● 政治資金報告(平成10年度分−平成11年3月提出)

       ◎ 吉田つとむ後援会収支報告の全容

 平成10年度(平成11年3月に東京都選挙管理委員会に提出)の政治資金報告(吉田つとむ後援会収支報告)をホームページ上に、公表することにしました。

 吉田つとむは、政治(後援)活動の全容をなるべく、「後援会活動」として位置づけ、その収入と支出を判りやすく掲載しています。そのため、地方議員の後援会の組織としては、下記のようにかなりの収支金額となっています。

 さらに、平成10年の2−3月には市議会議員選挙の改選があり、その期間には選挙運動を行っており、その選挙運動に係わる費用の収支は、別途選挙運動費用に含まれています。この年の政治資金は、さらに上回った金額となっています。

 このホームページがスタートした、平成9年当時も、該当する年次(平成8年度分)の後援会収支報告を掲載していましたが、内容も一新して、再スタートすることします。平成11年度の分以降も、同様に掲載する計画です。

 この種の政治資金収支報告では、他に例を見ないと自負をしておりますが、より内容を判りやすくすることはやぶさかではありません。ただし、報告書提出用のスマートな既製品のフォーマットがあればよいのですが、その種のものが存在しないため、以下の形式としています。内容を見やすく、判りやすくするための改善点があれば、是非ご指摘願いたい。参考にさせて頂きます。

追記: 吉田つとむの後援会は、他に吉田勉を応援する会がありますが、本年の収入額は0、繰り越しは同額計上であり、実質的な金銭の伴う活動は、ありません。さらに、吉田が代表を務める元都議会議員の後援会(名称 東京みらい21)がありますが、こちらも本年の収入額は0、繰り越しは同額計上であり、実質的な金銭の伴う活動は、ありません。

(お急ぎの方は、以下の事項で、収支報告の全容欄のみに目を通して下さい)

◆ 目次

1、概要

 届け出に必要される名称、代表者などを記載しています。

2、収支の状況

 年間の収支を概括して記載しています。(平成11年10月12日公表された、東京都広報の掲載事項及び若干の追記)

3、報告書内訳の全容

 年間の収支を、届け出の内容に添って、全容を掲載しています。

4、所感

 報告書記載内容に対する、自分自身の評価などを掲載します。

5、公表する意義

 インターネット上で公開する意義を、いくつかの事例を上げて検証します。

 

 1、概要

政治団体の名称    吉田つとむ後援会(東京みらい21)

代表者の氏名     吉田 勉    

会計責任者の氏名  吉田 勉

政治団体の区分   その他の政治団体

活動区域の区分   東京都

政治資金管理団体の届け出をしたものの氏名  吉田 勉

政治資金管理団体の届け出に係わる公職の種類 市議会議員

報告年月日      平成11年3月30日 

 

◆ 2、収支の状況(平成11年10月12日公表された、東京都広報の掲載事項及び若干の追記)

1 収入総額            5,239,831

  前年繰越額            238,254

  本年収入額           5,001,577

2 支出総額             4,476,628

  (翌年への繰越額)         763,203

3 本年収入の内訳     

  寄付の総額           3,239,000

  政党匿名を除く寄付の額   3,239,000

   個人分             2,804,000

   法人・その他の団体分    145,000

   政治団体分           290,000

  機関紙の発行その他      1,528,000  の事業による収入

   会報年間購読料        261,000

   役員新年懇親会費       90,000

   市政報告会           100,000

   ゴルフ大会           280,000

   ボウリング大会         252,000

   新春の集い           545,000  (平成11年開催分収入)

  その他の収入           234,577 

    1件 10万円を超えるもの  234,481  

    1件 10万円以下のもの      96

4 支出の内訳

  経常経費              801,243 

    人件費              393,980

    光熱水費              19,550

    備品・消耗品費        118,385

    事務所費            269,328

  政治活動費           3,675,385

    組織活動費          313,842

    選挙活動費              0  平成10年、自分の選挙運動費用は、選挙の収支報告の届け出

    機関紙の発行事業その  3,251,576  他の事業

     機関紙の発行事業費   1,653,416

     宣伝事業費          647,173

     政治資金パーティー        0  新春の集いを初めとする会は、政治資金規正法第8条の2に、

                            規定する会の規模には相当していません。その他の事業費に計上。

     その他の事業費       950,987

   調査研究費            29,447

   寄付・交付金             80,520

   その他の経費             0

5 寄付の内訳

(寄付者)                金額    住所・所在地 

(個人分)                       (個人は10万円以上をこの欄に記載)

境 栄一郎              100,000    神奈川県川崎市

吉田 勉              1,8000,000   町田市(本人)

(政治団体分)                    (政治団体関係は、5万円以上を個別記載)

宏友会                  50,000   新宿区(+30,000 合計80,000)

自由民主党東京23選挙区支部  200,000   町田市

 

◆ 3、報告書内訳の全容 *2,収支の状況に掲載部分は、一部割愛して記載

収入の部

機関紙の発行その他     1,528,000  の事業による収入

 会報年間購読料        261,000     2,000 円 130口 +1,000円

  役員新年懇親会費      90,000     3,000 円   30 人  1月11日開催 

  市政報告会           100,000     2,000 円   50 人  3月8 日開催

  ゴルフ大会          280,000      7,000 円   40 人  8月19日開催 

  ボウリング大会        252,000      4,500 円   56 人  11月8日開催

  新春の集い          545,000     (平成11年開催分収入) 5,000円会費

その他の収入          234,577 

   1件 10万円を       234,481  超えるもの

      その内訳       234,481   本部事務所移転戻り金 10年5月27日 (株)ワタヤ商事                          鈴木昭治氏

   1件 10万円以下のもの     96   (利息)

寄付の内訳

(寄付者)                金額    住所・所在地 

 

(個人分)        合計    2,804,000         

 小嶋 久代             50,000   練馬区

 阿部 俊之              50,000   世田谷区

 境 栄一郎             100,000    神奈川県川崎市

 吉田 勉              1,800,000   町田市(本人)

 上記の合計            2,000,000

 その他の寄付            804,000    (1件、5万円以下のケースはこの中に入ります)

 

(法人・その他の団体分)     145,000    (企業・段階関係の寄付総額です。0ではありません)

 

(政治団体分)      合計    290,000

 宏友会                 80,000   新宿区    3 万円+5万円(2回)市議会議員

 自由民主党東京23選挙区    200,000   町田市    支部 地元の衆議院選挙区支部  

 その他の寄付            10,000   

 

支出の部

   (1件、5万円以上の政治活動費は、届け出書式に基づき、支出明細を記入。その他の場合は、主な支出内容を記載) 

  経常経費              801,243 (経常経費の総額)

    人件費              393,980  事務整理などに要した人件費。

    光熱水費              19,550 本部事務所借入時の費用

    備品・消耗品費        118,385 費目の通り   

    事務所費            269,328 本部事務所借入時の費用も含む 

  政治活動費           3,675,576 (政治活動費の総額)   

    組織活動費          313,842 (組織対策費+渉外費)

     組織対策費         261,432 (会合の場所代、案内通信費費用を含む)

     渉外費             52,410 (市外関係の交流関係費等)

    選挙関係費             0  自分の選挙運動費(この年に改選)は、選挙の収支報告に記載

    機関紙の発行事業     3,251,576 その他の事業費

     機関紙の発行事業費  1,635,416  (印刷費+荷造り発送費) 

      印刷費           939,960  2/13 249,900、 4/17  246,750 、8/12  259,035、10/19 115,185 、

                           12/29  67,935  百選印刷(株) 町田市 その他 1,155

      荷造り発送費        713,456  3/6   122,250  (有)ブロックコピー  配布費用 町田市 

                           4/28   56,000.. 成瀬駅前郵便局   郵送費用  町田市

                           7/28   80,000  同上          郵送費用 町田市

                           8/31   136,290  (有)アドライナー  配布費用 町田市

                           8/7    51,084  アールソワレ(川崎)配布費用 町田市 

                           8/20   75,855   町田郵便局     郵送費用  町田市 

                           11/9   66,560  同上          郵送費用  町田市

                          その他  125,417 (配布費や郵送費)

    宣伝事業費          647,173 宣伝費用の合計 

      遊説費            100,320  宣伝カーでの遊説費用

      パンフ類             68,250 宣伝用の名刺  4/23 百選印刷(株) 町田市

      宣伝費            478,603 宣伝用自動車の維持・購入費     

                           2/3   239,400   正木制作工芸  看板代   町田市 

                           2/19    60,900     同上  宣伝カーの文字   町田市

                             2/3   145,460    (有)佐竹自動車 宣伝カー車検費用 町田市   

                                 32,843   その他の支出 

    その他の事業費        950,987  行事の費用

      役員懇親会         60,000   1/11 諸合計費用

      市政報告会        100,000   3/8  諸合計費用

      ゴルフ大会開催費    323,715     8/19 ゴルフ大会の総費用

                            8/19 160,700    大厚木CCー  パーティー費 厚木市

                            8/19  78,100   町田モダンゴルフ 賞品代   町田市                                 84,915   その他の支出

      ボウリング大会      304,122  11/8  ボウリング大会の総費用

                            11/8   79,120  千寿産業(株)  ゲーム代   相模原市 

                             11/8  169,312  千寿産業(株)  懇親会費   相模原市

                                  55,690  その他の支出

      新春の集い開催費    163,150    平成11年1月10日に開催

                            12/16   90,000  成瀬駅前郵便局 案内郵送費 町田市

                                  73,150  その他の支出    

   調査研究費             29,447 資料購入費

   寄付・交付金              80,520 関係団体寄付・交付金 

** 資産などの状況  講演会の資産等の有無   全て 無し

◆ 4、所感

1、収支報告書掲載の金額について

 前述のように、吉田つとむは、政治(後援)活動の全容を判りやすく、かつの誰でも把握しやすいように、「議員の後援会活動」として整理し、その収入と支出を判りやすく掲載しています。そのため、一般の地方議員後援会組織としては、下記のようにかなりの収支規模を持つ団体に映ります。

 さらに、これ以外にも、自分個人が支出した中に、本来は政治資金として考えるべきではないかと、思われる可能性のものもあります。例えば、このホームページ制作に係わる費用は、コンビューター購入やインターネット接続に係わる費用と同様に、吉田つとむ後援会の政治資金支出でもなく、議会の調査研究費の支出対象(インターネット接続費用などを、町田市議会の調査研究費目の中に見いだしにくいため)ともしておらず、個人の支出扱いとしています。(つまり、金銭の取り扱い上、趣味の領域としてしか扱われません)ちなみに、このホームページに掲載する内容の大半は、市議会(議員・会派)の情報提供であり、この種の費用は議会の調査研究費であてさせて頂きたいものですが、どうなのでしょうか。ただし、一方では、議会会派の調査研究費事態の支出が不当だとされています。

 そこで、上記に記載する以外にも様々の費用が必要であり、吉田つとむの実質的な政治活動費・及び関係費は、より大きな金額となります。

 ちなみに、町田市の議員報酬額は、同等市・区に比べ、最下級のレベルです。他の費用弁償(町田市にはないが、他市では議会や委員会に出るだけで手当が出る制度がある都市も多い)や調査研究費、視察関係支出までを包括すると、人口30万人代の都市で、議員一人当たりの支出は、全国最下位となっています。正確なところは、いずれ、詳しい資料を作成します。(平成11年10月6日開催の議会改革特別委員会で、吉田勉が、その一部を口頭報告済み)

2、寄付金、特に企業寄付金について

 ところで、自・自・公連立政権の発足で、企業・団体寄付金の廃止問題が、廃止を取りやめる方向だとして、クローズアップされています。

 平成11年9月の町田市議会では、その廃止を求める議員提出議案に、私たち自民党議員は全員反対しました。国会(議員)の意向を汲んだ訳ですが、私たちローカル議員には、実はほとんど関係ない話です。吉田つとむ後援会の収支報告では、企業・団体献金の額を記載していますが、総額145,000円にすぎません。他の自民党地方議員の場合は、大半の議員が自己資金でまかない、企業献金の額は、0ではないでしょうか。

 さて、どのようにあったらよいか、自民党の地方議員として、悩むところです。

3、この記載方法に関して

 大げさでなく、議員後援会の収支報告では、吉田つとむ後援会のものは、他に例を見ないほど詳細な記載内容だと自負をしております。しかし、これに満足せず、より内容を判りやすくするべきだと考えています。より単純な形式で、スマートな既製品のフォーマットがあればよいのですが、適当なものがありましたら、是非ご指摘願いたい。参考にさせて頂きます。

4、来年度以降の考えについて

 来年度以降も、吉田つとむ後援会の収支報告を、ホームページに掲載する予定です。平成10年分の報告には、その年の3月に選挙が行われた関係で、寄付金がある程度集まりましたが、通常、自分自身か、家族の寄付が大半、という状況です。実情の把握は、昨年度、及び今年度、来年度の一覧比較表を作成して見て頂きたいと考えています。スマートな書式があれば、お教え下さい。

◆ 5、公表する意義

1、開かれた議員活動の一環として

 地方議員の政治資金報告を、このレベルで公開しているものは、他に例を見ないと思います。別に自慢することを目的とするのでなく、吉田つとむが、町田市議会議員の活動を継続するためには、この程度の活動内容と、金銭支出をせざるを得なくなると言う例示であります。

 政治にお金をかけないことを良しとする風潮がありますが、一方で、議員としての活動をオープンにする事も求められています。議会の事務局や市の行政が、議員の活動を紹介してくれる訳でなく、所属の政党か、議員個人が自分でPRする方法のみがあるにすぎません。公明党か共産党ならいざしらず、自由民主党は<その名の通り>自分党と言われています。ましてや、地方のローカル議員は、自己PR以外に、自分を知ってもらう方法は無いわけです。特別な名声か、支持(擁立)団体がなければ、この種の議会活動の報告無しに、自分の知名度を保つことは困難です。

 インターネットが爆発的に普及しだした今日ですが、議員活動の広報手段をホームページばかりにしても、さほど効果がないのは自明です。友人で、インターネットに力を注いだ議員を何人かいますが、「選挙」で芳しい成果を上げた人物はまれです。ホームページにおける表現は、議員活動のPR手段と考えるのでなく、「開かれた議員活動のあるべき姿を示す」見地で考えるべきものでしょう。

 「こんなにお金をかけるのは、お金のかけ過ぎである。もっと、お金をかけないでやれる、効率的な○○の活動方法がある」ではないか、という積極的なご意見や、ご批判があれば、是非、具体的にご指導さい。お願い致します。

 参考までに記載する事項: 議員の自己PR方法として、あらゆる会合に出て、挨拶して廻る方法もあるのでしょうが、<それも、以外と>お金がかかる方法です。1つの会合に出席して、1万円を出すのは議員としての常識といわれています。現実に、1万円会費の会合は、日常的なことがらです。わたしには、とてもそのような支出は取れません。−資産公開等もご参照下さい。

2、政治資金収支報告書のコピーの禁止に関して

 各選挙管理委員会には、政治家(後援団体)や政党などの政治団体が届け出た、政治資金収支報告書が置かれています。自由に閲覧することは出来ますが、記載内容のコピーは認められていません。関西の知人の方が、その公開(コピーの許可)を裁判で争われましたが、最高裁でも認められない状況です。

 それであれば、政治家自身が、その内容を自分のHPで公開すればよいではないか。単純に、公開する議員は○。非公開の議員は×とはいかないでしょうが、公開する、しないを議員の自己判断で決めればよいと思います。賢明なる住民の皆さんは、どのように判断されるのでしょうか。

 ただし、マスコミは、その中に「おもしろ、おかしいこと」が書いてあれば書き立てるでしょうが、堅実に、あるいはまじめに書いているものには、目もくれないでしょう。こちらも、そのようなマスコミを気にせず、ローカル議員とし、地道に、政治資金の収支報告を続けていきましょう。

政治資金報告 平成10年度分−平成11年3月提出 ◎ 吉田つとむ後援会収支報告の全容 の記事は、この行で終わります)