●視察報告◇自民党会派視察・

    吉田は途中で中止!の経過

 

 自由民主党会派では、平成11年10月26−28日の3日間、出雲市・松江市・鳥取市を視察しました。この日程は、「私の行動と今後の予定」の10月記事欄に書いています。

 出雲市では「出雲ゆうプラザ」を、松江市では「松江駅前整備事業」及び、市街地の周辺整備状況を視察しました。次に、全員で鳥取市に向かう予定でしたが、私は個人的な理由で視察スケジュール日程の最後をカットし、途中で「視察を打ちきり」とさせて頂きました。

 その理由については、下記の「◇ 視察を個人的に打ちきりとした理由」をご覧下さい。また、会派の視察報告書記載担当者は、従来若手議員が担当してきましたが、今回は当選3−4回の議員が担当することになりました。吉田個人の視察報告として、報告書略記をHPに掲載致しました。

(今回は、「◇ 視察を個人的に打ちきりとした理由」までを読んでいただければ、経過の概要は把握できます)

◎ 本文の見出し

◇ 視察を個人的に打ちきりとした理由

◇ 私製視察報告書略記

◇ 記 

◇ 視察を個人的に打ちきりとした理由

 状況は、次の通りです。26日の視察日程を終え、夕食も済ませて後の事ですが、私の自宅より、大分市に住む肉親の身内(姉の夫)が亡くなり、そのお通夜が27日にあり、告別式が28日に行われるとのことでした。また、喪主であるべき姉は自分の病気で入院中であり、告別式などに出れない状況と聞きました。

 翌27日の朝、会派の皆さんに状況を説明し、吉田が個人的に視察を途中で打ちきりとさせて頂き、27日の宿泊と、最終日の視察日程をカットさせてもらいたいと申し出ました。会派の皆さんには迷惑をかけることになりますが、告別式に間に合う日程、出来ればお通夜にも間に合う時間を考量し、上記の内容を許して頂きました。

 松江市に向かう直前の日程まで、会派行動を共にし、27日の午後の便(山陰本線)で、九州に向かいました。松江方面より、九州の大分への便は方法が限られており、@1日に1便程度の飛行機で福岡に向かい、その後、ローカル線経由で大分に向かう、A山陽方面に出て、新幹線経由で、九州の小倉から日豊本線経由で大分に向かう、B米子空港から東京に戻り、羽田空港から大分空港に乗り次ぐ、という3通りの方法が考えられました。

 いずれの方法を採っても、松江から大分の目的地まで、6−7時間を要するようであり、乗り継ぎが一番少ない、1日に1列車という山陰本線の九州乗り入れの特急列車に乗ることにしました。私は松江駅で、会派の皆さんと別れ、列車の移動中に、議会事務局宛、視察を個人的に打ち切りにしたことを連絡しました。この列車は車内の電話もなく、途中駅で停車時間の長い駅のホームに降り立ち、なんとか事務局に上記の連絡をすることが出来ました。時間や最寄り駅の状況を教えてくれた車掌さんに感謝した次第です。

 現地では、1時間ばかり遅れでお通夜の場所に着き、翌日は姉の見舞いを済ませ、告別式に出席しました。翌日の29日は、「東京みるく工房ピュア」の竣工式の案内を受け、出席の返事をしている為、火葬の途中で、東京に向かうことにし、大分市営の火葬場を後にしました。

◇ 私製視察報告書略記

● 出雲ゆうプラザ

 平成10年7月に完成した、渚プールやウォータースライダーまで完備した、大規模の室内用のプールであり、中四国地方で最大級のウォーターアミューズメント施設という。建設事業費が30億を越すものでありました。

以下、主な感想や、意見

 所管は都市整備部都市計画課の事業であり、町田市の場合であれば教育委員会が担当するのではなかろうか。造成地の中に建設されており、「地ビール」をメインとした宿泊施設が真向かいに位置する。インターの開通を展望しての建設という。町田市の場合は、この種の施設は皆無であるが、多摩地域には、民間のサマーランドがもっと大きな規模で運営されている。この地域では、必要な健康増進・レクレーション活動などにかかせない存在であろう。

 運営は社会福祉協議会が担当し、ボランティアの活用も行われているとのことであり、建設費を含まない、ランニングコストは「黒字」ということであります。町田市のプール使用料と比べると、遙かに高い(個人利用 大人1,500円、小中高校生 800円 午後5時以降の利用は、イブニング料金が適用され、それぞれに600円、300えんという次第でした。以下略)ことが特徴です。

 若者の意見をとりいれた施設だそうですが、実際の利用者はファミリー層が主体であるとのことでした。利用者促進の拡大策として、健康促進のをめざしてた利用会員の拡大を図り、会員は150名にのぼるという。利用実績では、最大2,000名、冬場で200名と言います。

 いずれにしても、このように立派な施設を町田市で同様なものは建設しがたいが、施設の運営方法、利用料金制度については学ぶ点がある。

 他に、有名なドーム球場(木製で最大級)などを現地に見る。

 

● 松江駅再開発整備事業

@松江市勤労者総合福祉センター

 総工費200億円の事業ですが、大半が工事完了を直前にしたものでした。松江市勤労者福祉センター(松江テルサ)の建設が注目されます。事業主体は、雇用促進事業団と松江市ですが、この種のものは、町田市にありません。特に、プールやトレーニング室などの需要が多いのですが、町田市は都心部への通勤者が多い都市ですが、それらのサラリーマンを対象とした施設は皆無といって過言でありません。図書館がターミナル駅に存在していますが、この種のスポーツ施設として、通勤者を対象に考えても良いのではないでしょうか。理由は、納税者への還元措置として。(初当選時、最初の議会で一般質問として取り上げましたが、この種の理解を得ていないのが現状です)

 町田市の大きな特徴である、遠距離の通勤サラリーマンに対する施策を、少しでも前進させないといけないと、自分の存在意義にもかかわると自問しています。現在のところ、テニスコートの使用問題で、休日の開放コートの実現のみが実績とほこれる程度です。この種事業の意義を、PRしないといけません。

A松江駅前地下駐車場建設事業

 39億円を要する地下駐車場(200台収容)を整備するが、収容形式が機械式とあり、車両の出入り時間が長すぎないかと心配です。以下、注記:町田市の場合、市営第二駐車場が機械式であり、車両の出入りに大変時間がかかり、ピーク時の利用は特に不評です。一方で、通常の利用はがら空き状態が続き、夜間料金の導入、定期料金の導入、案内サインの設置などの施策が取り入れられました。(私が一般質問で指摘した施策が導入されました)

Bその他の事業

 以下の記載は、省略。

*他に、松江城周辺の観光事業を、市の担当者より説明を受け、土産物を推奨される。掘り割りを活かした観光船では、事業化が雇用対策として有効なものとして拡大しています。昔の面影を残した家並みや土塀、あるいは明治の文豪の記念館を主体とした施設の広報は、見るべきものを感じました。歴史の重みの違いでしょうか。以下、注記:町田市の場合、市の担当者が、土産物を推奨することはあるのだろうか。それほど、他市に自慢する種類のものは残念ながら思い浮かばないのが現状です。この点は、生産者の方からの反論があれば、再考したい。 

◇ 記

 今までの委員会視察でも、会派視察でも、日程を中断したのは初めてのことです。ましてや、親族の不幸という個人的理由による視察の日程中断ですが、市民の皆さんの判断は果たしてどうでしょうか。遠隔地と言うこともあり、普段はほとんどの付き合いもしないのですが、「死」という事態に直面しての行動でした。

 前記のように、視察日程としては、吉田個人が、現地の途中で中止したという形を取りました。旅費規程などを考慮し、松江市の視察をもって終了としました。(つまり、帰りの日程は視察に含めず、現地で視察行程を終わりとした扱いにしています)

「視察報告◇自民党会派視察・吉田は途中で中止!の経過」の記事は、この行で終わります)