● 福岡政行先生の話を<真>に受けて、原稿無しの一般質問に立つ!

 

 別掲記事の「清渓セミナー」の講演で、福岡政行白鴎大学教授(政治学者)が、議員の質問はNO原稿でやるべしという話をされました。私はなるほどとその話を<真>に受けで、平成11年12月議会本会議において、恐れを知らず、「原稿無し」で一般質問に立ちました。

 議員席の前にある壇上での質問において、質問細目の漏れはありませんでしが、付け揃えるべき話を一部失念して、壇上から降りました。草稿では準備したが、NO原稿の壇上発言では、忘れた言葉を下記の紹介しておきます。

 

◆ NO原稿、メモ無しで行った壇上質問で、次の発言を忘れました。

@ 一般質問初日の質問者にお答えされたことは、重複する部分を除いて、答弁をされて結構です。

A 所属政党の宣伝になる課もしれませんが、自由民主党町田支部の青年部では、去る11月23日に町田市民ホールで講演会を開催し、環境問題に関する講演会を開催致しました。ゴミ対策の原点を振り返る意味で、法政大学の田中優子教授に「江戸のリサイクルに学ぶ」というテーマでお話ししていただきました。講演では、江戸の街が当時としては、世界最大の都市にもかかわらず、ゴミのリサイクルをきちんとしていたことや、商品(品物)の再利用を徹底して行われていたことを、具体例を示してお話しいただきました。決して、遠くにものを運んで処理していなかったようです。

 質問内容(別のファイルにそれぞれの内容を掲載)は、「廃ブラスチック対策について」、「職員給与振込の進展状況、及び現金払い方法の内容について」とし、別ファイルに質問と答弁の内容の要旨を掲載していますが、全文を収録する町田市議会の議事録文面では、果たしてどんなものになるのでしょうか。平成11年末現在、HPで見ることは出来ません。議会図書館か、情報公開室か、市立図書館で見るしか方法がありません。

 

◆ 私の発言時間は、質問の全時間で合計17分、最初の登壇では6分間、話続けました。

 私が実際に行った質問時間は、自分の質問時間だけだと17分で、答弁も含めて全部で往復48分でした。一般質問の所要時間としては、議員全体の中で少な目の時間でした。その理由は下段の説明文をご覧下さい。質問時間の大半は、「廃ブラスチック対策について」に使い、「職員給与振込の進展状況、及び現金払い方法の内容について」については、2割程度の時間であったと思います。

 質問の所要時間の内訳は、自分の壇上質問は、11時12分より、18分までの6分間、自席の再質問は7分で、次の再質問は3分で、最後の1分間で最終質問となりました。合計の発言は都合4回目となりました。  

 今回の一般質問に当たっては、当初、それなりの草稿を用意していたのですが、一切原稿やメモを用いずに、壇上からの質問を行いました。朝の街頭演説では、一時間の間、原稿やメモなど一切見ないでやるのですが、議会の質問となると、なかなかそんな気になれませんでした。

 以前に、全国市議会議長会の事務局長さんが、「議員は、自分の気持ちをストレートに質問にぶつけるべきで、原稿など読むべきではない」という趣旨の講演をされた記憶があります。「上手く喋るよりも、気持ちを相手に伝えることを大切にする」、という精神で今回の一般質問を行い、ようやくにしてそのことを6年目にして実現出来ました。吉田が行った喋りの上手さは別にして、2項目の質問をやることで、一つの目的を達しました。ただし、福岡政行先生が聞いておられたら、「とても自分が期待するものとは、ほど遠い」とおっしゃられたかもしれません。

 

◆ 自分で評価するしゃべり方の出来は「60点」

 自分で評価するしゃべり方の出来は「60点」です。原稿を使わないと言う意気込みが満点の50点で、話のうまさは、声がうわずっていた等の自己判断を含めて10点の評価です。最終的に、合格点に達せずと言う次第です。次回の一般質問では、最低合格点の70点を目標にすえましょうか。

 上記のように、平成11年12月議会の一般質問において、私は壇上に立って、演壇には目を向けず、議員席や傍聴席を目にし、時に演壇の両脇の理事者や行政幹部の雰囲気を見渡しながら、質問を発したのですが、気持ちの高ぶりが先に出た次第です。しかし、発言する義分は上々でしたが、議員席の一人一人の顔までは、見続けるだけの余裕も少なかった感じです。

 

 町田市議会の発言ルールは次の通りです。

(ただし、以下の説明文は、吉田が経験的に書き留めた内容で、議会運営の決まりとはことなっているものが、少しはあるかもしれません。

◆ 一般質問をやるやらないは、議員単位で一切自由。さらに、テーマも制限が特別に無い。一日の質問者は、最高で6名が行い、午前10時から、正午まで。次に、午後1時から3時まで、3時30分から終了までと言うのが、原則です。会議が動議などで止まると、時間がずれてきますし、一人の質問が、質問と答弁が1時間前後で終了すると、順調に進みます。午前の質問の場合、2人単位に進行するため、最初の質問者が、11時頃に終わると、次の質問者は12時までが質問の限界時間となります。最初の質問が11時30分頃に終わると、次の質問者は1回目の質問と答弁で打ち切りとなり、午後から質問再開のペースになります。

◆ 質問時間は、自分の発言時間だけで40分あり、長い場合1時間30分程度だが、答弁との往復 で1時間程度とする議員が多い。昼などにかかると、野次も増える。

◆最初に、演壇に登壇し、第一回目の質問をする。この際に、通常、質問原稿を読み上げる。議員によって、うまい・下手の差が著しいが、吉田はうまい部類には入らない。−−今回の質問では、原稿を手にせず、さらに、質問項目のメモも用意せず、手ぶらで登壇!

◆再質問は議員の自席で行うが、もちろん三回目以降の質問も全て自席で行う。答弁に応じて、アドリブで再質問を行う。まれに、原稿を読み上げるような雰囲気の再質問がある。

 

◆答弁に立つ市長・助役さんなどは、演壇で答弁する。雛壇の部長さんたちが補足説明する場合、自席で行う。

◆答弁において、一回目の登壇では、原則的に原稿を手にして答える。再質問以降は、原則アドリブである。町田市長は、弁が立つ人物で、自分の思い入れが深いものは、原稿を読み上げず、自分の言葉で答弁する。−−元の鈴木都知事は、一字一句原稿を間違えずに読み上げて答弁するのが特徴でした。東京都知事は、再質問がなかったような気がする。現在の石原都知事は、自分の言葉で話すのが好きである。

「福岡政行先生の話を<真>に受けて、原稿無しの一般質問に立つ!」は、この行で終わります)