● 八木大介元参議院議員の提唱 「中坊さん 総理に」

 まず、八木大介(本名 木本平八郎)元参議院議員というのは、昭和58年ラリーマン出身で参議院議員になった人物です。初めて実施された参議院の比例代表選挙に、サラリーマン新党(なつかしい名前です)の選挙に名を連ね、平成元年まで任期を務められました。小説家でもあり、想像力がたくましく、「中坊さん 総理に」ということも、昨年より長期間にわたって構想されたものでした。

 ちなみに、民主党の菅直人政調会長が、党首時代に「中坊さんを総理大臣に」と発言し、主体性のなさを露呈して失笑を買いましたが、八木元参議院議員の場合は、ずっと以前から<その考え>を独自に提唱されていました。両者については、その立場も、主旨もまったく異なったものと考えますので、あえて紹介する次第です。

 紹介する、具体的な理由については、下記の添え書きをご参照下さい。

 私は昭和58年に上京して、初当選時の八木議員の第1秘書を務めた経緯があり、それ以来、一定期間の中断があるものの、八木元議員にはあれこれとお世話になっています。その関係で、八木先生の力を入れておられる事であり、応援できないとしても、その活動紹介は必要ではないかと考え、私のHPで、その内容の一部を案内する次第です。

 その会の名称は、中坊公平を総理に担ぎ出す(N担会)と言い、最近になってパンフレットを送付頂きました。詳細については、そのアドレスを下記に表記しますので、ご覧下さい。

ホームページアドレス

  中坊公平を総理に担ぎ出す(N担会) http://www3.plala.or.jp/n-tankai/

 

資料添付(紹介のため、八木元議員がかかれた、前書きを書き写します。) 

  =中坊公平を総理に担ぎ出す(N担)会=

   まえがき
 バブルが崩壊して5年以上経つのに、日本経済は一向に燭光を見出せない。
指標によっては、どんどん悪化している感触さえある。平成11年8月の失業率
は5%を越えた。住専や銀行の不良債権処理に公的資金を何兆円もつぎ込み、
中小企業救済に保証協会を通じて20兆円近い無担保融資を行いながら、日本
経済には好転の兆しが見えない。公共事業には数十兆円の予算をつぎ込んだが、
ゼネコン救済にもなっていない。従来とはどこか様相が違っている。政官財界
とも必死になって努力しているようだが、何か狂っているのではないか。
 『時代は変わっている。そこに従来通りの手法が通用する訳がない』
 どういう風に時代が変わっているのか.それにはどういう手法が必要なのか.
我々N担会の同志数人は昨年秋に勉強会を始めた。未だ確たる結論には達して
いないが、勉強会を始めてすぐに到達した直感は、『日本の再建には、目先の対
症療法でなく、革命的な変革が必要だ』という思いである。
 同じような症状でも、病気が違っていては、いくら治療を施しても効果は挙
がらない。と言って、いまさら誤診を認めるのは既成勢力の権威に関わるだろ
う。ここは主治医を替えるしか無い。現在の日本で、基本的な認識がずれてい
るのは、次の諸点であろう。
 @日本はもはや貧困国ではない。既に豊能のステージにあり、全ての面に亙
  って、生産力が需要を上回っている。
 A平成不況と言っても、それは今までラクして儲けて来た特権者が因ってい
  るだけで、九割の企業は苦しいながらも、ちやんとやっている。
 B不況下にありながら、国民総資産や国富、GDP、個人金融資産、外貨準
  備率、貿易収支等の国力は少率ながらも順調に増えており、国民生活も安
  定していてインフレの心配も無い。
 C失業が増えているのは、不況のせいではなく、リストラなど企業体制の変
  革によるもので、言わば従来の安易な経営と雇用に対するダイエット実施
  に過ぎない。
 D国民の消費力も十分にある。ただ押し入れが一杯で、買っても物を入れる
  スペースがないだけである。耐久消費財等も十分行き渡り、余程『値投が
  安い』等のインセンティブが無い限り、買い増しや買い替え需要は期待出
  来ない。
 E国民は、金があっても買うものが無い.地域振興券が何よりの証拠で、二
  万円をただで貰っても、生活必需品を買うしか無かった。
 F景気刺激策にしても、公共事業の波及効果は激減していて、実効は薄い。
 G今何よりも重要なのは、国民がシラケ切っているのをどうするかである。
  これを解消しない限り、何をやってもムダである。
 H日本経済は現状を肯定し、1−2%の低成長を前提に整備を考えるしかな
  い。夢にも負債の軽減を求めてインフレ政策を取るような道は模索すべき
  でない。
 要するに、現在の日本が抱えている基本的な問題の所在を的確に把握し、そ
れに合った施策を施すことが必要である。
 ただこういう基本認識や政策の方向は、政官財界共その衝にある人たちは皆
分かっているが、問題はその実行を許さない環境である。
 ジャングル化した政官財界の特権社会には、大小の悪がそれぞれ利権を持ち、
それなりに住み分けて、日本国中に巣くつているから、誰もナタを振るえない。
総理と言えども安易に踏み込むと命取りになる。それが政治家を初め日本のリ
ーダーと言われる人達に改革を逡巡させている原因である.
 これを改革するには、カネも名誉も、命さえ要らないリーダーが必要である。
明治維新のときのように、国のために身を投じる維新の志士がジャングルの道
を切り開いてくれたら、後は誰でもやれる。その維新の英傑を誰に求めるか。
現在の日本で、明治維新を先導した西郷隆盛のようなリーダーを探すとなれば、
『中坊公平しかいない』というのが、我々の思い入れである。
 中坊総理実現への道程は簡単ではない。本文を参考に国民みんなで考えてい
ただきたいが、先ず問題は、『果たして中坊さんが、出馬してくれるだろうか』
という懸念である。
 我々N担会は、中妨さんとは何の詰もしていないし、会ってもいない。第一
中坊さんとは私自身京大の同窓生というだけで、何のコネも無い。今の段階で、
『総理に出て下さい』と話しに行ったら100%断られるだろう。民主党の菅さ
んも断られたし、他の政治団体も同じような動きをして失敗したと聞いている。
ただN担会の場合に困るのは、『若しここで断られると後の行動が確信犯になり、
動きが取れなくなる』点である。当分はあくまで勝手連として行動し、まず国
民の皆さんに、革新の必要性とリーダーには中坊さんしかいないことを訴える
のが先決である。国民が立ち上がり、挙って中坊さんに出馬を訴えれば、ある
いは中坊さんも渋々ながら出馬してくれるのではないか。ぜひ皆で運動を起こ
していただきたいと、希望する次第である.
 現在N担会は、正面切って政党や政治活動を行う立場にはないが、言い出し
っペとして最後まで域山で西郷隆盛に殉じる覚悟はある。国民の皆さんや中坊
さんが必要とされる最小限、最大限の役目は果たす積もりである。
 この本は、当初商業出版で、書店から売り出す予定だったが、編集者から、
『政治関係の本はなかなか売れないのと出版条件が難しいので、やるなら自費出
版の方が良いのではないか』とのアドバイスを受けた。そこで貧者の一灯を持
ち寄り、世に訴えることにした次第である。
 ただしこの本はもともと会員間の手引きか、連絡メモ代わりに使うつもりで
いたので、今後政策討議やN担運動自体の展開方法等については、インターネ
ットを利用したいと思っている。ホームページやEメールなどで意見の交換が
できれば幸甚である。
 尚各所に掲載したマンガは日本創芸教育の似顔絵教室の皆さんの協力である。
中妨さんに似ていないのもあるが、ご鑑賞いただきたい。
  平成十一年九月
                     N担会 世話人代表 八木 大介

八木大介元参議院議員の提唱 「中坊さん 総理に」 は、この行で終わります)