● 子ども用プールの再建は?

 地域の方から、「廃止された子ども用のプールの復活」を求める、ささやかな内容の要望書を頂きました。ささやかだと言って、私に簡単に実現できるという訳でなく、むしろ、この要望を果たすことはなかなか困難ではないかと思います。

 ただし、このような要望を無視していいということにはならず、この要望の主旨(子どもの遊び場の確保)を実現することこそ、私の役割だと考えています。そこで、以下に内容を紹介し、今後の考えを書き記すことにしました。

 

◎ 目次

   ◆ 要望書の全文

   ◆ この要望書提出の背景について

   ◆ 私の考えとスタンス

 

◆ 要望書の全文

 

                  要望書

 日々、私たち市民の為の御努力御尽力に感謝いたします。

さて、今夏成瀬プールが老朽化の為閉鎖され、突然のことに困っております。広報で

お知らせが載ったとのことですが、地域住民のほとんどはその事実を知らないまま夏を迎えました。

子どもたちはそうとは知らず、プールを楽しみに来て閉鎖を知らされ、愕然としてうなだれて帰る光景も

見受けられ、いかに成瀬プールがみなに愛され、親しまれていたか目のあたりにしました。

成瀬にはプールがここ一カ所しかなく、広い範囲から子どもたちは遊びにきております。

親も安心かつ健全なスポーツ施設として利用させておりました。

昨今の、家に閉じこもりがちな子どもたちの心配な状況を見たり、聞いたりするにつけ、成瀬プールの持つ

役割は大変重要なものと思います。私たちの個人単位の調査でも、当該年齢の子がいる・いないに関わらず、

プールの意義、また存続を希望する方は多くいます。

なにとぞ、成瀬プールを修理、再開の方向でご検討下さいますようお願い申し上げます。

 平成11年9月1日                         ○○  ○○ 他有志一同

(吉田の注@ 要望書の名前は空欄にしました。実際には、この内容のものが、すでに町田市に提出されていると聞きました)

◆ この要望書の提出の背景について

 子ども用のプールが、成瀬センターに隣接してありました。建設された時期は知りませんが、老朽化しており、本来は、立て替えの必要に迫れているものです。しかし、プール建設を町田市は予定しておらず、そのまま放置された状態となりました。

 町田市の市民プールでは、リサイクルセンターの廃熱を利用した小山田にあるプールと、地域の中学校の学校プールを地域開放型にしたものが、現在2箇所まで建設されています(町田1中、南中)今後も、しないの5地域に、それぞれ1カ所という考えで建設が進みますので、次に鶴川中学の建設の順番となります。その後は、地域で言うと、忠生地区、堺地区と建設計画が進められますので、さらにその次に検討する場合、人口が遙かに多い南地区と進んできます。そこで、ようやく成瀬地区のプールをどのように造るかという段階になるわけです。

◆ 私の考えとスタンス

 ここに、子供用のプールを、単独で再建することは大変難しいことでしょう。町田市の考えでは、子どもの施設として子どもセンターを前記の5地域に1館ずつ造る考えですので、全域に配置されることも時間がかかります。ましてや、プールを配置する考えは無いですので、今後出来る子どもセンターに子ども用プールを配置したものを造るという方法が考えられます。

 あるいは、南大谷に子どもクラブが配置され、来年よりスタートします。子どもセンターに比べる規模が小さいが、狭いエリアを対象としますので、この子どもクラブを「成瀬」に造ると言う考えで、地域の要望をまとめる方法があるのではないでしょうか。

 場所はプールがあった場所が公有地ですから、事前に確保されています。隣接した学童保育の施設は、改修の予定がされており、それらの学童と、周辺の子どもさんを対象とした施設を新たに想定する構想がいいのではないでしょうか。行政が施設を構想しても、適当な場所が無いという理由や、地元の反対でことが進まないというケースも数多く見られます。既存のスペースを利用した案を、地元が構想すれば良いわけです。近隣には、大勢の子供さんが住んでいるわけですから。 

 とにかくこの地域の、このスペースに感心を持って、どのようにしたら、もっとも子どもたちの施設を充実することが出来るか、お互いに話し合って生きましょう。申し訳ないが、このお子さんの子ども時代には、間にあわないかもしれません。よその子の為に、もう少しおつきあい下さい。

「子どもの為の小さい要望書を見る」の記事は、この行で終わります)