● 市民フォーラムのオープン式中、来賓挨拶で「消費生活センター」の名称が欠落する!

◎ 経過の概要と状況

 平成11年11月27日、町田市民フォーラムのオープンセレモニーが行われました。新設の男女平等センターや、名称も新たにした消費生活センター等が新しい建物に開所することを記念するものですが、町田市の理事者や、渋谷町田市議会議長、近隣の小川相模原市長さんや、内田婦人団体連絡協議会会長、中野消費生活センター運営協議会会長等も交えて、テープカットがありました。

 その後ホールで開催された式典では、武蔵丘中学校の生徒さんのコーラスがあり、両助役による開式の言葉、経過報告があり、寺田町田市長が式辞を述べられました。来賓挨拶の後、閉式の言葉は収入役が行いました。乾杯も無く、あっさりした式典が終了した次第です。

 来賓として、渋谷敏頴議長、伊藤公介代議士、河合都議会議員、大下元町田市長が来賓挨拶を行われました。来賓挨拶では、それぞれの機関名や業務・事業を上げた祝辞をそれぞれ詳細に述べられましたが、「何故か」、消費生活センター、ないし消費生活事業に関して一切の言及がありませんでした。もちろん、主催者の言葉の中では、開設主旨が明確に述べられていたわけですが、来賓挨拶で欠落したという次第です。

 出席した消費者センターの関係者にとって、消費生活センターは当日の主役的な立場で考えられているはずが、その存在さえ語られない状況であったため、声も出ないくらいびっくりしたり、がっかりしたりする様子でした。国政や都政において、消費者行政が後退しつつあると思われる状況下、町田市消費生活センターの関係者にとって、気をもまずにおれない様子と映りました。実は、私自身も、消費者センター運営協議会委員(会議に出ても、活動に参加しても、無給ボランティアの体制)を務めている次第です。私のPRが悪いのかもしれません。

◎ 本文の見出し

◆ 町田市民フォーラムは、「施設概要」に次のように書かれています!

◆ 町田市民フォーラムのオープン式、来賓挨拶にどのような問題点があり、消費生活センター運営委員はどの様に受け取ったか。

◆ もっと重要なことは、この消費生活センターが、本当に町田市民に求められている存在なのか、どうかという事であります。

◆ 引っ越し作業をしなかった私への批判と、後の祭りと思う、私の心

 

◎ 町田市民フォーラムは、「施設概要」に次のように書かれています!

  ○ 施設の目的 

男女平等社会の形成促進し、消費者の保護を図る施策を推進するとともに、市民の自主的な社会貢献活動(男女平等推進団体、消費者団体、ボランティア団体の活動)やその他の市民市民活動及び文化活動の拠点となる施設です。

  ○ 市の機関・公共的団体   

  [市の機関]

町田市市民部男女平等推進センター

町田市市民部消費生活センター

町田市市民部市民活動振興課

  [公共的団体]

(社)町田市社会福祉協議会

町田市ボランティアセンター

町田国際協会

町田市町内会・自治会連合会

 

◎ 町田市民フォーラムのオープン式、来賓挨拶にどのような問題点があり、消費生活センター運営委員はどの様に受け取ったか。

 上記の次第で、オープン式には、関係機関の関係者(住民)が大勢出席されていましたが、その中に消費生活センターの運営協議会委員の皆さんも参加されており、来賓挨拶に対して、一様にがっかりされておりました。

 町田の消費生活センター(旧称、消費者センター)は行政と市民が一体となった機関であり、全国的にも、もっとも進んだ市民参加の形態と見なされてきました。30年来、手弁当で活動してきた消費生活(消費者)センターの運営協議会委員の皆さんにすれば、その機関名が、来賓挨拶で一切触れられず、自分たちの存在を無視された状況と考えざるを得ず、会場内で、ただただ<ばつ>の悪い思いを抱き続けるほかありませんでした。(立場上、失礼ではありましたが)先輩議員の渋谷敏頴議長だけには、消費生活センター運営委員の皆さんの気持ちを推測して、その状況を詳しくお話致しました。議長の意識では、両者を含んだものだとの認識で挨拶されたとのことでした。

 当日は、町田市の担当部署からの案内があり、他の同僚議員らと一緒に、一般会場席に座っておりました。出席者の一員として、壇上の皆さん(主催者である理事者と、来賓である国会・都議会議員やその代理の皆さん、及び議長・副議長、都の消費生活関係機関の方、入居する建物の代表者等)の紹介ごとに拍手を送っておりました。寺田市長の挨拶や理事者の言葉には、当然のごとく拍手を送りましたが、来賓の方々の挨拶の後には、消費生活センターの皆さんの心境を察すると、とても拍手を送る心境にはなれませんでした。会場一般席の一聴衆としては、不遜な事かもしれませんが、事の経過と心境を記すことにしました。

 ともあれ、自分が挨拶を行うことがあるとすれば、よくよく関係者の気持ちを察して、言葉を発しなければならないことだと思いました。

◎ もっと重要なことは、この消費生活センターが、本当に町田市民に求められている存在なのか、どうかという事であります。

 行政から見ると、どうなのでしょうか。消費者問題をどの程度のものとしてとらえるかということですが、市民活動の一環という点に重点を置くと、消費者が直にかかわる問題をいち早く、行政が機関として対応することが出来なくなるのではないでしょうか。

 国には国民生活センターがあり、国民の消費生活に関する疑問に応え、生産メーカーや問題業者に対する対応を行っていますが、この消費者への対応を、身近な自治体の消費者窓口で行うことが、消費者にとっても、健全な事業者にとっても必要なことでしょう。言うまでもなく、消費者に関わる問題が、刑事事件に至り警察や検察庁で取り扱われるまでには長い時間を要しますし、被害が大きくなっているのが実状です。

 果たして、町田市の消費者行政はどのような方向にいくのでしょうか。

◎ 引っ越し作業をしなかった私への批判と、後の祭りと思う、私の心

 私も、一住民として、消費生活センターの運営委員(この委員会は自主的な形式であり、委員に対して、報酬や手当は当然一切ありません)を務めています。その立場からすると、当日の議員としての出席は、当然としても、その他の時間帯においては、消費生活センターの運営委員の役割を果たさねばならないことになります。

 さて、今回のこの消費生活センターの移転作業は、まったく別の建物に引っ越すわけですから、大いに人手を要する事は明らかです。なのに、他の忙しさにかまけたり、職員に任せるものだろうと言う意識から、その引っ越し期間中は、施設への丁度出入りを行いませんでした。

 そのことに対して、委員の方からクレームを頂きました。お話では、男性の委員が一人も顔を寄せずに、引っ越し作業を終えたとの事でありました。他の委員の方はそれぞれの事情が合ったことでしょうが、私の場合、他の行動をしていたわけです。批判を受けるのも当然であり、後悔しても後の祭りとなりました。ですが、後悔しています。

(以上で、市民フォーラムのオープン式中、来賓挨拶で「消費生活センター」の名称が欠落する!の記事を終了します)