● 一般質問 

  手作り遊具の冒険遊び場を

◎ 要旨

 平成11年9月議会の一般質問の第1テーマは、「冒険遊び場の早期開設を求める」としました。主要な内容は、次の通りです。

 子どもたちが自由に遊べる場所として、「子どもセンター」と合わせ、「冒険遊び場」の望みたい。進行中の公園計画に、自然をあまりいじらない形で残し、「ゲガと弁当自分持ち」のルールに基づく、自主的運営スペースを取り入れるべきだと主張しました。

この種の「プレイパーク」や「冒険遊び場」と称される施設は、全国的にはまだまだ数少ない状況です。もちろん、町田市にはありません。この課題は、昨年12月、中西佳代子議員が最初に提起されたものですが、近く、公園整備計画がスタートする公園の一角を、手作り遊具などを配置した、冒険遊び場にするべきだと求めたものです。

 市長の答弁は、「冒険遊び場」を支える、地元の受入体制が整うのであれば、積極的に進めたいとするものでした。一方で、事故の発生などを考えると、行政としては慎重になるとの答弁でした。 

 これからの課題として、今回提起した公園予定地の周辺地域に、「冒険遊び場」の運営を支えるグループをどのように、広げることができるか。さらに、そのグループを、施設が出来た時に、きちんとした受け皿として、構成できるかが問われます。

 「場所を確保する」、「予算を付ける」と言うことは、事業のスタートありで、子どもたちが自由に遊べる環境を確保するという、地域住民の意識形成が必要です。幸い、この地域には、町田市で最初の子どもセンターが作られ、実際に大勢の子どもたちが集っています。その経験を活かして、野外の子ども施設を作り上げることが可能だと考えます。

◎ 見出し

    1、 未経験の取り組み

    2、 運営委員は見つかるか

    3、 場所としては、最高のロケーション

◆ 本論

◎ 未経験の取り組み

 町田市に「子どもセンター」が完成したのは、この5月です。関係者の様々の期待に添って、この施設は、子どもたちで連日盛況です。ただし、この施設は屋内施設ですので、別に、屋外で子どもたちが、自由に遊べる空間を求めた質問です。

 自然をあまりいじらないで残すとする考えは、子どもの遊び場を、子どもたちの成長を見ながら作っていくための考えです。とかく施設と言うものは、一度作ると、変更が利かないものが多いというもの理由の一つです。

 質問では、まったく触れませんでしたが、様々の施設で利用が少ないと、すぐに「高齢者ための施設を入れろ」と言う要求が出てきます。町田市で言うと、「大地沢青少年センター」等も、平日の利用率の低さでやり玉に挙がります。施設の有効利用というわけですが、なにもかにも全部の施設で「お年寄り優先の原則」が進行すると、何のための施設か判らなくなります。さらに、全体が高齢者優先の原則が押し通され、過剰に、造り替える必要も出てきます。(いずれ、この観点は詳述したい)

運営委員は見つかるか

 「子どもセンター」の建設には、大勢の皆さんがかかわりました。スタートして間もない施設ですが、評判は上々です。私は、この施設が完成後に、たびたび状況を観察しています。たまに、子どもたちと一緒に遊ぶこともあります。

 この子どもセンターは、市内に1館しかなく、利用も広範囲になります。たびたびこれる、近くの子どもたちと、たまにしかこれない子どもたちでは、遊び方も変わってくるでしょうし、野外の遊びも体験してみると、日常の遊びの中に取り入れたくなることでしょう。

 成瀬の三つ又と言うところで、地元の理解ある方の協力を得て、先進的な皆さんによって、「冒険遊び場」の取り組みが試みられています。夏休み期間を中心に、何度か、自分たちで切り開いた「冒険遊び場」に、大勢の子どもたちが集まり、それを支える運営委員の姿を見かけました。

 自分の休暇を使い、力を使って木を運び、腕を使って竹細工を造る、何人もの人たちをみました。お年寄りの世話も大切ですが、子どもたちの成長を見守ることは、それ以上に重要なことです。自治体が、一定の負担もやり、自主的な運営グループを育てていくことが、必要と考えます。

◎ 場所としては、最高のロケーション

 子どものための「冒険遊び場」を提唱した地点は、近くに住宅開発が進み、自治体で公園緑地として、保全する地域に当たります。一般の公園造りと異なり、「冒険遊び場」の場合は、自然をあまりいじらない形で残すことが可能であり、目的にぴったりです。

 周辺地域は、数百戸の都営住宅が新設され、戸建て住宅もまだまだ建設されていく地域です。さらに数百メートル地点に、JR成瀬駅があり、近隣地域には、沢山の住宅が建ち並んでいます。さらに、これらの地域は町田市の中で、比較的に若い世代の比率が高い地区となっています。

 質問では、周辺小学校の児童数の増加状況、私が居住する「成瀬が丘」に住む、少年世代の人数を披露しました。

「手作り遊具の冒険遊び場を」の文章は、この行で終わりです)