● しゃぼん玉せっけんの製品と事業を推奨する

◎ しゃぼん玉石けんの紹介(概要について)

 消費者センターの活動を通じて、合成洗剤から「石けん」に、関心が起きました。自分の「新春の集い」のシンポジウムで石けんメーカーの社長さんである、森田光徳氏(しゃぼん玉石けん株式会社社長)に講演を依頼しましたが、参加者の方に大変喜んで頂きました。もちろん、私は事前に九州にある、「しゃぼん玉石けん」の工場見学を行い、どういう会社で、どんな人が働き、どのような製品が造られているかを一日かけて見て参りました。

 そうした経過で、私は生活の中で、「出来るだけ合成洗剤から石けんに切り替えよう」、「石けんは無添加のものを使おう」という主旨を取り入れ、少しづつ我が家で実践しています。散髪に行く時には、「しゃぼん玉石けん」のシャンプーとリンクを持参して出かけます。一軒の理髪店は、特別なお客さん用として、1セット常備してくれました。有り難うございます。

 ここに紹介する「しゃぼん玉石けん株式会社」は、社長の森田光徳氏が25年前に、九州は北九州市若松区に合成洗剤の製造から「無添加の純石けん」に製造を切り替えられた、石けんの専業企業です。合成洗剤の全盛期に、敢えて「石けん」に固持して会社を経営されています。 「純石けん」の製造に転換された当時は、経営的にも困難が伴い、赤字続きで従業員の確保にも苦労された様子がうかがえます。

 今日の製品の販売ルートは、会員制度の通販方式や、生活協同組合ルートが主体になっているようで、まだまだ一般の雑貨店では見かけることが少ない感じです。街のスーパーや薬屋さんでも、店頭で販売されているところを見かけません。ただし、町田市内にある、「東急ハンズ」のようなお店を覗いてみると、消費者にかなりの人気を持っているようです。身近な店舗で扱ってほしいですね。

 一度、工場見学に伺いました。工場の事務所で一通りの説明を受けた後、原料の保管倉庫、製造釜、成型、箱詰めの各工程を、順番に見学しながら、丹念にご説明いただきました。石けんの製造法でも、製造に時間がかかる、従来から製法(油脂を炊いて、苛性ソーダで反応させるケン化法)を用いているとのことでした。大手メーカーなどの石けん製造法は、「中和法」(脂肪酸を苛性ソーダで中和させる方法)が取られるとのことでした。

 また、このしゃぼん玉石けんは、特に無添加を特徴としており、一般に石けんと呼ばれるものでも、浴用の石けんなどに多くの添加剤が用いられていると聞きました。(改めて、石けんといっても、添加物をそれぞれ使っているものですね)無添加石けんが、合成洗剤に取って代わる時代にしたいものですね。

しゃぼん玉石けんのホームページアドレスは、http://www.shabon.com/

 (概要の記述はこの行で終わりますが、その他の内容に関しては、下段に続きます)

◆ 詳細記事の見出し

   1、 ◎ 合成洗剤と石けん

   2、 ◎ 特に掲示する理由について

 

◎ 合成洗剤と石けん

 合成洗剤と石けんについては、町田市消費者センターが担当する「広報・くらしのミニ情報」に、「石鹸の効用と水」と題した記事が掲載されています。その時、私も主体的に記事を書きましたので、そのまま、この欄の説明に充当することにしました。(その記事を原文のまま掲載するため、石けんの説明記事としては、すこし順番がわかりづらい点もあるかもしれません−ただし、◎や○等の記号は、今回の記事で使用したものです)

以下、その引用記事。

◆ 「石鹸の効用と水」

○<河川の汚濁防止>

 鶴見川、恩田川、境川の源流が町田市内にあるのをご存じでしょうか。そこから流れ出す水と流域の自然をいかに保全にするかは、町田の住民と自治体にとって大きな課題と言えます。
 つまり、生活排水に注意を払い、ゴミ類を川に捨てないかということが大切です。これらのことは企業や事業所等にとってはなおさら重要な課題と言えるのでないでしょうか。また自治体にとっては下水処理水の排水管理をきちんと行って川の水を出来るだけきれいに保つことと、その汚濁の基準をより厳しく設定することが必要です。 

○ <洗濯水と排水>

 都市の下水処理のため膨大な設備と莫大なコストを要して河川に放流していることを考えると、住民にとっていかに下水処理の負荷を少なくするかということは日常的な生活目標となるでしょう。
 一例をあげると、家庭での洗濯に膨大な合成洗剤が使用されていますが、これを石鹸に変えるだけでも石鹸は自然に分解される性質のため、下水の分解処理が大幅に軽減緩和されることになるのです。
さらに下水道がまだ完備していないところでは、合成洗剤が分解されずに川に流れるのに対し、石鹸のほうは微生物の手助けで速やかに分解されることが特徴とされています。         

○ <石鹸と合成洗剤>

 しかし、日頃の洗濯に粉石鹸を使っているという家庭はまだまだ多くありません。その理由は合成洗剤が最寄りのスーパー等の店頭で、比較的安い値段で販売されており、さらに合成洗剤は蛍光剤などの添加物によって洗濯後の衣類に黄ばみやにおいが少なく、使い勝手も良いと一般には思われているからです。
 一方、石鹸は低温での使用では溶けにくい性質がありますが、粉石鹸の原料となるのが天然の米糠・ヤシ油・牛脂等を分解して作る脂肪酸であるため、皮膚刺激性が少ないことが特徴としてあげられます。  

○ <石鹸の使用効果>

 合成洗剤の使用による手荒れや、洗濯後の衣類によるアトピーの助長や、合成シャンプーによる髪や地肌へ悪影響などの問題が絶えず発生し続けるのであれば大きな問題です。
 さらに、石鹸に比べて合成洗剤は微生物にダメージを与える有害物質が多数配合されており、微生物による分解処理を手段とする下水処理施設や浄化槽の能力を著しく低下させます。 
 そのような観点に立つと、家庭での合成洗剤使用の削減や見直しの必要性が急務となります。それらの努力によって水性生物に対する影響も減らすことができるでしょう。
   (引用記事は、ここまで)

◎ 特に掲示する理由について

 ここまで推奨しましたので、リンク(ネットワーク)のページから、「しゃぼん玉石けん」のホームページにリンクさせることにしました。政治(家)のホームページに、民間企業の紹介を行い、さらにリンクまでするということは、癒着があるのではないかと思われる向きもあるでしょう。自分が納得していることを、「良いものは良い」とはっきり掲示したいと思いました。全国のクリーリング店の中には、 ドライクリーニングから「石けんクリーニング」を始めたクリーニング経営者も登場されています。 その人は、茂木孝夫氏と言い、 「白栄舎」と言うクリーニング店を経営 (小金井市中町)されています。森田社長と一緒に、私のシンポジウムで講演していただきました。

 私は、まず自分が納得し、自分の主催行事において、この森田社長に講師をお願いし、石けんのお話をして頂いたという次第で、紹介するものです。近隣の方で、この会員になって頂いた方があり、私もその方の注文で製品を取り寄せて頂いています。自分の所帯だけで頼んでいるのは、浴用せっん、シャンプー&リンス、台所用石けん等に限られています。少しづつ家庭内で、石けんのものを増やしていこうとしています。ただし、自分の家では家事をなにも手伝わない生活から、少しずつ、家事を分担する生活に変更する必要も同じように大切なことでしょう。−まだまだ、ほとんど実践できていませんが。

 まずは、「無添加の純石けん」である、しゃぼん玉石けんを紹介させて頂きました。

**森田光徳氏の講演内容と、同社訪問時に、森田社長と面談したことをもとに作成。他に、参考図書として、同氏の著作「自然流「せっけん」読本(農文協)、及び<石けんシャンプー 快「髪」読本(石井妙子著 三五館発行)>等を利用しました。

(「しゃぼん玉せっけんの製品と事業を推奨する」の記事は、この行で終わります)