議会だよりの編集についての意見と私の回答
(04/09/25)

 町田市議会の議会だよりの編集がどうあるべきかの意見が、掲示板に寄せられました。その意見と私の回答を掲載しました。

<目次>
町田・市議会だよりについて - 田中誠 09/18-22:13 No.4933
議会だよりの記事記載について - 吉田つとむ 09/19-09:50 No.4934
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町田・市議会だよりについて - 田中誠 09/18-22:13 No.4933

『町田・市議会だより』についての提案です 004.9.18
                 BCC送信: 市議会議員
                        市議会事務所

 今週で9月市議会の常任委員会も終わり、一区切りの段階かと思います。
先日はお忙しい中を、「町田・市議会だより」の中の一般質問の項目について一部の議員さんに、突然のお尋ねをしまして失礼いたしました。        
 既に数人の議員さんから、返信メールを頂いて、厚くお礼を申し上げます。メールでご指摘を受けましたが、一般質問の記事の掲載は、質問は議員本人が、行政側の答弁は議会事務局職員が書いているとのことでした。ここに、私に誤解があったことを、お詫び申し上げます。

1.そうだとしても、市民として、このルールに対して釈然としな  いものがあります。やはり、答弁の下書きは議員が書いてこ   そ、議員のとらえどころとして、報道されるのではないかと思  います。
2.勿論、市側の答弁ですから、正確を期するために、市議会事務  所との打ち合わせは必要でしょう。
3.議事録の速記の記録や、インターネットでの議会報道を見れ   ば、議員さんでも書けるのではないでしょうか。
4.確かに、議員さんの仕事が増えることは恐縮ですが、答弁の捕  らえどころが十分に伝えられるのではないでしょうか。
  答弁を議会事務局職員が書いては、答弁の表現の仕方、とらえ  どころが、違ってくることが十分に考えられるからです
5.現在の市側の答弁は、余りにも優等生の答弁になっていて、私  が傍聴していた時の印象と、時には違和感があります。
6.一般質問では、大半の議員さんが複数の質問をしています。し  かし、表題は一点だけの記事になっています。 多分、この選  択は議員さんがするのでしょう。
7.このように、13文字、26行(表題を除いて)という非常に  限られた紙面にて、質問と答弁とのバランスを保つ記事を掲載  することには、大変な労力が必要とされることでしょう。
  勿論、質問の内容次第では、質問と答弁の表現の仕方や字数   は、異なってくることは考えられます。

そこで提案です。
1.質問と、答弁の原文は議員ご自身が原稿を書いて、答弁の記事  に関しては、正確を期するために、事務局の協力を受けると言  うのが、より豊かな価値ある「市議会だより」になるのではな  いでしょうか。
2.それと、もっと市民に購読してもらえる努力が、市議会として  必要ではないかと強く感じています。
  ただ、全戸配布しているだけで、どの程度、市民が拝読してい  るかは果たして疑問です。

●最後に付け加えますが、「町田・市議会だより」の発行は町田市 議会であり、編集も議会運営委員会となっているのです。
 この表現を見る市民は、答弁を事務局職員が全面的に書いている ことに疑問を持つのではないでしょうか。

●このメールを議会に関心がある市民の人たちにも、コピー送信す ることを付け加えておきます。
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議会だよりの記事記載について - 吉田つとむ 09/19-09:50 No.4934

 田中誠さん おはようございます。

 町田市議会の市議会だよりの編集に関してご意見をいただきました。議員の一人として、このように関心をもっていただくこおてゃありがたいことです。議論を通じて、これからのあり方を問うていきたいと思います。

 まず最初の課題は、「議会だよりの一般質問記事を議会事務局員が書いているのでないか」という問いかけがあったものです。

 それに対して、私の回答は、「議員が自分の行った一般質問のことで、議会だよりの記事を職員に書いてもらっているというのは、誤解です。私が知っている範囲の議員は、自分の質問の文面は自分で書いています。なお、答弁部分に関しては、これは職員が書いています。それまで議員が書くのは、<質問ー答弁>の関係を作文する可能性を排除するための措置と理解しています。」と言う趣旨でお答えしました。(ちなみに、現実には、全員の議員が自分の一般質問の質問部分に関しては自分で記事を書いています。)

 この結果が、田中さんの冒頭記事になったのであろうと思います。もちろん、他の議員も同趣旨で回答したはずと考えられます。

 さて、具体的な記述に関してですが、田中誠さんが主に問題とされているのは、議会だよりの記事に関して、議員の一般質問の記述が、質問と同様に回答も議員が書くべきではないか、とするものとされています。

 田中誠さんが最も問題とされているのは、その表現に従って記述すると、次の点であろうと考えます。
A. 議会事務局が答弁部分を書いては、答弁の表現の仕方、とらえどころが、違ってくることが十分に考えられるからです
B. 現在の市側の答弁は、余りにも優等生の答弁になっていて、私  が傍聴していた時の印象と、時には違和感があります。

 確かに、田中誠さんのような考えもあるでしょうが、議会だよりの記事の正確性からすると、議員の質問と理事者の答弁が対応しているというのが最も求められることです。

 そのため、一部の方が「記事に物足りなさ」を感じたとしても、答弁の結果が現実に最も即したものであるということが必要でしょう。そのために、議員が自分の質問も理事者の答弁も書いたのでは、「質問×答弁」のルールが不明確になる可能性が極めて高いと、議員自身が判断しているためのものであります。決して、自分の仕事の手を抜いているわけではないことを理解してください。

 なお、私は答弁部分を議会事務局員が書いていると記しましたが、その記事の回答部分は、理事者や担当者の確認を取った上で書かれているはずです。勝手に、議会事務局員が回答記事を書くというものではないはずです。

 また、議会だよりの編集が、議会運営委員会になっていることですが、それは記事の責任を明白にしているものです。私は、前期にその委員長を務めました。その間、いくつかの文字の誤植や間違いがありました。そうした際に訂正をする判断、関係者にお詫びを立場、議会運営委員会と委員長として対応させていただきました。以下は、その一部の記事です。

(04/02/29) 議会だより、議会HP記事の間違い是正に関して
http://j-expert.com/gik/giu/2004/02.29_4.html

 その他、間違い記事の件で、委員長の私と、直接の担当責任者であった中山勝子副委員長(現在は、副議長)が関係者に公の席でお詫びをしたこともあります。(記事の掲載ファイルを思い出せない)
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