議会の質問スタイル(一問一答形式について)
(04/10/21)

<前書き>
  山梨県甲府市議会の野中一ニ議員より掲示板に書込みをいただました。
野中一ニ議員HP
http://www.nonaka12.com/
掲示板
http://cgi1.nns.ne.jp/cgi-bin/trbbs/im_trbbs.cgi?uid=nonaka12

 本来は、肉牛のBSE検査に関してのものでしたが、他に議会における質問スタイル(一問一答方式というものがありました。これは、野中一ニ議員のHPに書込みしていた問題です。せっかくですので、このレスとして以下に、転載いたします。

 上記の趣旨でそれらをHPにまとめました。なお、この前書き部分は、目次の最初の記事に相当します。

<目次>
議会の質問スタイル(一問一答) - 吉田つとむ 10/14-09:32 No.5068
12月議会の一般質問日 - 吉田つとむ 10/14-09:47 No.5069
質問と答弁(いわゆる一問一答方.. - 吉田つとむ(転載記事) 10/14-09:55 No.5070
いわゆる一問一答方式について - 野中一二 (転載) 10/14-09:59 No.5071
一問一答方式と理事者の答弁 - 吉田つとむ(転載記事) 10/14-10:02 No.5072
RE:一問一答方式と理事者の答弁 - 野中一ニ議員(転載記事) 10/14-10:09 No.5073
町田市議会12月議会の一般質問日 - 野中一ニ議員(転載記事) 10/15-17:42 No.5088
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12月議会の一般質問日 - 吉田つとむ 10/14-09:47 No.5069

  この野中一ニ議員の書込みで、町田市議会の質問スタイルの調査と、市議会本会議の傍聴の件が書いてありました。

 町田市議会の12月定例議会の予定スケジュールでは、12月6日、7日、8日、9日の4日間を議員の一般質問(テーマを事前に提出しておけば、自分の質問日程日に、自由に質問できる形式)日程としています。

 1日に最低6人が質問しますので、18名以上の議員が質問通告すれば、質問日はこの4日間となります。このところでは、最低でも25-6人は質問していますので、質問日が3日に減少することは考えられません。と言うことで、市議会一般質問の傍聴は、上記の4日間の間に可能です。
 
 ただし、この4日間の間に、その「本会議傍聴」と「町田市議会の公式視察(議会事務局が対応して、説明と質疑応答を受けるスタイル)」の両立は、人員配置の関係で難しいのではないか、と思っています。

 上記の質問は、本会議の一般質問を傍聴していただいた後、私なり、有志議員が野中さんらの質問に対応することは可能です。現状の説明と、決定当時の一問一答方式の協議や決定に関しては(自分の質問が終了しておれば)十分に対応できます。
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質問と答弁(いわゆる一問一答方.. - 吉田つとむ(転載記事) 10/14-09:55 No.5070

タイトル:質問と答弁(いわゆる一問一答方式について)

 甲府市議会の野中一ニ議員HP掲示板の書込を転載しました。
野中一ニ議員HP掲示板
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1278 質問と答弁(いわゆる一問一答方式について) 吉田つとむ(町田市議) 〔2004/10/11-18:58〕
  
 山梨市議会の質問形式で、質問と答弁の関係において、いわゆる一問一答方式が採用されているとのことでした。
  
 町田市議会の場合について、若干説明いたします。
 町田市議会では、その一般質問(代表質問制度はない)において、ほぼ一問一答方式を採用しています。

 その方式と言うのは、
(1) まず議員が壇上で提出項目に従って質問をまとめて行います。
     * このテクニックとして、簡略に質問する方法と詳しく自説を説明する方法があります。
     * 一問一答方式のやり取りを主体に考える議員は、比較的に簡略に質問する方法を取っています。
  
(2) 次に、理事者がそれに対してまとめて答弁します。
     * 答弁の時間は決まっていませんので、質問数が多いもの、新規の話題では答弁が長いものもあります。
     * 私は、事前に答弁時間予定をする場合もあり、答弁ではほぼそれが実行されます。だらだらした答弁では、自分の時は「野次」を飛ばして短くさせた時もあります。
 
(3) 次に、議員の質問となりますが、この段階からテーマを一件ごとに質問ができ、いわゆる一問一答方式の質問を行っていくことになります。
     * 通常、2-4問の質問をする議員が多く、その質問ごとに区切って再質問を行っています。
     * その結果、自分がこだわる質問においては何度も質問ー答弁を繰り返すことになります。私の場合、同じ項目で4-5回のやり取りをすることはたびたびです。10回近く質問を続けたことがあります。
     *なお、質問には時間制限を設けており、往復一時間制度を導入しています。これらの決まりごとは、私が議運委員長をやっていた時代に「改正ー改定」したものです。何度も議論を重ね、意見調整を行いながら、ほぼ全員の了解を得て実行したものです。(最終的には、反対はなかったと思います)
 
     (追加説明ですが、)平成14年度改選選挙以降の議会運営委員会で協議を重ねたものです。上記の内容は議会にカメラを入れ、インターネット中継を導入する決定と平行して進めた議論でした。議論をスムーズに行かせようと言う立場で、皆さんの理解を得たものです。

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いわゆる一問一答方式について - 野中一二 (転載) 10/14-09:59 No.5071

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1279 いわゆる一問一答方式について 野中一二(甲府市議) 〔2004/10/11-21:20〕

 吉田議員さん、ご無沙汰しております。
 ありがとうございました、一度町田市議会を視察しなければならないようですね。

 一問一答については以前から推進すべしと発言しています。
 しかし、議場の都合だとかでなかなか進みません。
 これからの地方議会は、この様な「市民にわかりやすく」と言うことも必要になってくるでしょう。
 
 幸い、甲府市議会は以前からCATVによる中継をしております。
 その一環として、ますますわかりやすい議会を推進するため。
 「一問一答」方式が必要になるでしょう。
 実現までがんばります。
 ありがとうございました。
    │   
 > (追加説明ですが、)平成14年度改選選挙以降の議会運営委員会で協議を重ねたものです。上記の内容は議会にカメラを入れ、インターネット中継を導入する決定と平行>して進めた議論でした。議論をスムーズに行かせようと言う立場で、皆さんの理解を得たものです。

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一問一答方式と理事者の答弁 - 吉田つとむ(転載記事) 10/14-10:02 No.5072

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1280 一問一答方式と理事者の答弁 吉田つとむ(町田市議) 〔2004/10/12-21:19〕
      
 町田市議会には、是非お越しください。現在の自分は一つの会派の幹事長ですので、全体のことを自分が言うべき立場ではありませんが、自分の市議会の見学を歓迎するのは許されることでしょう。

 さて、いわゆる一問一答方式についてのことですが、このやり方については質問の際に、市長、助役、収入役(実際には、決算の報告をするときだけに登場しています)、教育長、市民病院総院長、行政委員会等の長(教育委員長、選挙管理委員長、代表監査委員、農業委員会会長)については、その発言を演壇で行っているため、実質的に市長や助役に再答弁を求めると、それらの理事者は発言毎に自席から演壇に出てくる形式になります。

 一方で、議員の自分は1回目を演壇で質問し、2回目からの発言は自席から行っています。その質問の際に、市長が縁談に出てくるのが大変だろうとかの考慮は一切しません。あの演壇は神聖なものと考えているので、そうした答弁スタイルが面倒と思うなら、市議会に言ってみればよいわけです。

 参考までに、以前の議会運営委員会では、「助役などは、演壇に上げさせることはない。自席で答弁させれがば良いのだ」等の意見もありました。私はそうした点に保守的で、「それでは助役が気の毒ですよ。今の方法でよいのではないですか」と返していました。

 上記を考えると、町田市議会の質問形式を「一問一答方式」と言い切ることは出来ませんが、それなりに秩序だっていると考えます。
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RE:一問一答方式と理事者の答弁 - 野中一ニ議員(転載記事) 10/14-10:09 No.5073

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1281 RE:一問一答方式と理事者の答弁 野中一二(甲府市議) 〔2004/10/13-10:21〕
                               
> さて、いわゆる一問一答方式についてのことですが、このやり方については質問の際に、市長、助役、収入役(実際には、決算の報告をするときだけに登場しています)、

            (野中一二)
 甲府市では市長以外はすべて自席で行います。
 総体での時間が限られている事からだと理解しています。
 会派ごとに構成人員×15分+基本の10分と言う事です。
 但し無所属議員は半年会期中(2回の議会で)で40分。
 結構小会派に優遇しています。
 その時間内に質問は登壇も入れて3回までとしています。
 2回目以降は自席での再質問と言う事で、そこで発言がないことは3回目には当然発言出来ません。
 野次はほとんど出ず、本会議は結構淡々と進みますね。
 しかし、ここで問題なのはすべての事柄を一気に述べなければならないことでしょう。
 本人でも時々再質問で飛ばす事も有りますから、聞いている方にはこれはわかりにくい。
 しかもテレビ中継がありますから、意外と市民は見ているようです。
            
 そこで一問一答は如何か、と言う事に成ってきつつあります。
 全国、議会の進行はいろいろあるようですが、何処でもマンネリ化は避けるべきだと思っています。
 もっと積極的に改革する必要があるでしょうね。
            
 町田の様子を見てみたいものです。
            
 >教育長、市民病院総院長、行政委員会等の長(教育委員長、選挙管理委員長、代表監査委員、農業委員会会長)については、その発言を演壇で行っているため、実質的に市長や助役に再答弁を求めると、それらの理事者は発言毎に自席から演壇に出てくる形式になります。一方で、議員の自分は1回目を演壇で質問し、2回目からの発言は自席から行っています。その質問の際に、市長が縁談に出てくるのが大変だろうとかの考慮は一切しません。あの演壇は神聖なものと考えているので、そうした答弁スタイルが面倒と思うなら、市議会に言ってみればよいわけです。参考までに、以前の議会運営委員会では、「助役などは、演壇に上げさせることはない。自席で答弁させれがば良いのだ」等の意見もありました。私はそうした点に保守的で、「それでは助役が気の毒ですよ。今の方法でよいのではないですか」と返していました。
            
(野中一二)
 甲府市議会では、収入役答弁はほとんどありません。
 定年で交代するときぐらいなものでしょうか、ちょっと寂しい気がいたします。
 助役は都市計画の専門家として国土交通省から招聘しています。
 その関係で答弁する機会は結構ありますね。
 前の市長のときは、都市計画に関する答弁は一手に引き受けていた感がありました。
            
 吉田さん、これからもご教授ください。
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町田市議会12月議会の一般質問日 - 野中一ニ議員(転載記事) 10/15-17:42 No.5088

野中一二(甲府市議)さんのHP
http://www.nonaka12.com/
野中一ニ議員HP掲示板
http://cgi1.nns.ne.jp/cgi-bin/trbbs/im_trbbs.cgi?uid=nonaka12
 
1284 RE:町田市議会12月議会の一般質問日 野中一二(甲府市議) 〔2004/10/15-00:03〕
                              
 >町田市議会の12月定例議会の予定スケジュールでは、12月6日、7日、8日、9日の4日間を議員の一般質問日>程としています。
                
(野中一二)
 早速にありがとうございます、実は12月議会での質問についてですが。我が会派の質問者が19日に決定します。
 同時に日程がほぼ決定する予定です。
 それを受けて、ぜひ都合がつけば「町田」へ傍聴に行きたいですね。
                
 >ただし、この4日間の間に、その「本会議傍聴」と「町田市議会の公式視察(議会事務局が対応して、説明と質疑応答を受けるスタイル)」の両立は、人員配置の関係で難しいのではないか、と思っています。
                
 (野中一二)
  もちろんです、議会事務局のお手を煩わすことなく終了したいと考えています。
  この様な議会のあり方については事務局の意向と言うのを聞いていたのでは始まりませんから。
  だから嫌がられるのでしょうかね。ハハハ
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