子どもが声を出して遊べないの?(3月議会委員会質疑)

項目
  ● 南大谷子どもクラブの問題を担当委員会で質疑
  ● 南大谷子どもクラブのスタート
  ● 子どもが音を出して遊べない問題とその対処
  ● 委員会所属がようやく文教生活委員会に!最初の質疑は南大谷子どもクラブ
  ● 子どもの施設では、子どもを大声で遊ばせよう!

● 南大谷子どもクラブの問題を担当委員会で質疑

 子どもが遊べる地域施設である「南大谷子どもクラブ」(子どもセンターの地域施設として、町田市で最初のもの)は、地域の子ども達が楽しく遊んであいるはずですが、実際には、施設の中で音を立てて遊ぶな、大きな声も出すな、施設の一部である「園てい」には出てはいけない。こんなとんでもない状況になっています。
 子どもの遊び場施設で、こんなばかな指導がなされるはずがない!。許されない状況だと考え、その施設の担当常任委員会に初めて所属したので、その不当性を正す質疑を行いました。

● 南大谷子どもクラブのスタート

 南大谷子どもクラブは、地域の子ども達が集って遊ぶ施設です。恩田川に隣接した都営住宅の中にありますが、子どもセンター(ばーん)に比べると、その規模はずっと小さくなります。しかし、人口38万人の都市で、面積が71.62kmの町田市には、例え子どもセンターが目標の5館建設されたとして、その不十分さは解消することができません。むしろ、南大谷子どもクラブクラスのものを数多く作り、子どもが学校の帰りに立ち寄れる距離にあることも重要な要素だと考えます。
 そうした観点で考えると、子どもの地域施設として構想された、南大谷子どもクラブの運営がどのように行われるかは、今後の町田市の子ども施策に対して、重要な意義をもっています。
 南大谷子どもクラブは2年前に開所し、開設自体を求めていたボランティアの皆さんの地域的な支えもあって、少数のスタッフで今日まで運営されてきました。

● 子どもが音を出して遊べない問題とその対処

 子ども達がのびのびと遊ぶ施設であったはずの、南大谷子どもクラブでは不幸な事態が起きていた。どんなことかと言うと、子どもが施設で音を立てたり、大声を出すと、その建物に響き、団地の住民に迷惑がかかると言うものです。
 最初の時は、子どもクラブがある南大谷の都営住宅のたった一人の住人から、「施設では大きな音が発生し、病気の家族がたまらない」ということでありました。そこで、施設が建設されて間もないにもかかわらず、施設を改修する意味で、部屋の床のフローリングの上に防音用にカーペット類を敷くなどの予算が計上されました。あきれた内容だと考え、私は本会議でその支出根拠などを問い質しました。質疑をした理由は、そうした施設を(余分に)改修することによって問題解決するべきでなく、クレームをつけてきた人との協議で解決するべきだと考えたからであります。実際には、課題が予算審議であり、ィエースかノーかの判断を示さざるを得ないので、やむなく賛成しました。
 そうした結果、子ども達が楽しく遊び、施設の運営も順調に行っていると考えてきました。時に、その子どもクラブの「お祭り」があり、「園てい」も含めて、施設の内外で子ども達が楽しそうにしており、ボランティアの応援団の皆さんや親の皆さんもそれらを暖かく見守っていたためです。

● 委員会所属がようやく文教生活委員会に!最初の質疑は南大谷子どもクラブ

 今回の改選で初めて、文教生活常任委員会に所属しました。この委員会に所属したことで、教育関係の問題にも、委員会で自由に質問できることになりました。(町田市の場合、常任委員会の質疑には、質問時間や質疑回数の制限は一切ない。従来の私には、一般質問で取り上げるか、その施設の予算が計上された時に限られていました。)
 この問題が議会で取り上げられたのは、久しぶりのことであろう。しかし、当初予算審議と言うこともあり、フリーに質疑を試みた。「南大谷子どもクラブの運営はどうなっているか、今でも子どもが室内で大きな声や音を立てたり、「園てい」に出て、遊ぶことが出来ないのか?」、と問い質しました。予測通りと言うか、状況は一向に改善されておらず、子どもが「園てい」に出て遊ぶことは禁止されており、窓を締め切った状態でも室内で大声を出さないよう、音をたてないように指導されていました。 質疑を通じて、行政の対応にはあきれるばかりであった。しかし、私の場合はそれにありに状況を知ったものであり、行政の批判で済ませるわけには、行かない立場だと認識していました。
 続いて、担当者に状況を聞くと、現在では、その「音や声を出すな」と施設に迫る人物から、問題解決の司法判断を求められている、と言う。私は、「それは好都合ではないか。むしろこの際、その裁判を通じて、事の決着をつける機会ととらえるべきではないか」と、質疑をしました。担当者も、これを機会に本来の体制にしたいと望んでいると感じました。

● 子どもの施設では、子どもを大声で遊ばせよう!

 こうして、状況を書いても閲覧者の皆さんには、「そんな馬鹿なことが発生するわけがない!」と思えましょう。「寺田市長だって、この状況は理解し得まい」。思えば、この施設のオープンでは、開所式の式次第で無神経に「1時間もの挨拶」を続けた人たちの一人でありました。(本会議の一般質問で、問題として取り上げたことがあります)子どものことを考えよう、と言ってもなかなか理解が薄いのかも知れない!と判断しています。
 それはそれとして、子どもが楽しく遊ぶことを目的に作られた施設が、子どもを声や音だ出さないように自己抑制させて遊ばせるところとなっているのは放置できない状況であります。
 こうした状況になったのは、関係者の話し合いが十分だ無かったこと、困難な状況を幅広い人たちの話題としてこなかったことが、今まで問題を引き伸ばした原因ではないでしょうか。これを機会に、原則的な問題解決を図るべきであり、そうした意味では、議会がもっとこの事態に感心を寄せるべきであると考える。