議会改革特別委員会の視察報告書提出

自民党会派視察報告書(平成13年6月26日分)
● 前書き

 すったもんだの末の、市議会委員会視察の個人報告は、とにかくスタートした。最終的には、H13年6月6月議会で決定した結果、それ以降の視察に対して、正式の適用することになった。
 最初の視察の個人視察報告書は、7月の議会運営委員会の視察報告が最初のものとなった。私は、インターネット上にアップした文章をもとに、正式に提出する視察報告書を作成し、8月14日に提出した。
 内容は、下記のとおりで、提出文書と同じ文を書きに、書き写す。





行政視察報告書

視 察 先  議会運営委員会行政視察                         平成13年7月3日 〜 平成13年7月5日

視察市調査事項
1 議会の運営に関する事項について
2 議会の会議規則、委員会に関する条例に関する事項について
3 議長の諮問に関する事項について
4 議会報に関する事項について

  四日市市議会 伊丹市議会 京都市議会
 

視察所感  
  

 7月3−5日の間、議会運営委員会視察。四日市市、伊丹市、京都市を見る。
 今回の主要研究テーマは、議会のTV中継と議会議事録のインターネット化の課題であった。 │
 今回は議会のTV中継に関して記載する。 

 主に本会議の中継を視察したが、四日市市では、一般放送と、CATVを利用して本会の中継を行っていた。実質上のスポンサー料に相当する額を負担するので、数千万円を毎年支出する。一般放送では、三重県全域に放映され、市内のCATVは普及率が90%に達しているという。ただし、議員の中には、地域的に普及率が一定しないため、公平でないという意見もあると言う。議会中継の撮影にあたっては、TV局の担当者が、その都度きて行う。

 伊丹市では、庁内のTV放映を実施していた。導入されているTV中継機器は、議会事務局担当者がタッチパネルを操作する機種のもので、機動性が高いものであった。さらに、質問者が発言する際には、演壇の発言だけでなく、議長から指名されて、登壇する姿も含めて撮影されるのが特徴であった。TVカメラのズーム性能も優れていることが、モニターを見ていてよく理解できた。

 最後は、京都市のものを見た。ここでは、一般放送による議会中継が一般的であった。年間に、約2,900万円の支出を要している。委員会の中継では、室内が狭く、それをカバーする意味で、モニターが設置されている。ズーム機能もなく、職員の操作はないタイプのものであった。

 総じて、視察した相手先の議会TV中継は、導入時期が早いものが多いためか、特に技術的に高いものではないが、広範囲の住民に議会の状況を知らせようと言う熱意が感じられた。議会改革特別委員会で視察した、富山県魚津市のように、インターネットを通じた中継をやるような先進的な例は聞かなかった。また、同県の小矢部市のように、予算特別委員会でほとんどの議員が発言し、それをTV放映する例も見受けなかった。

 町田市では過去の議論で、TV放映の費用対効果という見地で導入の慎重論も見受けたが、四日市のTV放映(一般・CATV)では、高い関心があることが示された。興味深い話であった。
 大都市のTV中継では、本会議中継を一般公共TVを利用していたが、確かに高コストのためか、放映は代表質問程度に限られていた。

 しかし、どんな方法であれ、TV放映の早期導入は、開かれた議会につながるものである。いたずらに導入を引き伸ばすべきでない。
                                                                以上

  <議会報の参考資料>
 
 町田市議会の情報ではないが、視察で訪問した伊丹市では、市の広報の携帯電話版HPを開設すると言う。ものの性格上、「紙」の公報とはだいぶ異なると思われるが、市バスの停留所の時間表などが掲載されるそうだ。秋の開設に向け、広報誌でアイデアや意見を求めていた。

 携帯電話の普及率が50%を越える時代となっており、情報通信手段として、そのツールを利用するのは、これからの必須要件になると考える。身近な議会情報の発信手段として、議会開催予定・審議項目の広報などがあるだろう。


町田市議会議長 様
  
                                                               議 員 名 吉田 勉

平成13年  月  日( )までに委員長まで提出をお願いいたします。