委員会のTV放映の視察報告(豊中市)

自民党会派視察報告書(平成13年6月26日分)
● 前書き

 大阪府豊中市は人口39万4千人(所帯数16万5千)を数え、町田市より若干大きい街である。議員数は、平成11年の改正で条例定数38名としている。議員報酬は別として、議会の政務調査費は月々7万円であり、町田市より若干多い金額となっている。さらに、町田市にない制度として、常任委員会・特別委員会の視察費以外に、「一般行政視察費」が年間18万円計上されている。委員会以外の議員視察に使われていると言う。

 その豊中市の視察では、「委員会のTV放映」を対象にした。もとより、町田市はまだ議会のTV放映をやっておらず、懸案である議会のTV放映導入を検討する一環として、この企画を入れたものである。

1 概要

 委員会のTV放映が実施された理由は、委員会室が狭く、傍聴者を中に入れにくいと言うのが、直接の理由となった次第とのことでる。

2 現況

 常任委員会のTV放映は、カメラ方向を隠したカメラを用い、4台が使用されている。委員は起立して発言し、その高さにカメラがズームして、ピントを合わせて移動すると言う。傍聴者は、その映像を別室のモニター室で見ているとのことである。請願は、年に3ー4件と言い、1回の議会にその程度の請願件数がある町田市とはだいぶ異なっていた。
 なお、委員会が行われる大会議室には、当初は2台の固定式のカメラが設置されていたが、約1千万円を投入して、1998年に現在のものに変更したと言う。「委員の声が聞こえても、姿が見えない。見える宵にしてほしい」などと言う意見が出てきて、タッチパネル方式のシステムが導入されたわけである。
 なお、議会の特別委員会は、別の会議室で、昔どおりの2台の固定式カメラで撮影していると言う。
 (参考であるが、モニター室に映像が放映されるのは、傍聴者が入った時のみと言う。最も、専用の部屋で放映するからだとの説明であった)

3 本会議は、どうなっているか

 本会議には、地元のCATVが入っている。全体の中継でなく、撮影したものを編集し、部分的に放映しているとのことである。そのCATVは第3セクターの運営でには、豊中市が1割の出資をしていると言う。やはり、自治体の出資があると、TV放映がやりやすい感じである。
 撮影場所は、一般傍聴席の前列に記者席があり、そのほぼ中央部にある。

4 町田市の展望

 町田市議会では、TV放映導入を決定し、議会運営委員会で具体策を練っている。そのために、7月3−5日の視察日程にその内容を入れた。そちらの内容は、私自身が委員の一人なので、視察後に報告文を記載します。事態の進展に向け、議会のTV放映を実現していきたい。