会派視察報告(沖縄市)平成14年11月11−14日

視察報告(沖縄市のインキュベート施設)
 
 沖縄市では、平成15年4月の完成に向けて、インキュベート施設の完成を目指しています。沖縄県内には、この沖縄市の取り組みのように、建設中や計画中のものを含め、既に16ヶ所のインキュベート施設が稼動、進行中という。本土では見られないほどの取り組みなっています。

視察対象のものは、建物が3階建てとなっており、その主要施設は、アニメ・コマーシャル等の3次元コンピューターグラフィック製作を目的とするものだとう。その規模においては世界最大級と言うが、こうした施設が完成前に来たため、その実態がつかめなかったのは残念である。なお施設は、レンタル式と言う。そこで質問したことは、その入居対象の企業が出て行ったあとはどうなるかであったが、根源的な解決策はないようであった。今は、とにかく入居企業が稼動することが目的であるようです。

この施設の2Fには、他に学生グループ等も利用するインキュベート室を多数確保している。さらに3Fには、まったく別の企業の「コールセンター」を誘致し、250-300名の雇用を図ると言う。雇用人数で考えると、かなりの規模と言えます。

この「コールセンター」と言うのは、NTT電話番号案内やテレホンショッピングの電話受注サービスのような事業を行う施設です。沖縄市のこうした施設では、以前に「ショッピングセンター」であった建物を改修し、KDDIがその目的で利用している建物があります。そこでの雇用人数は、450名以上に達するとのことであります。例え、そのサービスが沖縄県のように本土から遠隔地であっても、利用者からすると円滑なサービスが満たされればよいことです。

さて、沖縄県下は失業率が7%程度と本土と比べてもかなりの高さです。さらにこの沖縄市となると、10%を超す失業率となっており、雇用拡大につながる企業誘致に熱心です。他に、空港から1時間圏内と言う交通環境整備が必須らしく、高速道路は開通しても、空港から那覇市内に達っするモノレールの延長が期待されていた。沖縄市の経済発展を祈りたい。