川上村自然休暇村の視察報告(長野県川上村)平成14年10月

 下記は、町田市の宿泊施設が存在する長野県川上村に視察したものの報告書全文です。私は、この施設には公私共に初めて訪れました。議会としては、10年以上前にきたことがあるはずです。欠席議員を除く、議員全員が参加したものです。
 提出した報告文は公式なものになり、議会の保存文書になります。

川上村自然休暇村の視察報告

 町田市の施設で長野県川上村にある宿泊施設に、現地視察を行いました。議員
になってからはもちろん、今までに来たことが無いところでした。学校関係や、
のんびりタイプのドライブでは、安価で宿泊できる好ましい施設でしょう。

この川上村には、町田市以外にも武蔵野市や三鷹市のものなど首都圏都市が所有する施設が数多く見られました。近隣では、キャビンやテントを主体にしたタイプが目立ったのですが、そうした中で町田市の施設は、立派な家族滞在型のものでした。期間的には通年利用の施設となっています。

 近隣にある他市のものよりその利用率が高いようですが、この施設の利用率は少なく年間で4分の1から3分の1の稼働率といったところです。なお、他市とは施設のタイプが異なるので、そのまま比較することは出来ません。

 さて町田市では、この施設の管理を川上村の振興公社に委託していますが、もとより多額の行政出費を強いられています。ちなみに、1億1千万円ほどの管理委託料を支出しています。「今の時代に無駄である」と、切り捨てる主張もた
びたび聞いています。

 しかし、その種の安息を求める施設が、市民生活にとって全く無くて良いか、
私自身には疑問でもあります。施設の大きな特徴は、本館客室が「一部屋で6名が宿泊でき、一泊8,000円」ということです。家族、知り合い同士で宿泊する、大変安価な宿泊が出来ます。

 純粋に経営的に考えると、この種の施設を即座に廃止することも考えうるが、
都市と農村との交流と言う、文化的なゆとりも取り入れるのがこれからの町田
市の生活様式だろう。

 私は、そうした見地から、この施設を町田市として維持する、と言う立場で今後も見つめていこうと考えました。

川上村は高原レタスの生産、日本一

 23−4日と訪問した、長野県川上村が特産品である高原野菜のコマーシャルポスターに依頼したモデルは、なんとあの女優の藤原紀香さんでした。さすがに、パワフルでした。
 現地の方の説明では、3年間の契約となっているそうです。

 後で書くことですが、川上村はその高原野菜の一大産地になっており、人口
4900人の人口ですが、野菜の収穫期には全国から2000人の人がその仕事につく
ために来ているそうです。村内の平地は見渡す限り、野菜畑が覆い尽くしてい
ます。

 その長野県川上村には町田市の「自然休暇村」があり、市議会で現地に訪れ
たものでした。市議会にとっては10年ぶり、私にとっては「公私」初めての
ことでした。

 この川上村は長野県に位置していますが、近くには有名な八ヶ岳があります。
ただし、高速道路のインターチェンジには、やや離れたところに位置しており、
都心の人々が訪れるには、近くの「清里」などとは大きな違いがあるようです。

 千曲川の上流域で水漬きよく、千数百メートルの高原にあり、澄んだ空気に
包まれた緑豊かな山に囲まれた、豊かな農村です。

 特産は高原野菜。特に,そのレタスは日本一の生産高と言います。農業の粗生
産高は年間で約96億7千万円、その内野菜の粗生産高が95億7千万円
(99.9%)、さらにその内レタスの粗生産高が73億2千万円(76.5%)にも
達しています。−−−平成12年数値を使用。長野県統計資料、長野県市町村別
統計書、長野県川上村発行:数字で見る川上村2002年版資料編より)

 平場や山の中腹まで野菜畑が広がり,この季節の畑ではあちこちに白菜を畑からとり、ダンボールに詰め込み、幌つきの小型トラックに積み込む姿が目にされます。走行する車の窓から見ると、そこら中にその光景が見られ、他には見られない豊かな農村風景を表しています。

 さすがに、女優の藤原紀香さんをモデルに使える農村です。