議会運営委員会視察報告(鹿児島市浦添市那覇市

視 察 名 議会運営委員会行政視察
平成15年5月7日(水)〜平成15年5月9日(金)

視察先及び調査事項

鹿児島市浦添市那覇市 ・
議会の運営に関する事項について
・議会の会議規則、
委員会に関する条例等に関する事項について・
議長の諮問に関する事項について・
町田市議会報に関する事項について

 視察では、委員が全て個人として、その報告を行うことになっています。通常、委員長は現地で質問を行わず、委員の皆さんの質問をスムーズに振興するのがその役割と認識しています。
 以下は、自分が特に関心をもって、視察した事項です。
 視察した、鹿児島市議会と那覇市議会では、それぞれの方法で、議員の政務調査を補助する人員を配置していました。今後の議会の役割を考えると、そうした方法を町田市議会においても、検討するべきだととの認識で、以下の報告をまとめました。

視察所管 

 視察の成果を活かす、と言う観点から、下記の報告としてまとめました。

<第1点> 
 前年度の視察においては、議会のTV中継を「インターネット方式」で行う室蘭市議会を視察し、町田市議会も今年中に導入する決定を見ることができました。さらに、「議会だより」の編集の改善に関して、登別市議会の先進性を視察し、その成果を踏まえて議員主体の編集化が大きく前進しています。 今期の視察では、議会(議員)の調査・政策立案能力を高める、と言う観点を第1とした視察目標を自己設定しました。他には、議会内の会議室の確保、住民相談用の施設スペース確保などの物理的な側面も考慮した観点で、視察をしました。なお、視察中は、立場上、自分が直接質問することを控えましたが、委員からは活発な質問が出ました。

 鹿児島市、那覇市では、それぞれの方法で、議員の政務調査活動に足して、補助員をつけているのが特徴でした。鹿児島市議会では、通常の政務調査費に加算して、各会派に事務補助員を置く費用を、別途計上することを認めています。次の那覇市議会では、非常勤職員を議会に導入し、各会派にその職員を配置しています。その特徴として、非常勤職員の採用ではその会派で推薦を行い、その人選を決定しているとのことでした。その非常勤職員の交代の際には、再度、その会派で推薦を行っていると言うことでした。 上記の件に関して、この両市とも活発に議論が行われていることが特徴で、鹿児島市議会では会議日数が特に多く、那覇市議会では議会の質問者数が多いのも特徴的でした。 もとより、町田市議会の場合も、本会議の一般質問、質疑を行うものをその人数や時間で勘案すると、決してこの両市に見劣りすることは無いと判断しました。もし、町田市が、こうした両市のような制度を導入するとなれば、今日以上に活発で、質の高い議論が行われることは間違いないことだと考えます。 そうした面の補強策として、政務調査費(鹿児島市議会は、一人当たりの月額の相当額として15万円としている。ちなみに、町田市は同じ比較をすると、月額6万円となっている)の充実も急務と提起したいと考えます。
 
<第2>の観点として、議会内の会議室の確保、住民相談用の施設スペース確保も見てみました。 そこで、平成11年度に議会棟が完成した、浦添市議会の場合を町市議会と比較しました。 この都市では人口12万人規模ですが、市庁舎に独立して、専用の議会棟を持っていました。正副の議長室がおのおのそなわっており、さらに複数の委員会室、議会運営委員会室、全員協議会室などが充実し、議員の政策勉強の会議室利用、プライバシー確保を前提にした住民相談の施設利用が想定できました。つまり、議員と住民が密着した議会作りが、施設面からもそろっていると考えました。<第3の観点> 議会の独自性として考えると、「鹿児島市議会の特色ある取り組み」という印刷物の資料をいただいたが、町田市議会でも、この種の分かりやすい形で、市議会の説明を心がける必要と考えました。
 
平成15年5月12日  町田市議会議長 様                委 員 名 吉田 つとむ