議会運営委員会視察報告(横須賀市議会・会議条例)
2003年1月31日
議運視察「横須賀市議会」報告
2003年1月30日、町田市議会議会運営委員会の横須賀市議会への視察したことの、私の報告書本文を掲載します。
町田市議会では、議員の視察に際して、その報告書の提出を自ら義務付けしています。
その一環として、提出する報告書の全文をここに掲載しました。
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視察所感 (会議条例に関して)
この横須賀市議会の会議条例は、そのこと自体を目的に制定されたものではないとの説明でした。元はと言えば、議長の諮問機関である「議会活性化委員会」の議論が基本になったとのことでした。
議運の委員と重ならない、各派の団長、議会運営に詳しいベテランメンバーで構成し、その協議においては、持ち帰り無しの方法で議論を重ねたと言うことでした。
上記のことは、物事の協議、決定に関して、大いに示唆に富むことでした。われわれの町田市でも、協議の際に、参考とするべきことでした。
さて、この会議条例の内容ですが、規則と条例の関係において、新規に条例制定し、その条例を規則の上位におく考えには、町田市議会として得るべき点がありました。実際には、そのような条例化によって、町田市議会と町田市が、どのように変化するのか、しないのか、今日の説明では、自分としては、結論を提示する状況にはいたりません。
その理由として、横須賀市議会の課題であったことで、条例に集約された内容で、「議員定数」関係などのものが、町田市議会での変更にどの程度のメリットがあるだろうか、と言うことになろう。
この条例制定では、行政側の総務部の職員を併任したことを、評価されるべきであろう。条例制定に関して、実務ベースで内容の検討を進める際、議会内のみの人員でそれを検討するには、おのずと限界があるようである。
(議会のIT化基本計画について)
横須賀市議会は、町田市に比して、ずいぶんとそのIT化が進展していると言えよう。
そのことは、すでに議員全員にノートパソコンが配備されていることで、すでに明らかである。しかも、議員で初心者用には、かなりの時間をかけて、その操作方法で講習も重ねていると言うことでも、より明白である。また、配備の周辺機種を見ても、スキャナーやMOもそろっており、インターネット接続もADSLによる常時接続としていることでも、町田市議会の準備計画より、その水準が高度である。
また、議会においては、議会内ランを構築し、その利用を進めていたが、その内容については、「議会IT化基本計画について」(議会IT化検討会最終答申)に記載されている。14年度で、先例集、市例規、その他の索引類等などを充実させる計画であった。町田市が、ようやく、会派室レベルで、ネットPCをそろえる段階より、数年は先を行っていることは、間違いないことである。
さらに、町田市議会が本年に導入する計画の、議会ネット中継に関して、横須賀市は、約半年くらい先のペースで進展している模様である。
その放映方式は、現状で庁内放映をインターネット放映方式に拡大するもので、リアル中継とオンデマンド(ビデオ記録)方式の両方式で実施しようとする点は、町田市議会と同様であった。思うに、「議会の情報公開」を、低コストで進展させようと言う認識が共通している様子である。
(その他)
両市の議員報酬の差(税込みの町田市は55万円、横須賀市は66.2
万円)はさておいて、政務調査費の差(町田市は月額6万円、横須賀市は月額11.4万円)は、その活動に大きく影響があり、改善される余地が大と考える。
平成15年1月31日
町田市議会議長 長村敏明 様
委 員 名 吉田 つとむ
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