企画総務常任委員会の視察報告書(知多市姫路市)


 平成16年4月20日(火)〜平成16年4月22日(木)に行なった、企画総務常任委員会の視察に関して、その報告書を、早々と提出しました。

 下記は、その内容です。なお、三重県の視察部分に関しては、提出した報告書にも記載していません。

行政視察報告書
 企画総務常任委員会行政視察 平成16年4月20日(火)〜平成16年4月22日(木)

 視察市及び     調査事項   
調査事項
三重県・ 財政の運用状況ついて
   ・ 事務処理の効率化について

知多市・ 行政情報の取り扱いについて
   ・ 人事管理について

姫路市・ 広報・広聴について

 視察所感
<愛知県知多市の市民参画手続き制度について>
 条例などの制定に向けて、その素案に対して、行政が事前に住民の意見
を汲み取るために、知多市が独自に導入した制度である。
 年度当初で、その項目や広報やHPで知らせるものである。広報で概要
を、HPで詳細を掲載している。それらを通じて、市民の参画を求めるの
であるが、現実に提案される件数が極めて限定されていることが課題と
いう。
 町田市の場合は、市民参画を募ると、大勢の応募者と意見が出てくるよ
うだが、しかし、現実には、特定小数の団体・グループ・個人による頻繁
な意見提出のケースを感じるところである。
 平成16年4月26日
  町田市議会議長 様
委 員 名 吉田 つとむ
平成16年4月30日(金)までに委員長まで提出をお願いいたします。

行政視察報告書(続き1)
 視察の後で、知多市のHPを見て、再点検をしたが、確かに、市民参画
の意欲が現れる構成になっていたが、大勢の人の意見を寄せるには、もう
少し文章が噛み砕かれたレベルまで記述する工夫を要するのではないか、
と言う感じを持った。
住民の中には、どんなに難解に記述されていようと気にかけない知識
レベルの人も存在するかもしれないが、幅広い住民意見を自由に汲み取ろ
うとすれば、「行政情報を住民にわかりやすく提供する」(情報リテイラ
シ―)の観点が必要と再認識した。ひるがえって、このことは、町田市に
とって、行政情報にたけた一部の人たちの市民参画でなく、幅広い住民を対招致した「情報リテイラシ―」は、町田市でこそ重要であろう。
 更に、この知多市には、市のHPに(議論や質問のための)掲示板が設
置されており、そこで自由な市民意見が展開されていた。そこに、行政職
員の回答があれば、かなりの範囲の住民意見が交換される可能性が見えて
いた。例えて言うなら、市立図書館のあり方をめぐって、実にリアルな議
論が交わされているのである。このHP掲示板は、町田市のHPには設置                          
していないものであるが、知多市民の意見を反映する具体的な事例とみな
すことができると考える。この掲示板を有しているだけでも、町田市より
はるかに、一般市民の市政参画は備わっていると考える。
http://www.city.chita.aichi.jp/kikaku/kikaku/
sannkakuseido-hp/sannkaku.htm (注:●市民参画手続制度)

 平成16年4月26日
町田市議会議長 様
            委 員 名 吉田 つとむ


行政視察報告書(続き2)
視察所感
 <姫路市フィルムコミッションについて>
 フィルムコミッションと言うのは、映画・TV・コマ−シャルなどの現
場ロケに際して、協力する体制機構と考えられる。主に、映画等のロケが
行われる可能性を有した(観光)都市の自治体などが導入している。
 そのサービスでは、施設の開放、提供、道路使用許可を始め、撮影該当
個所の相談や情報提供、宿泊・車両・道具、エキストラなどの確保連携など
広範囲の業務が相当する。
 こうした事業に、姫路市では、商工会議所、青年会議所などの協力を得
ていると言うが、ある面では「姫路城」という財産を有しているからであ
ろう。
 このフィルムコミッションによる、実質的な経済寄与は、宿泊・弁当な
どの手配収入とみなされるが、そのスケールでは、該当する「ロケ」の大
きさに起因する。根本的にはそのロケ作品の話題性、持続性をどの程度の
期間を、有しているかにかかっていると思われる。なぜなら、基本のそう
した情報によって、訪問する観光客の集客が最終目標になるだろう。
 視察中の質疑で確認したことだが、姫路市の場合は、市内のデパートが                         
そのフィルムコミッションに係わっていないとのことであった。しかし、
一般には、物品の手配から広範囲のサービス業務まで、デパートと言うの
 平成16年4月26日
  町田市議会議長 様
委 員 名 吉田 つとむ


行政視察報告書(続き3)
は、こうした企画に最初に名を挙げる企業ではなかろうかと、疑問に思っ
た次第である。
 さて、町田市での適応であるが、その参考例として、新撰組の番組で、
日野市、調布市が近隣都市として話題となっている。ただし、この新撰組
のストーリーでは、主要メンバーの出身地ではあるが主要舞台の一つに過
ぎず、これでもって、長期的な集客にはどの程度つながるか、いささか疑
問である。
 この種のものには、歴史と伝統、あるいは雄大さ、優美さが肝要と思わ
れるが、姫路市の場合は全てが備わっている。特に、行内の広場の広大さ、
城に至る道路の英語専用の看板標識などの整備も進んでいる。
 町田市におきかえると、また別の観点が必要であろうと推測した。

 平成16年4月26日
  町田市議会議長 様
委 員 名 吉田 つとむ

(以上)