● 今回も吉田の一般質問はNO原稿
(1件の元原稿はインターンが書きました)

議会一般質問の傾向と、吉田の考え

 町田市議会、2000年3月定例議会の一般質問は、全部で27名。現在議員在籍数の39名から、議長・副議長を除いて37人ですので、約73%の議員が一般質問をしたことになります。比率としては、過去最大ではないかと思います。
 市長の施政方針が発表された関係で、その内容に関するものが多く含まれていました。
 他には、東京都が圏内の自治体合併に関する構想案を、各種発表した関係もあって、4名の議員が「自治体合併」を質問に取り上げました。まだ、全員の質問は終了していませんが、はっきり言って、市長としては合併の意思はないようです。特に、八王子市や多摩市・稲城市などとは同じ南多摩郡の域内にあったのですが、今では生活圏の異なる地域と言う意識があるようです。神奈川県の相模原市とは、行政の相互交流を深めており、業務核都市の考えを強めていく方向でした。
 この件では,議会質問にはさほど取り上げたことはありませんが、自分のレポート、HP記事、投稿サイト「政治討論」に、何回となく言及してきました。そろそろ、自分の構想の中に、「合併」の考えを取り入れた政策を固めることも考えたいと思います。

吉田の質問

 3問の問題を立てました。(実際のタイトルと少々異なっています)

1 選挙の電子投票について
2 調査委託品の成果品を印刷物納入だけでなく、FD、CDなどのデジタルデータでも納入を
3 市の広報や、職員指示に、インターネット中継を取り入れよう

 1の「選挙の電子投票について」は、元原稿をインターンの山本大介さんに書いてもらいました。吉田が原稿を考えた他の2件とあわせ、3件の一般質問を行いましたが、登壇した質問では「発言原稿」をもたず、NO原稿で通しました。

 質問自体の内容と、その結果については、別途記事を書き出します。


山本大介さんが書いた質問原稿

1 選挙の電子投票について
 
(1) 選挙の電子投票が話題となっていますが、今日までに、町田市はどのように研究していますか。
(2) 今後予定される選挙で、町田市は先見的に電子投票を取り入れる考えはありますか。

 近年の急激なデジタル化、情報化の流れの中で選挙システムの電子化は避けることはできない流れとなっている。中央に於いては、99年7月に有識者による「電子機器利用による選挙システム研究会」が設置されており、また、地方に於いても広島市の今秋の市長選においてタッチパネル方式による電子投票の導入が検討されている。
それでは、電子投票を用いることでどのようなメリットがあるかというと

・ 投票時間の短縮
・ 開票事務の簡易化、迅速化
・ 各種統計資料の作成時間の短縮
・ 疑問票の減少
・ 人員、人件費の削減
・ 当選人の早期確定
・ 投票率の向上
等があげられる。

 特に、電子投票を利用することで得られる大きなメリットとして、開票事務の迅速化、人員、人件費の削減があげられる。平成9年の公職選挙法の改正により投票時間が延長され投票率はアップした。だが、延長したことにより開票作業は深夜に及ぶことも少なくなく、平成11年4月の都知事選挙では15区4市が午前0時をまわり、最も遅いところでは午前3時をまわった。平成12年6月の衆議院選挙では選挙の確定は午前5時10分、最高裁判所裁判官の国民審査の確定は午前6時30となった。このように、現状の方法では即日開票は困難になってきている。また人員、人件費の面でも、東京都知事選挙では区市町村の職員1万7千人が開票に従事し、費用も予算ベースで17億円と投票時間の延長により前回よりも2億円の増となっている。去年の衆議院選挙では職員2万人以上が開票事務に従事した。

 それでは、電子投票を用いることでどのように改善されるかいうと、まず、集計作業において電子投票を用いる場合、現在の手作業で一枚一枚候補者別に分類するような手間は必要とせず、集計装置で投票データを読み込むだけであるので、数分程度で集計が終了する。そのため、集計作業に従事する人を大幅に削減でき、また、集計時間の大幅な短縮により、当選人の早期確定も可能となる。

 また、電子投票を導入することは有権者の意志が正確に反映されることにもつながる。というのは、電子投票を導入することで意識的な白票以外の無効票は発生せず疑問票が減少し有効投票をめぐる争いの減少が予想されるからである。

 選挙に関する各種統計資料の作成も投票の電子化により、情報を電子化してストックしておくので、必要な情報を迅速に集計する事ができ資料作成にかかる時間と手間を大幅にカットすることが可能となる。

 町田市としては、来年の2月に選挙を控えており、次期選挙に於いて電子投票を利用するかどうか、町田市としては電子投票の利用についての研究、または導入についての検討等は行われているのか。
<以上、インターンの山本大介さんがかいた、吉田の一般質問の元原稿>