一般質問  
選挙における電子投票について


吉田の前書き
  2001年3月議会、一般質問の一つを要約しました。まとめたのは、インターンの山本大介さんです。以下の記事は、山本さんが書き上げました。かれは、当初の質問原稿も、取り寄せた資料をもとに作成してくれましたので、すでに記事としてアップしています。なお、吉田の質問は、NO原稿ですので山本さんの質問原稿とは大分異なっています。
 さらに、この質問の答弁者は、市長でなく、所管する選管委員長が行いました。

<以下、山本さんが書いた記事>

主旨 
 今秋、広島市で電子投票による選挙が予定されています。電子投票とは投票の際、候補者の名前を書いて投票するのではなく、集計装置、例えば銀行のATMのようなもので投票する方式です。今回の一般質問ではこの電子投票について質問しました。

項目
(1) 電子投票について、町田市では研究や導入に当たっての検討等は行われているのか
(2) 町田市では来年の2月に市長市議選を控えており、次回の選挙で電子投票の導入を。


内容
(1) 電子投票について、町田市では研究や導入に当たっての検討等は行われているのか

 主旨で述べたように、今秋広島市において電子投票方式による選挙が行われる予定です。電子投票を導入するメリットとしては投開票事務の大幅な時間の削減、人員、人件費の削減、当選人の早期確定、各種統計資料の作成の容易化等があげられます。現在の開票事務作業では投票時間の延長などにより当日投票、即日開票が難しくなっており、開票作業が深夜や明け方になるまで終わらないことがあります。そこで、電子投票を導入すれば開票事務の時間が大幅に短縮でき、当選人の早期確定もできるメリットがあるので、是非町田市として電子投票を導入してもらいたいと聞きました。町田市の返答は、今のところ市としては特に勉強会等は開いてはいないが、東京都が電子投票についての研究会を開いており、その中間報告書が送られてきているのでその報告書は読んでいるということでした。また、投票の電子化は今後高度に発達してゆくであろう情報化社会の中においてはいずれ取り組まなくてはならない問題であると認識しており、今秋広島市で行われる電子投票方式による選挙を参考にしてゆきたいということでした。

(2) 町田市では来年の2月に市長市議選を控えており、次回の選挙で電子投票の導入を

(2)  町田市は来年の2月に市長市議選を控えており、次回の選挙において電子投票を他の地方自治体に先駆けて導入してはどうか聞きました。町田市の返答は、今秋、広島市で電子投票方式による選挙が予定されているそうだが、実際にどのように選挙が運営されるのか、また1人1票の原則や、データの保存等の安全面の確保、不慮の事故により集計できなくなってしまったらどうするのか等以前まだまだ多くの不安定要素があり、あと1年あるとはいえ来年2月の選挙に間に合わせることは不可能なのではないかということでした。吉田としては今秋に広島で実際に電子投票による選挙が行われるのだから選挙の運営やデータの処理等について視察を行ってはどうかと言いました。町田市の返答は、広島市への視察を承認してもらえるのならば、是非ということでした。

吉田の後書き

 町田市が首都圏で、先駆的に電子投票を行うように求めましたが、答弁を聞いていると、とても実現性は低そうでした。思うに、町田市はハイテク化に極めて晩生であり、若い層の投票率向上にも、真剣になったいないようです。ちなみに、全会の町田市長・市議選はわずか43.54%〔男性43.8%女性44.72%〕の投票率でした。さらに、世代別の投票率調査も行っていません。嘆かわしいことです。