ファッションの街に町田市を!
本会議一般質問質疑(2001年6月分)

議会質問の主旨

 町田市を高齢者ファッションの街に!

 町田市の街に相応しい産業はなにか?この観点の質問でした。
 IT化と言っても、基礎的な集積が進んでいない町田市では、その種の機関企業の進出はいまさら困難である。「他に余り例を見ない、事業化をめざすべきではないか」と言う考えに基づいて、<町田市において、高齢者向けファッションの産業化の追求>を、議会の一般質問で提唱した。
 10歳代、20歳代のファッションには、だれしも注目がいくが、中高年となると見捨てられているのが実情である。日本の世代において、最大の人口を擁する団塊世代は50歳代の中盤に差し掛かるが、この世代を意識した産業創立をめざす時と考える。そうした意識をもって、現在の高齢者層を対象にした、ファッションの産業化を提唱した。
 質問の切り口として、町田市が開催した高齢者ファッションショーの、成果と今年の展望を尋ねた。そのショーの開催が、どのような内容で、どこまで先の展望を持ったものであるかを確かめるためである。

質問の要旨と答弁

1 ファッションショーを開催した成果と今後の考え

 町田市は、昨年に続いて、「ワンダフルエイジファッションショー」と題して、高齢者のファッションショーを企画しているが、昨年開催したそのショーの評価をどのようにしているか、さらに、本年はどのように進展しているか。
 <答弁主旨>
 大変好評で、大勢のモデルさんが一般応募した。そのモデルさんや、ボランティアなどの協力で大きな成功を収めた。新聞などの取材もあり、それぞれ記事となり、評価が高かった。

 2 この事業に参加した企業、事業所等のメリット

 この事業に参加した企業、事業所等にとって、どのようなメリットがあったと考えるか。
 <答弁主旨>
 この催しは、「ワンダフルエイジファッションショー」と名づけ、その実行委員会を持ってもらった。吉岡行雄実行委員長や、それぞれの実行委員の皆さんと、協力団体の支援をお願いした。皆さん、ボランティアで参加してもらっている。
 <参考資料ー協力団体>
 町田市みどりクラブ連合会(老人会)、町田市高齢者福祉施設運営協議会、町田市中央地区商業振興対策協議会、国際ソロプチミスト町田、バレー団・エポック、東京都美容環境衛生業協同組合町田支部、東京都理容環境衛生業協同組合町田支部、町田市シルバー人材センター、スガナミ楽器株式会社 町田支店、ライブファッション実行委員会、東京服飾造形短期大学、文化女子大、学校法人 榎本学園、株式会社 小田急百貨店 町田店、株式会社 東急百貨店 町田店、株式会社 マルカワ、Piedi 一万堂

3 そのような取組を、産業支援の方策として、位置付けしているか。

 こうした企業・団体の協力に対して、産業支援の方策として、町田市をファッション事業発展の支援を考えていくべきではないか。先端的なIT産業だけでなく、この種の産業を町田市で開発していくべきではないか。
 <答弁主旨>
 企業・団体には、ボランティアで参加してもらっている。それらの皆さんに協力してもらう立場にある。

質問の成果とその後の展望

 独自の産業創出を求む 
 
 行政や産業人の間に、IT産業に関心が高くても、町田市の現状の基盤はさほど無い。ソフト開発企業の集積も、またまったものはない。
 そうした中で、充実した生活を求める高齢者を「客相」とする産業化は、現在までほとんど未開発と言って過言でない。上記の産業が、町田市で開花させる余地は十分にあると思うが、理事者の関心は残念ながら薄かった。それ以上に、「企業支援」と言う見地が、町田市には希薄なためだろう。今回は、話題としなかったが、市が行う事業として、「産業集積」・「企業創業」が考えられて良いのではないだろうか。
 私としては、町田市に新産業を興す。地味な分野であっても、多くの人が就業機会をもてる産業が育てるべきだと考える。産業といえば民間が行うことダルが、自治体の目的が住民生活の向上であるならば、産業の集積は都市経営の問題であると考える。
 そうした考えを模索する過程で、自分自身の行事で、過去3年間、中年世代を対象とした「リサイクルファッションショー」を開催してきたが、町田市はその規模を大きく、世代を上げて「高齢者ファッションショー」を昨年に企画・開催し、今年もまた取り組む考えを示したものであるた。