野津田公園公式野球場の整備について 本会議一般質問(2002年12月分)
 

全体の構成
<質問の目的>
<質問要旨>
<答弁趣旨>
<再質問と答弁の要旨>
<資料:インターン生の都筑美好さんに、質問書原稿>

<質問の目的>
 懸案になっている野津田公園公式野球場整備の可能性に関する委託調査の実態を明らかにし、野津田公園内に公式野球場の建設することを止め、新たに別に場所を確保することを明言させることを目的とした。
 そのために、事前にインターン生の都筑美好さんに、質問書原稿を準備してもらいました。実際には、私の質問に先行し、他の議員が同じ課題で質問したこともあり、その質問主旨の一部のみをとりいれました。(ただし、もとおり、実際にはノー原稿です。


<質問要旨>
 質問では最初に、 この3月に出来上がった、野津田公園内に、15,000人収容の公式野球場を整備することの委託調査の内容をどのような手段で広報したかを問うた。
 次に、この報告書では、「(建設構想が)問題点も多く難しいと思われる」と記していることから、この野津田公園内に公式野球場を建設することを断念する表明をするように求めた。
 つまり、公式野球場の建設することを止め、この場所の構想の再編成と、野球場については、新たに別に場所を確保することを明言させることを目的とした。
 建設が困難とする理由については、私は報告書が主張する「野球場としての駐車場確保と、緑の確保が困難」と言う視点にたった立場から、上記の計画撤回を求めた。 

<答弁趣旨>

 市長は、この野津田公園内に野球場を建設することは、費用が多額になる(約50億円)ための躊躇する立場で、答弁した。また、当面の代替施設を検討する可能性も示唆はした。最も、この野球場建設問題は、町田市にとって長年の懸案であり、何度か、この議会で質問に取り上げられていた。

<再質問と答弁の要旨>

 市長と私の考えの違いについて。市長は「この野津田公園内に、野球場が建設出来ないわけではない。現状の財政下では、50億円の費用をかけるわけにはいかないと言う考えだ」と再度、答弁した。
 それに対して、私は、このコンサルタントの報告書は、約300万円の費用にもかかわらず、きちんとした報告(問題点も多く難しいと思われる)をしており、立派である。この報告を受け入れ、他に建設場所を確保し、この野津田公園の有り方は、再検討が必要だと述べた。15,000人収容の野球場には、広大な駐車場を必要としており、モノレールなどの大量輸送機関が無いではとても無理な話しではないか、と主張した。
 市長は主な輸送手段として、バスを考えているという答弁をしたが、この時期、こうしたバスによる輸送と言う発想には、とてもついていけなかった。

<質問の成果と展望>

 町田市に、当面本格的な野球場建設が困難なことが明らかにできた。もとより、この結果は私の質問だけでなく、前回の斉藤稔議員、今回の友井和彦議員の質問の結果も見逃せない。今後は、野球場建設の場所は、実質的に他の場所で見出すことになるだろう。
  ただし、市長は「野津田公園内に野球場を建設する」を放棄することは無かった。残念ながら、この担当職員が、「建設もされない課題」を仕事の一テーマに無駄に置くだけである。少なくとも、野球場建設に関心が深い皆さんには、この報告書の存在と、「(建設構想が)問題点も多く難しいと思われる」という、リアルな判断があることを明示できました。

<資料:インターン生の都筑美好さんに、質問書原稿>

野津田公園野球場整備に関する質問

町田市におけるスポーツ復興に伴いまして、5年以上前から討議が行われてきたわけであります。

そして今回3月には、予算300万円をかけて、最新かつ具体的な条件のもとで計画内容を見直し、本公園にふさわしい野球場の整備のあり方について整理
するため、サンキコンサルタント会社によって調査が実行されました。その報告書に照らして、二、三お尋ねしたいと思います。

報告書の70ページに記載されている当該調査のまとめによりますと、この計画には、交通アクセスに対する課題や駐車場問題、照明や環境破壊、残土や擁壁、また高圧架空電線など、問題点も多く、野球場整備は難しいと思われる、ということであります。委託した調査によってこのように実現が難しいという判断が出たことにつきまして、なぜ公にしないのでしょうか、また、この結果を受けながらも市長は計画の続行を当然のように謳ってらっしゃる、その理由をお聞かせ願いたく思います。

先ほども申しましたように、野津田公園に野球場を建設する計画は、5年以上も前から住民の方からのご要望を受けて討議されてきたわけであります。そして今回、対処すべき問題点を明確にしてより生産的な討議に持ち込もうと、実際コンサルタント会社に調査を委託、3月にはコンサルタント会社から調査報告書が提出されたわけであります。しかし、そこに記されている調査結果について、市は公にしようとなさらない。討議の判断材料とすべく実施された調査であるにもかかわらず、それを活用しようとなさらないのはなぜでしょうか、お聞かせ願いたく存じます。

また、わたくしが入手しました当調査報告書によりますと、園内に15000人規模の野球場を建設することは、技術的には可能ですが周辺住民の方々に支障を与え、先ほど述べました種しゅの問題の解決が困難であり、当計画の実行は難しいという結果が出ております。それにもかかわらず、ひたすらに市長は町田市におけるスポーツ復興を理由にして計画の続行を主張なさっておいでです。好ましくない結果が提示されているのに、具体的な解決策なしに計画の遂行を約束されるというのは適当ではないと思うのですがいかがでしょう。この計画はこれまでに何年間も問題となっていることですし、できるだけ早期の解決を望みたいところであります。具体的な検討なしに言っておられることなのでしょうか。それとも、これから調査で出された諸問題に、労力と資金をいとわずに取り組む姿勢でいらっしゃるのでしょうか。それでしたらある程度のめどを示していただきたいと思うのですが、よろしくお願いいたします。       <以上>