掲載原稿「政治家とインターネット時代」(第1回)

 第1回 インターネットを武器とする

● 政治家の経験はマイナスか?

議員の選挙に欠かせないものとして、地盤・看板・かばんの<三つのバン>を、誰しも挙げてきた。しかし、中央政治の混迷や、自治体首長の権力に対する議会・議員の無力な「ていたらく」を見ると、<政治は誰がやっても同じ>、<それならば、期待が持てそうな新人に投票する>が、現在の常識となったのである。では、政治家の経験はマイナスに働くと言えるのであろうか。いや、私はプラスに働かなくなっただけだと主張したい。

● 情報収集に、お金と時間をかけるべし

1998年の統一地方選挙以降、多くの若手議員・政治家は携帯電話を駆使し、インターネットを操り、メール交信を多用してきた。そして、マスメディアによって、各種の選挙戦が政治家のホームページ情報やメール交信などの情報を多用して戦われたと騒ぎ立てられたことが、一層その傾向に拍車をかけさせた。

パソコン・インターネット世代が、一挙に無力な中高年政治家世代を駆逐しようとしている。しかしそれは、若さが経験をしのいだわけでない。なぜなら、キャリアを持った政治家は、本来「自分の活動成果を語る」ことが尽くせないほどある。しかし、彼らは、<変化するIT化の時代>に必要となる技術・技能の取得に対して、余りにも労力とお金を惜しんだために、その報いが起きたのである。

● 私は、インターネットを武器にした

私は、経歴・資金が共に貧弱な中年世代であり、町内有力者や代議士との関係もあまり良好でなく、実にその選挙基盤は不安定だった。

ある時、私は政治家のHPをひとつひとつ閲覧したが、自己の政治行動の過ちまで書いたものは皆無だということ気付いた。そこで、私はそれらの単純な事例をつぶさに記し、インターネットを活用すれば、自分のかけがえのない武器となると確信した。

私は、HPに自分の政治理念、スタンス、政策を明らかにし、その成果と過程を書き綴った。さらに、「情報公開の推進」をモットーに掲げていたので、自己の政治行動の過ちまで、正直に書き加えることに躊躇することはなかった。そうすることにより<開かれた政治活動>を体現でき、不安定な政治基盤の中でも多くの信頼を勝ち取ることができた。

その結果、インターネットこそ、吉田つとむの最大の武器であると宣言するに至り、その武器と共に<政治不信>を打ち砕こうと、次のステップに挑もうとしているのである。

<記事内容予定>
第1回 インターネットを武器とする
第2回 政治家の能力比較はインターネットで!
第3回 住民との対話と、インターネットの活用
第4回 行政を変える政治家のインターネット戦術
第5回 インターネットと政治家の選挙戦略
第6回 インターネット議員が、勝利をつかむ

<紹介>
講演依頼.COM: 講演依頼やイベント出演依頼の申込受付サイト。有名人から、各種エキスパートまで。吉田つとむも登録されています。その紹介記事として書いたもの。

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