地方議員のリーダー役、森高県議を見つめて


 森高康行県議との最初の出会いは、国会議員の秘書時代でしたので、もう今から約二十年も前になりましょうか。当時、議員秘書や政治家志望の有志グループで「無名の会」というものがありました。森高先輩はその中でリーダー役であり、私のその一員でした。当時の先輩は、誰からも頼りにされる人物で、特に後輩の面倒見がよいのが特徴でした。その仲間の中から、自分は地元のために活動するのだということで、先輩を始め幾人もの人たちが、選挙に打って出られました。今と違って、当時は若くして政治の世界に入ることが大変に困難な時代でした。その中で森高県議は、町議に立候補されて以来、その後の県議選でも全部の選挙に当選です。この世界では、華々しくデビューしても毎回当選を重ねていくとなるとなかなか困難です。その後、当時のメンバーの中でも、政治の世界から遠ざかった人物もいれば、「当落」を繰り返している友人もいるほどです。

 森高県議は、選挙の度に当選を経て、議会では初期の地味な役職からトップ級の副議長と言う要職まで経験されました。自民党内でも愛媛県内の数々の要職をこなされてきました。特に前回の県知事選では、県政の腐敗に終止符を打つ快挙に出られ、加戸守行知事誕生の立役者になられました。県議は自分が政治家として身を立てるだけでなく、県政の中枢に真の力を発揮する政治家になられています。もとより、県議がこうした強力な行動力と明晰な判断力を持つことは、後援者の皆さん、地元の皆さんの方がご存知のことでありましょう。

 森高県議は、そうした地元の優秀な政治家という側面だけでなく、全国の地方議員を育てる活動にも励んでおられます。後輩の政治家により高い目標を持たせ、日々勉強する意義を力説されてきました。その活動の一つに、全国の地方議員の自主的な政策研修グループである「清渓セミナー」でも、若手議員を一貫して指導されてきた実績があります。全国には、そうした活動の中で県議の指導を受けた政治家が大勢育っています。かく言う、私のその一人であります。毎回、「ミニ通信」をお送りいただき、黎明隊の活動やフォーラムの開催状況も見てきました。これからの政治家は、理念を高く掲げ、政策を問い、政治実績の評価を選挙民にオープンに開示する、こうした行動の見本が、森高康行県議の姿だと考えています。

 今日の「青年政治フーラム」が成功裏に進みますよう、ご記念申し上げます。
   
                    町田市議会議員 吉田 つとむ

<注> この文章は、地方議員としての先輩である、森高康行愛媛県会議員の会合である「青年政治フォーラム'02」の開催に関して、書き上げたものです。短く書くのは得意でないし、指定がその範囲の中にありましたので、準備したものです。こうしたものを用意するのは、友人の一人として、ましてや後輩の立場にありますので、進んで行うものです。その日の取扱は、全てを相手に一任するのが、政治家同士の関係です。
 会の成功を心から願っています。(平成14年5月15日)

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