「政治家とインターネット時代」(結果編 第4回)

 インターネットの武器を活用する
                                       町田市議会議員 
                                        吉田 つとむ

● 最大の武器はどの点で発揮できたか

 吉田つとむの強みは、自民党公認+<組織・団体の推薦拒否>という方針を立てたことであった。閲覧者の皆さんには、このような主張は逆説的な発想と聞こえるかもしれないが、結果として、本人にも後援者にも、活動の自由度と、フリーな時間を生じさせた。特に、議員本人は推薦組織に対応するべき時間を全てカットすることができ、インターネットの世界で活動する時間を十分確保できたわけである。
では、インターネットの世界に専念することで、吉田つとむはどのようなことができたのであろうか または 可能になったのであろうか。自分の関心があることをネット上で自由に展開する=問題意識を持った人々(何についての問題意識、反論ですか?)が反論をできる環境を作ることができたのである!  一般に、このような見地は逆説的に聞こえるかも知れない。しかし、後述をご覧になれば、このことが、吉田つとむの真の武器であると理解できよう。

● 自分自身を、問題意識を持つ人物群の批判の中においた

以上のことによって、私は、本人の考えや行動を、以前にも増してHPの中につぶさに記述する時間的な余裕が出来た。その結果、閲覧者からのメールや掲示板に書き込まれる質問や意見に対して、間髪をおかずに対応することができると言う特徴を持つに至った。
私は、これこそインターネット時代における、政治家と住民との「双方向政治」のスタートと考えている。私は、地方政治がどのようなものか、状況に応じて自分の見解や主張をつど明らかにし、最終的には、議会における賛否を全てオープンにしたのである。特に、同じグループのメンバーや、全議員と違った態度を取った場合には、それらの理由をHPに書き込み、ネット上で閲覧できるようにした。さらに、自分が得意でない分野の考え方では、他の議員HPを紹介した。
これによって、地方自治の課題に問題意識を持つ人に、対応しやすいスタイルを作り出すことができるようになったのである。

● インターネットという武器を活用する!

大半の政治家HPでは、<どなたでもご意見ください!>というようなスタンスを採っている。逆説的な表現であるが、私の場合はそうした手法を排除した。そしてこのことが、自分と他者を峻別する立場であると言える。
ひるがえって、自分でHPを開設したことがある人なら、メールアドレスをオープンにしても、あるいは掲示板を開設しても、ほとんどメールの受信も無く、掲示板には何の書き込みも無い!という事例に遭遇したことがあるだろう。多くの政治家は、それによってインターネット社会がはるか遠くにあると誤解する。その結果、それらのHPでは開設されても記事の更新を怠り、選挙前の記事が放置されていると状況が数多く見られることになるのである。
インターネットに関心がある政治家は、今こそHPによる情報発信に重点をおけば、自分の評価を絶対的に高めることができると確信することになるはずだ。このことを、吉田つとむの選挙結果が示したのである。

<紹介>
講演依頼.COM: 講演依頼やイベント出演依頼の申込受付サイト。有名人から、各種エキスパートまで。吉田つとむも登録されています。選挙前にその紹介記事を書きましたが、その続編で、として書いた連載記事。

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