2003年統一地方選挙前半戦の戦い (03/04/17作) 

 今回の統一地方選挙、前半戦を数ヶ所ですが、激励によりました。その中で気づいたことを下記にまとめました。

<見出し>
統一選、前半戦終了
苦痛の県議選結果
落選者の選挙事務所を去る
強固な陣営選挙で勝利の市議選
お祝いメールに、本人の返信
統一選、前半戦と後半戦の関係


統一選、前半戦終了

 昨日、統一地方選挙の前半戦が終了しました。
 都道府県知事の選挙では、政党の推薦を受けないと言いつつも、政党関係者が押し寄せた候補者が圧勝したのが今回の特徴でした。石原東京都知事がその先頭でしょう。
 私にとって今回の知事選挙は、私の20歳代の知人が福岡県知事選挙に出て、落選したことが印象的でした。選挙と言う舞台がある意味では身近に感じられるし、また努力と言うものではなかなかその目標を実現するが困難だと言うことも再度認識したところです。
 また、県議会選挙、政令指定都市選挙では、私の友人が幾人か立候補していました。ある人は当選し、別の人は落選をするという事態になりました。以降、別掲。

苦痛の県議選結果

 先に書いておきますが、自分が関係する候補者の中で、今回の県議選ではもちろん当選者もありました。しかし、印象に残るのは、どうしても落選と言う結果の方となります。
 さて、その落選者の中で、特に一人の友人が、これで4回目の落選となりました。もとより、いくつかの県議選挙にかかわったので、その全員が落選したわけではありません。しかし、身近な存在の候補者の落選にはとりわけ気が沈むものです。聞くところの話では、選挙対策委員長ご自身は、落選の経験が無い中でご自身の選挙も形作ってこられたと言うことでした。その落胆の思いは、想像を絶するところです。
 何度かこのインターネット上に記してきたことですが、私自身が都合4回の選挙に落選した経験があります。また、身近のところでも、自前で選挙戦を構える候補者とちなんできましたので、選挙の落選の方を多く見ています。私自身のことで言えば、自分自身と応援者の皆さんとの両者が、そうした経験が今日の自分を形成しているのかも知れません。
 また、別の友人は、市議から県議への飛躍として立候補したものですが、落選となりました。地域柄か厚い組織の壁を破れなかったのでしょう。こうした飛躍には、なにが必要か、改めて考えさせるものでした。
 また、別の昔からの友人では、連続で「次点」と言う結果の候補者もありました。少ない定数の中での選挙戦であり、結果としていばらの道が続いていたと言うことでした。自分では、「今度こそいける」と考えたときに、「自分のライバルとなる人物が立候補した」と言う事態が発生したようです。結果として現職組の再選となり、上記のように「次点続き」と言う、不運に見舞われたようでした。われわれは、やさしさよりも人を押しのける強さが求められると言う結論にいたるのでしょうか。全部を見渡したわけではありませんので、自分がそれを総括する立場にはありません。
 そうした中で、順当に勝ち上がったと言う人物もありました。思うに、決して、「地盤」と言うそのものが無くなったわけではないことが分かります。

落選者の選挙事務所を去る

 選挙の開票では、30分おきにその結果を発表していきます。開票の状況で、各候補者ごとの順位が移動することがあります。その理由は、また別の機会に説明しましょう。
 とにかく、まずは、「当選確実」段階、「当選決定」、「最終得票の確定」、「投票用紙の収納」など、一連の作業で、かなりの時間を要します。当選した場合は良いのですが、落選者の開票立会人の気持ちは落胆の一語につきます。例えて言うなら、銃剣を突きつけられた「戦争捕虜」の姿を思い浮かべていただくと、それにそっくりです。
 そして、事務所では、候補者、選対本部長、そして幾人かの選対役員らが、深夜まで開票立会人の帰りを待ちつづけます。夜半の2時、3時と考えてください.
 その開票立会人が帰って来たときには、事務所にあったものは拍手で迎えます.その後、事務所の後片付けをどうするか、思わぬ支払請求が届いて、途方にくれる.私自身が、4度もそうした経験を行ってきました。また、幾度もその光景を目にしてきました。
 私は、そうした思いから途中で帰ることが出来ず、最後までその事務所で立ち尽くしていました。
 本当は、その翌日にその事務所の片付けを手伝うことをしたいのですが、すでに翌日は別の日程を入れていました。後ろ髪を引かれる思いですが、次のスケジュールに従いました。

強固な陣営選挙で勝利の市議選

 政令指定都市の市議選は、統一選前半で選挙が実施されます。横浜市の選挙も、その一つの選挙に相当します。
 これまた、首長とのセットの体制では不利な中での選挙でした。前回からの地道な活動体制で、この選挙を迎えました。一派に見れば、超派手な事務所、大人数の運動員と支持者、しかし、一般の動員力は決して充実していないと言う状況に見えました。
 しかし、本人が体力、気力を生かして、先頭で力強く押し捲る、考えてみれば、この間の広報物も充実していました。議員活動、4年間の記録が集大成してあり、それ以上に定期的な議会報告を地道に継続していたことが印象的でした。
結果として、上位の当選でした。おめでとうございます。

お祝いメールに、本人の返信

 当選決定後、すぐお祝いに駆けつける余裕が無く、お祝いのメールを送っておきました。
 翌日の適当な時間にお祝いに出向きましたが、ご当人はお出かけになっていたようです。時間帯のせいか、事務所にはほとんどの人影が見られず、私が特別のご挨拶するべき方も見かけませんでした。
 そこで、受付の方に(型どおりの)口上を述べ、記帳などを済ませ、次の目的地に向かいました。
 先の送信したメールには、御礼のメールが着ておりました。文面からご本人が書き込まれた様子が伺えました。
 単純に喜ぶ、吉田でした。

統一選、前半戦と後半戦の関係

 すでに、統一地方選挙の前半戦(道府県会選挙・政令指定都市議会選挙)議員が終了し、これからは一般の市町村議会議員選挙に突入します。同時に、首長選挙も進行中です。
 その前半戦と後半戦の関係ですが、この両者は一体で選挙が行われるケースが大半です。特に、同じ政党においてはそのように構成されており、まず前半戦の選挙を後者の方が手伝って選挙を行い、あとで後者の選挙を前半の人がお返しをする順になります。
 そこで、前者が当選しておればよいのですが、もしも落選していた場合、後半戦の候補者の選挙戦の組み立て方は再構築が必要です。前半戦の勝利を見越して、後半の候補者が乱立していた場合などは半ばパニックになります。
 しかし、現実には地元の代議士や都道府県会議員が落選している状態の中で、市区町村会議員は選挙戦を戦うケースはよくあることです。
 困難な状況を跳ね返して、勝利を勝ちえるのは候補者冥利に尽きると言う考えで臨みたいものです。