ブラジル電子投票(ブラジルは電子投票の先進国)
記者会見取材、及び関係記事(町田市議 吉田つとむ)

1 ブラジルの電子投票案内
2 ブラジルの電子投票機操作
3 パラグアイ大統領選で電子投票
4 電子投票会見、質疑応答の時間
5 世界の電子投票リンク集
6 世界のとなると、やっぱり笹山さん
7 候補者選択は、顔を見て確認
8 電子投票の報道は無し
9 日経が「ブラジルの学ぶ」の記事掲載
10 記者会見、実演写真

1 ブラジルの電子投票案内

 ブラジルは、大統領選挙で電子投票が国内全域で採用されています。そのことは、以前に、このHPでも案内しています。実は、ブラジルは、この電子投票に関して、世界で最も先進的な国家です。

 そのブラジルから、その電子投票の担当者が来日されており、その記者会見があるというニュースが、大使館よりFAXで届きました。

 せっかくのお知らせですので、それを見学できればと考え、その記者会見に出向きました。

2 ブラジルの電子投票機操作

 2003年4月15日、ブラジル大使館において、同国から来日されていた、ブラジル高等選挙裁判所の技術ミッションメンバーによる、同国の電子投票に関する記者会見が行われました。

 ブラジルでは、大統領選挙をはじめとする選挙で、電子投票が全面的に導入されており、その実施内容と状況、あるいはモニター機械を用いた操作説明が行われました。

 たまたまですが、私がその操作役になりました。最初は、「私は選ばれる側なんですけど」と答えましたが、「今日は選ぶ側で操作してください」と、相手の方から通訳の方を通じて言われました。

 これで、3機種目の電子投票機械を使って、デモ投票する機会を得たことになりました。

3 パラグアイ大統領選で電子投票

 その際のニュースとして、4月28日にパラグアイの大統領選挙でブラジルの電子投票システムを用いて、最初の電子投票選挙が行われるそうです。

 続いて、アルゼンチンのブエノスアイレスのエリアにおいて、また今年の後半にメキシコで電子投票が実施されると言う説明でした。

 先の、ブラジル大統領選挙では、27カ国の使節団がブラジルを視察訪問したと言うことでした。(私も、その選挙の見学を誘われていましたが、日程が取れませんでしたーー既報)


4 電子投票会見、質疑応答の時間

 上記のように記者会見に出席する機会を得ましたので、全部のお話をお聞きし、質疑応答の時間では、記者さんたちの後で質問しました。
 
<吉田の質問 投票義務について、不在者投票について>
 説明では、(投票義務を高めるため)投票しない人に罰金を書いているようですが、どんな状況ですか。

 不在者の投票は、どのような方法で行っていますか。

<答え>
 投票は義務になっており、それをしない人には罰金を科している。1ドル?と言う説明でした。 

 投票には、専用のIDカード(身分証明書に使える)が用いられています。投票機(械)には、投票者のIDカード番号が入っており、その番号に相当する人以外には投票できなくなっているとの説明でした。
 
 また、投票しなかった人は、60−90日の間にその投票でき無かった理由を報告する義務があるそうです。これやすると、罰金が科せられないということです。

 不在者は、他の地区の機械を使用すると言う説明でした。(吉田注:と言うことは、投票カウントに入れないというように、私は解釈しました)

<吉田の質問 投票機械の安定性について>
 日本の場合は、故障などのトラブルに備えて、予備機を置いていました。
 ブラジルではどのようにしていますか。

<答え>
 もとから、1%程度のトラブルは予想している。そのため、9%の予備機を確保している。

<吉田の質問 投票機械の更新について>
 過去の4回の選挙を行ってきたとのことですが、毎回、機械を更新するのですか。

<答え>
 選挙の年は、1,996年、1,998年、2,000年、2,002に実施してきました。
1,996年 市長、市議選、
1,998年、大統領、州知事選、州議員選
2,000年、市長、市議選、
2,002年 大統領、州知事選、州議員選
 機械は、以前の者と新しい物を併用しています。システムデータをを更新しています。

<吉田のコメント>
 国会議員のことを聞き漏らしました。 

5 世界の電子投票リンク集

<笹山登生前代議士からの紹介で、掲示板に書きこんでいただいたものです。
URL : http://www.sasayama.or.jp/
タイトル : 世界の電子投票リンク集

http://www1.euskadi.net/botoelek/otros_paises/sim0_i.htm
http://lorrie.cranor.org/voting/hotlist.html
こんなのが見つかりましたので、ご参考まで。
リンク切れもあるようで、ご勘弁。

6 世界のとなると、やっぱり笹山さん

<以下は、吉田の回答の書き込みです>
 笹山さん 書き込みありがとうございます。

 「世界」のリンクとなると、やっぱり笹山さんです。私は英語がまったくだめですが、こうしてみると英語を勉強しておくべきだったかな、と少々反省するところです。

 さて、ご覧のように、私の方は今日のブラジルの電子投票に関する、同国の担当者の方の記者会見模様を次々にアップしています。

 なにせ、キーボードの打ち込みが遅いので、時間がかかっています。

 関連記事 <取材記者の横柄さと映るもの>
 メディア編に掲載しますが、この文章は.最も「吉田らしさ」を反映する記事です。

7 候補者選択は、顔を見て確認

 ブラジルの電子投票方式の特徴は、投票者が選択した候補者の顔写真が、モニターに候補者の名前と一緒に映ることです。

 この特徴は、自分が投票しようと言う候補者を、一番確認しやすい、「顔」で行うと言うものです。説明では、ブラジルでは文字を読めない人もおり、「顔」を見て、自分が選ぶ候補者を決めると言うことでした。

 この顔を確認して選ぶ、と言うことは大変重要なことです。そのことの意味合いは、再度説明します。

8 電子投票の報道は無し

 各通信社のニュースで、与党のコロラド党党首のニカノル・ドゥアルテ元教育相が優勢、当選確実の報を流しています。

 2003年4月27日に投票があって、翌日の28日にはこうした当確ニュースが伝わってきます。中央選管の集計(開票率83%)がもう発表されていいますが、こうしたスピードでできる背景が書いてありません。

 私は、ブラジル大使館の情報で、パラグアイ大統領選挙は電子投票で実施されると聞いています。そかし、このニュースは、まったくどの報道機関からも出ていません。なんとも不思議な状況です。

9 日経が「ブラジルの学ぶ」の記事掲載

日経新聞にネット記事で、「ブラジル電子投票」の関するものがありました。「ブラジルに学ぶ」とするもので、政治部 大石格(4月21日)という署名の記事です。
http://www.nikkei.co.jp/seiji/20030418d764i000_18.html
 記者会見のニュース報道でなく、宮城県白石市が終わっての記事でした.
 メディア人らしく、冷静な筆致で記述しています。校半に、タイトルに関係する面白い表現があります。
<以下は、私が書いた記事ですが、関係スレッドを読み進み、その状況と比較してください。新聞記者の違いが出ています>
http://j-expert.cn1.jp/wforum/wforum.cgi?no=2154&reno=no&oya=2154&mode=msgview&page=30

10 記者会見、実演写真
 記者会見の当日は、電子投票機のデモ操作があり、記者でない、私がその実験をすることになりました。
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