わらび座の民謡CD-ROM
(03/07/18)
見だし
1. わらび座の民謡CD-ROM 07/15-20:12
2. 民謡と著作権 - 笹山登生
3. CO-ROMの著作権
4. 著作権問題の続き!
1. わらび座の民謡CD-ROM 07/15-20:12
先日、視察で訪れた、わらび座=たざわこ芸術村のなかにある、財団法人・民族芸術研究所には、秋田県の民謡を多数収録した、CD-ROMを作成しています。
従来から、カセットテープに収録してきたものだが、それを新たにCD-ROMに一曲づつ再収録し、製品化したものである。こうした作業の過程には、その著作権の問題があり、その出演者の承諾を得ることが大変であったことが、その責任者の話から伺えた。特に、出演者の中には既に亡くなった人もあり、その血縁者を探して回る苦労があったとのことでした。
そうして、ようやく秋田県の民謡1,001曲を収録したCD-ROM「秋田県の民謡」(ウインドウズ版¥5,000)が完成したという。
このCD-ROMを利用すると、曲の市町村別や、歌の分類や種類別にも選曲できる特徴を説明された。
問い合わせは、財団法人・民族芸術研究所。
пD0187−44−3903 FAX.0187−44−3972
なお、これらのことは県の承諾の元にすすめられたものであり、この製品の売り上げの3%が、原著作権者の県に納められると言う。
(たざわこ芸術村民族研究所研究員 小田島 清朗 氏)の説明
注:秋田さきがけ新聞 2001年8月31日記事も参照。
資料では、収録曲数は秋田民謡1,045曲となっている。
2. 民謡と著作権 - 笹山登生
<以下の文章は、前衆議院議員 笹山登生さんが、2003/07/15-22:08 に、私のHP掲示板に書きこんでいただいたものを、文章の前後関係を明かにするために転載いたしました。ご本人には、この件の直接了解はいただいていませんが、時折、必要に応じてこのような取扱をしています>
日本の多くの民謡は著作権が消滅していますが、大正から昭和にかけてはやった新民謡といわれるものには著作権がのこっているようです。
http://www2.jasrac.or.jp/cgi-bin/db2www/jwid040.d2w/detail?L_SakC=00191523
は、秋田おばこの著作権ですが、寺内 タケシ編曲分の著作権が、このように残っています。
ドンパン節についても、http://www2.jasrac.or.jp/cgi-bin/db2www/jwid040.d2w/detail?L_SakC=05572045
のように、同じく、編曲分が残っています。
また、福島県では、次の13を著作権フリーの民謡としています。
相馬盆唄 原釜大漁祝い唄 三春盆唄 会津大津絵 相馬馬子唄 相馬節 相馬麦つき唄 新相馬節 かんちょろりん節 相馬二編返し 相馬甚句 会津松坂 いわき浜甚句
3. CO-ROMの著作権
笹山さん おはようございます。
いつもながら、新鮮な話題でありがとうございます。
著作権の具体的な中身やその法律的な内容に関して、私が説明できる点はほとんどありません。
そこで、この財団法人 民族芸術研究所の研究員の方にお尋ねしたいと思います。
その結果、その民族研究所でレスを書いてもらうか、それとも私がその話をまとめて書くか、したいと考えます。
しばらく、ご返事が遅れることをご承知願います。
4. 著作権問題の続き! <2003/07/16(Wed)>
財団法人 民族芸術研究所の方とお話をしました。
当然、笹山さんの書き込みも見ていただきました。
その話を取りまとめますと、(一部を、そのままの表現で記述します)
笹山さんが言われている著作権は、一般論としてのコメントであろうとの返事でした。
すなわち、「民謡とは、作者知れずで歌い継がれてきたもので、民族の共有財産とでもいうべきものであり、これらの曲自体に著作権は発生することはない」とのことでした。
笹山さんが例示させるものは「新民謡」で、これは大正・昭和のものであり、たとえば「ちゃっきり節」とか「八戸小唄」など、作詞者・作曲者がはっきりしているもので、曲によっては著作権が残っているものがそれに相当するというものでした。
また、「秋田おばこ」や「ドンパン節」についても、原曲ではなく、あくまで寺内タケシ氏の編曲した曲に対しての著作権があるという指摘だと、言われています。
また、笹山さんが、こうした民謡に関する記述にすぐに(レスをつけて)反応されたことに、大変感心されていました。
また、新聞記事で1045曲となっていて、CD-ROMが1001曲となっているのは、本人や遺族からどうしても許可を得られなかった曲があったためだとのことでした。中には家族が引っ越しし、移転先が不明で探し出せない場合もあったそうです。
結果として、このCD-ROM化作業のとりまとめを委託したのが、県であり、そこに現著作権があるとしたものと考えられます。(この部分は、私の判断です)
こうした議論のやり取りの中、私はこの作品(CD-ROM)を購入することになりました。
私は元来、音楽が苦手なのですが、このようにしてデジタル化したものを見せられると、また違った興味が起きてきました。
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