野中元幹事長引退と、漸進的改良主義

 自民党総裁選挙を前にして、野中元幹事長が引退を表明し、自派の総裁選挙候補の応援に全力を傾けることうを宣言しまいた。そのことをどのようにとらえるかで、ザトペックさん、」及び宮本武蔵さんという方の書込みに対して、自分の意見を書いたものです。
 
<見出し>
背水から、水中に身を投ず 09/10-07:48
漸進的改良主義派 09/11-18:02
現体制の維持派の動向 09/21-19:27

背水から、水中に身を投ず 09/10-07:48

ザトペックさん おはようございます。

 私も自民党総裁選のレスで、この野中さん引退に対する自分の考えを書きました。

 ザトペックさんの考えは、野中さんの引退表明を打倒小泉のカンフル剤にしようとするものとの考えです。つまり、背水の陣を敷くというものになるわけですね。

 私の考えは、自民党の総裁選には、国会議員が敵陣に下るという方法があり、「背水」という陣形は成立しないと考えます。

 今回の総裁選は、橋本派にとって、前回の「屋島の戦い」から、「壇ノ浦の戦い」となったものと考えます。ここで、関門海峡の渦の中に入水し、平家は滅亡しました。

 しかし、参議院自民党(利益団体代表グループ)は、そっくり無傷で生き残りました。源平の戦いにもこうした人物やグループもあったことでしょう。

 これによって、自民党は森派が全盛、参議院自民党(利益団体代表グループ)がそれに直結する形になりました。しかし、こうした動きは、わが自民党内の戦い似すぎません。総裁選の後の内閣と党三役の布陣がどうなるか、こうした結びつきが今後の施策にどのようにえいきょうするか、あくまでその判断は、国会解散に基づく総選挙と次の参議院選挙の結果です。

 いずれにしても、反小泉陣営に加わった人々は、いわゆる「冷や飯を喰う」という時期が続くでしょう。

漸進的改良主義派

 宮本武蔵さん こんにちは 
 今回の状況を見ると、自民党総裁選は決して派閥の抗争の次元だなく、自民党内の急進的構造改革派×漸進的改良主義派と戦いと思います。

 言うまでもなく、急進構造改革派はなにか具体的な展望があって、現状の打破を主張するのでなく、物事の破壊自体が目的の潮流です。他方は、困難ではあるが、物事の解決を個別の課題ごとに分離して、解決していこうという潮流です。

 今日の状況では、この漸進的改良主義派は見る影もなく、その勢力が凋落しています。野中さんが自分の引退と引き換えに、その主導権を取り戻そうするのでしょうが、自分がそこにいないでは勝負のしようもありません。

現体制の維持派の動向

 それでは、急進改革主義者とは思えない人物や、グループが大きく関与しているのはどう評価するか、と問われるのではないでしょうか.

 改革でもなく、改良でもない、既存の体制をそのまま維持したいとグーループが存在するのは当然のことでしょう。

 歴史の教科書では、こうした存在は藻屑のように消え行くのでしょうが、現実はこの種のポジションを取る立場が最も強大な存在でしょう。

 外部的に打破されるまで、その勢力は衰えることはあっても、無くなることは無いと考えます。

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