福祉作業所の給与が1万円の現実と改善
(03/10/18) 福祉作業所の給与が1万円の現実と改善

<見だし>
作業所の給与1万円 - 10/11-22:20
体質改善が共通目標 - 天野 10/14-22:51
売り上げと単価のアップを期待 - 10/15-00:06
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作業所の給与1万円 - 10/11-22:20

 以下の記事は、掲示板(通常)の書きこみをしていたものです。
 転載しました.

 作業所の給与1万円 吉田 つとむ - 2003/10/11(Sat) 10:08 No.3506

 天野さんが書かれたように、作業所で働く障がい者の人が、1万円の給与だとすると、言葉も返せません。

 一方で、5万円の給与を払えるようになった、「Cスクヱア あじさい」では、常に経営赤字を気にしなくてはいけない、というジレンマも発生している様子が、リアルの表現されています。こうしたことにも、実際に返す言葉が見つからないのが実情です。

 ただただ、私は見つめさせていただくのみ、こうした話をどこかで一言発するのみ、このように考えています。

 間違い無く言えることは、「Cスクヱア あじさい」さんの給与時給制は、大勢の関係者から注目されており、これを発展させることが、天野さんの作業所総支配人の職務と考えます。

体質改善が共通目標 - 天野 10/14-22:51
(掲示板書きこみを転用した記事)

吉田さん、こんばんは!
いつのまにか、作業所の工賃問題を考えるスレッドになってしまい、
恐縮するやら嬉しいやらちょっと変な気分です。

今日、日経BP社から
元ヤマト運輸の社長、現在はヤマト福祉財団の理事長でいらっしゃる
小倉昌男さんの「福祉を変える経営」という本が出版されました。
副題に「障害者の月給一万円からの脱出」とあるように、
まさに、障害者の賃金が月一万円に満たない現状に警鐘を鳴らす内容となっています。

Cスクエアの今があるのも、4年ほど前にこの小倉さんのお話を聞いて、自分自身、頭をガーンと殴られて気がしたのがきっかけです。
「工賃一万円」から「脱出」するためには、
まずいつも身近にいる職員がその矛盾に気づき、
「福祉」に「経営」という考え方を導入しなければならないというのが小倉さんの主張です。

「支援費制度」がはじまり、福祉の現場にも、市場原理、競争原理が導入されました。ある面、これは当たり前のことです。
しかし、これまで、言葉は悪いですが、
「お金(補助金)は天からふってくるもの」と考え、補助金依存体質にどっぷりとつかってきた福祉関係者にとっては、青天の霹靂だったかもしれません。

こうした時代の変化にあたふたとするか、それともこれをチャンスととらえるかで大きく将来が変わってくると思います。でも、やはり、これを大きなチャンスと捉え、創意工夫する中で自らの体質改善をはかっていくことが自分たちに課せられた課題ではないかと思います。

一万円の工賃が、三万円、五万円に増えることで障害者の人たちが自信を持ち、生活を広げていく。そのことで新たな消費も生まれ、経済も活性化するものと思います。
「福祉」というごく狭い領域の中だけで、障害者の問題を考えるのではなく、もっと広い視野、長期的な視点で考えていくという「訓練」を自分たちはもっともっとしていかねばならないような気がします。

こんな偉そうなことを言っても、自分にしろ、Cスクエアにしろまだまだです。
吉田さんに見られていることも意識しながら、次の目標(給料七万円かな?)にむけてがんばっていきたいと思います。

売り上げと単価のアップを期待 - 10/15-00:06

 ローカルの話題出れば、このサイトの主旨にそった内容です。もちろん、かく言う私は未だ、「福祉は苦手」ですが、このサイトで行われる議論には注目せざるを得ません。

 世間で忘れるようであれば、同じような事柄でも、遠慮なく取り上げてください。

 それにしても、天野さんたちの取り組みは、先々が期待を持てます。理想よりも、自分にあった条件からスタートするという息吹が感じられます。どうか、利用者の給与が、5万円からもっとアップしますように、願っています。

 弁当の売り上げ増と、売り上げ単価のアップを期待しています。

 なお、インターン生の川戸裕美子さんは、その期間を終了しました。次のインターンシップのマッチングにも同行してくれましたので、その成果が出るでしょう。

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