自民党総裁選と派閥の消長、立候補辞退 
03/10/23)

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自民党総裁選と派閥の消長 - 10/23-10:19
宮沢元総理、立候補辞退 - 10/23-11:24
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自民党総裁選と派閥の消長

 自民党総裁選で小泉総裁が、圧倒的な差でもって再選されたことはつい先日のことでしたが、国会が解散されたこともあり、はるか昔のことのようになっています。

 メディアでは、自民党の派閥が昔ほどの勢いは無いことを含めて、自民党内で派閥の役割が薄らいだかのような報道もあります。

 しかし、日々の現実というものは、強者が権勢を増し、敗者が表舞台から引き去るのを、平家物語の記した時代とまったく変わりはないところです。

 かの小泉総理を担ぐ「森派」は、自民党内で総裁=首相、幹事長、官房長という三大執行権力を手中に収めています。

 他は、特に総裁選で対抗した勢力は、野中元幹事長をはじめリーダー格の人材が引退へと追い込まれました。これまた、責任政党内の勝敗のけじめをつけるべく、必然とされるものでしょう。

 今後の動向でも、森派は派閥の膨張が目立ちますが、対立した橋本派や亀井派(旧江藤・亀井派)の権勢が没落しかかっています。これまた、わが自民党の中では避けがたいことであり、そのことを同義的に否定してもなんの意味もないのが現実です。

 総裁選の前に述べたように、私はその総裁選で「亀井静香候補」を選択しましたので、今は外野席の屋根裏で、「森派」の全盛状況を静かに見守っているところです。

 もとより、自分自身は一介の地方議員であり、総裁選挙で自分が納得できる総裁候補に投票するという手段以外にもたない立場であり、そうした権力闘争に直接かかわれるポジションには無いことも実情です。

宮沢元総理、立候補辞退

 森派全盛の消長であるかのごとく、宮沢元総理の立候補辞退というテロップが流れました。

 総裁としては、してやったりの立場でしょう。相手を追い詰める作戦は、もうここらで十分でしょう。大勲位の方は、少数派にあっても、総理時代に威厳を持って国政をすすめた方です。窮鼠の例えは失礼ですが、やりすぎは、思わわぬ敵を作ることでしょう。

 しかし、私はこうしたことを心配する筋合いもありませんが、何事も、ものにはほどほどという心が備わっていないといけないと思います。


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