海老名市の選挙取材とプライバシー確保(町田市議 吉田つとむ)
 (03/11/165) 

<見だし>
海老名市の取材者への対応 - 11/13-20:11
投票台のあり方とプライバシー - 11/13-20:31
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海老名市の取材者への対応

 神奈川県海老名市では、11月9日に、電子投票方式の市長・市議選がありました。当日は、衆議院選挙、最高裁の国民審査も同じに行われ、住民と選挙管理委員会にとっては、多忙な1日でした。

 そのためか、電子投票選挙においてはいくつかのトラブルがあり、その開票では、選挙結果がなかなか発表されない、発表された確定数字が、後で一部訂正されるという事態までおきました。

 もちろん、私にとっては、他の問題に対する疑念のほうが、より強固にあります。別途、記述。

 ところで、この海老名市の電子投票視察では、他にトラブルがありました。それは、選挙当日のことですが、投票光景を撮影していた、視察取材者のビデオカメラを中止するように求められ、その撮影を取りやめる事態に至ったとのことでした。

 海老名市では、視察が行われるとことは、海老名中学校の1ッ個所のみでした.その中学校で、有権者から、「プライバシー上、TVカメラの撮影は認められない」との申し出があり、視察者が行っていたTVカメラの撮影を中止する事態になったそうです。

 しかし、関係者とその住民の人との考えの違いは、もともとTVカメラの撮影があるという表示がないので、その撮影中止を求めたとのことでした。

 であるならば、投票所入り口にその趣旨の文面を掲示しておき、どうしてもそのTVカメラ撮影を拒否した人は、その旨を入場する際に告げるように改善すれば良いことです。

 選挙管理委員会の方針が一貫しなかったことが、そうした事態を生み出したと思います。

投票台のあり方とプライバシー

 この神奈川県海老名市の電子投票では、その投票機を置く台の幅が大きくなっていました。投票機本体と、別に操作ボタンが余裕を持って置かれるため、その投票台の幅を広げたものと思います。

 その結果、投票者にとって、後ろの立会人や選管職員から、自分の手の操作が覗き見ることが出きる、と考えられたようです。

 そのはなしはもっともな話で、私もこの投票台を見て、投票者が投票する際に、脇から手の動きから推測できるな、と思いました。

 すなわち、電子投票機を置く台の幅は、あまり広げるべきではなく、最低限でも、後ろから手の動きが見えない幅とすべきです。

 また、福島県大玉村では、投票台を並べた後方には、スクリーン状のつい立を置いていたと記憶します。ここは、視察者の公開場所が、投票台とは側面に相当する方向に設置されていました。投票者に出きるだけ影響を与えないように努力をされていました。

 この福島県大玉村は、自治体の選挙に対する考えが、しっかりした自治体だと思いましたが、一方で、この海老名市はどうであろうか、上記のように考えました。

 投票者のプライバシーが、きっちりと保証されないといけない、と言うことは、基本中のきほんですが、それでは、撮影の合意をどのように得るか、これもきちんと対応すれば、協力者はどこかに出てくるでしょう。