自衛隊のイラク派遣について

 自衛隊のイラク派遣について 11/12-10:29
 官房長官はイラク派遣明言 - 11/12-18:36
 アメリカの二つのメッセージ - 11/16-21:16
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自衛隊のイラク派遣について

 自衛隊のイラク派遣に関して、その動向が注目されています。

 政府は、イラクへの自衛隊派遣を決めていますし、そのための法的な整理も行ったのですが、現実には自衛隊のイラクへの派遣が何時ごろ行われか、疑問が生じてきました。

 それは、その派遣のための実施計画が、先送りされているためです。状況を見極めることは重要ですが、派遣すると言っておきながら、そのことを実施しないで、「やるやる」というばかりの言葉では、内閣の責任ある態度とは言えません。

 それでは、結果として、イラク派遣反対の立場をとる、野党の主張の正当生を追認するようなものです。

 こうした課題こそ、小泉総理大臣が決断するべき事柄です。このイラクへの自衛隊派遣問題で、野党ペースに押されて、その実施が無限先送りされるようでは、小泉内閣の虚像性が見透かされます。このことは、野中広務元幹事長の考えを押し切って決定した重要事項です。

 わたしたちは、国の決定を支持する立場で、それぞれ地方議会で「イラク派遣反対の請願や意見書提出に反対」をしてきました。町田市議会においても同様です。

 私は、そのための「イラク派遣反対」の意見書提出に反対討論まで行いました。<注:下記の記事参照>
http://j-expert.com/gik/omo/2003/09.24_2.html

 思うに、意見がわかれる重要課題の決断力が、小泉総理には不足しています。そうした自体になると、上記のように、われわれ地方議会の議員が、先走った態度を示し、内閣は腰を引いたスタンスをとることになり、私たちは内閣の方向転換の犠牲になってしまいます。

 どうか、自衛隊の皆さんには、きちんとその仕事をお願いするなら、お願いする。内閣が模様眺めをするならするでの説明が必要です。

 内閣総理大臣には、こうした方針を明確に示してもらいたいと思います
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官房長官はイラク派遣明言

 掲示板(通常)と重複しています。

 福田官房長官は、年内の自衛隊のイラク派遣を明言したとのことです。ですが、小泉総理の場合は本人がどのように言葉を発するか、十分に確認しないと、事実はわかりません。

 現実には、専門調査団の派遣をやらずに自衛隊員を現地に送り出すことは出来ないでしょう。

 また、自衛隊員をイラクの現地に送り出すからには、詳細な派遣計画を作成した上で、行われるべきです。しかし、このようなものは、今日までにそろっているのが本来の姿です。

 それがそろっていないには、肝心の小泉総理が、きちんと自分の決断で、自衛隊員の派遣スケジュールに「ゴーサイン」を出さないからです。こうしてみると、中曽根元総理のように、決断力が高い人物があって欲しものです。

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アメリカの二つのメッセージ

 11月15日、来日中のマムズフェルト米国防長官は、イラクへの自衛隊派遣で、「それぞれの国にはそれぞれのやり方がある。その国にとって一番意味のある形で決定するのが一番良い」と述べたとのことです。

 一方で、ウルフォウウイッツ国防副長官は、自衛隊の派遣につて、「多大な貢献はあてにしない」と述べたとのほうどうがありました。

 アメリカの真意はどちらなのか、わからないとされていますが、ここにいたって、「イラク屁の自衛隊派遣は、アメリカが求めるわけでなく、日本の意志で参加せよ!」と言ううのが、アメリカの本旨でしょう。

 ここに来て、総理の頭の中では、イラクへの自衛隊派遣は、回避されつつあるのでしょうか.