投票データ−のコピー(副本)作成とサーバーダウン
 (03/11/22) 

<見だし>
電子投票データ−、コピーを開くことの矛盾 - 吉田 つとむ 11/22-00:48 No.3481 new!
電子投票サーバーダウンを伏せる - 吉田 つとむ 11/22-01:11 No.3482 new!
Re: サーバーは複数台有った? - ザトペック 11/22-10:27 No.3484 new!
Re^2: サーバーは複数台有った? - 笹山登生 11/22-13:04 No.3485 new!
電子投票では、副本をつくる - 吉田 つとむ 11/22-16:48 No.3488 new
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電子投票データ−、コピーを開くことの矛盾 - 吉田 つとむ 11/22-00:48 No.3481 new!

 神奈川県海老名市の市長・市議選における新たな問題点が、出てきました。
 下記の東京新聞の記事によるものです。
 2,003年11月20日付けのものです。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20031120/mng_____kakushin000.shtml

 この記事によれば、電子投票の開票で電磁データのコピー(副本)を開いて、データ−を読み込んだとの記事内容となっています。コピー(副本)を開いた理由を、開票作業に先立つ投票数の確認のためとしており、開票結果発表時には、メディアに「手作業で投票数の集計を行った」とするものと説明していた。

 選挙管理委員会の、当初の説明とはまったく異なっている。

 ここで問題となるのは、「投票結果」のデータ−コピー(副本)を開いたことである。それには、原本同様に封印をして、投票所から開票所に持ってきたはずであり、その封印を解くことの説明を、果たして開票立会人
に行っていたであろうか。

 選挙結果の開票において、「原本」は「原本」であり、「コピー」は「コピー」である。

 さらに、東京新聞の記事では、「市選管は原本保護のため、開票作業に先立つ投票数の確認は、コピーで行うよう投票所職員に指示していた。」とある。こんなばかげた指示があるのであろうか。
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電子投票サーバーダウンを伏せる - 吉田 つとむ 11/22-01:11 No.3482 new!

 2,003年11月20日の東京新聞、更に投票機のトラブルを記事にしています。この内容は、電子投票機のサーバーが、ダウンしていたものがあったと言う情報です。

 このことは、開票を始める時点はおろか、つい先頃までまったく公開されていない情報でした。

 該当記事部分は、下記の通りです。以下、引用。
「電子投票機メーカー・NTT東日本の調査によると、四投票所で投票中にデータを記録するサーバーが一時的に停止したため、正確にコピーされなかった。」
 
 前にも書いたように、今回の電子投票はクライアント・サーバー方式で行われており、数台の投票機の投票記録を随時、ハブを通じてサーバーに保存するものです。

 この方式では、サーバーがダウンすることは100%ないとは言えないものです。ダウンした時に、「原本」に記録されるデータ−と「コピー」に記録されるものでは、コピーの意味がありません。

 このクライアント・サーバー方式という選挙の投票記録システムを、選挙の投票という、代表(権力者)を選出すると言う民主主義の制度の根幹にかかわる事態に使用することの是非が、岐阜県可児市で問題となりました。

 可児市では、その電子投票機のサーバーダウンが、視察者の目の前で起きました。今回は、視察場所を1ヶ所とし、さらに視察時間まできびしく制限しました。(ちなみに、このこと自体が、視察者にも不評でした)

 結果的に、視察者が誰も見ていないところで電子投票機のサーバーダウンが発生し、そのことを開票時点では誰にも公開しませんでした。(情報隔しをしていたと言う事態におちいっています)

 今になって、この公開をいやがる選挙管理委員会のスタンスが、問題であることが誰の目にも見えてくるでしょう。
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Re: サーバーは複数台有った? - ザトペック 11/22-10:27 No.3484 new!

>  このことは、開票を始める時点はおろか、つい先頃までまったく公開されていない情報でした。
>

一般企業のサーバーでも、一台のサーバがダウンした時の事を考慮して
複数台のサーバの並行運転を行い、データを全く同時にコピーするのは、
ミラーリングといって常識です。コピー云々と言うのは、ミラーリングされたデータのことを言っているのだと思います。したがって、機器に関して問題は無いと思います。
それよりも、重大なことは、この事実を公開していなかった事実で、これを
厳しく追及し、法制化すべきと思います。
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Re^2: サーバーは複数台有った? - 笹山登生 11/22-13:04 No.3485 new!

ザトペックさん。
私も、
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi#5326
で書いたのですが、例のムサシ・富士通システムでは、http://www.musashinet.co.jp/bbs/denshi1.pdf
で見る限り、メインサーバと、ミラーサーバとが、各電子投票機からのハブを経由したあとの段階で、接続されています。
おそらく、このNTT東日本のシステムでも、このような接続で、メインサーバとミラーサーバとが接続され、そのそれぞれに、磁気記録体が入っているのだと思います。
ですから、NTT東日本の説明の意味するところは、ミラーサーバはダウンしなかったが、メインサーバがダウンしたケースが、いくつかあったという意味なのではないでしょうか。
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電子投票では、副本をつくる - 吉田 つとむ 11/22-16:48 No.3488 new

ザトペックさん 笹山さん

 電子投票では、スタンド・アローン方式(単体機)でも、クライアント・サーバー方式(ハブを通じて、サーバーで一括記録)がありますが、どちらの場合も投票結果の記録媒体は、正本と副本の2本をとります。

 しかし、サーバーの記録媒体の取扱では、副本はあくまで副本であり、本来ならば、封印をしたままで保存するのが、本来の電子投票開票手続きのはずです。
 
 ということで、海老名市の「副本」であるコピーの読みこみをしたのが、今回はルール違反と言えましょう。当日の、開票経過では、そのことを開票立会人にすら示していないものと考えます。

 さらに、正本と副本の投票数値が異なったと言う事態が発生していたこと、それを開票所で一切示さなかったこと、こうした選挙の事務手続きは、電子投票選挙の中で従来なかったことです。