電子投票: 自動バックアップとミラーリング
(03/12/31)

<見だし>
  自動バックアップとミラーリング - 吉田 つとむ 12/29-01:03 No.3738
  Re: 技術者と疑術者 - ザトペック 12/29-10:44 No.3739
  技術者が立ち会うこと - 吉田つとむ 12/29-21:08 No.3743
  Re: 技術者が立ち会うこと - zatopekku 12/29-22:45 No.3746
  Re: 技術者が立ち会うこと - ザトペック 12/29-23:07 No.3748
  電子投票の投票とそのトラブル対.. - 吉田 つとむ 12/30-10:43 No.3753
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  自動バックアップとミラーリング - 吉田 つとむ 12/29-01:03 No.3738

自動バックアップとミラーリングの相違について

電子投票普及協業組合に確認した内容をまとめました。

 電子投票普及協業組合が行っている電子投票のバックアップは、ミラーリングでなく、自動バックアップの方式だそうです。

なぜなら、ミラーリングとは、文字通り別々の記録媒体へ鏡の様に同時に記録される事であり電子投票で運用すると原本と複写が同時に記録され、故障でしてデータに障害が出た場合は、原本、複写とも同時にデータに障害が発生するとのことでした。

その電子投票普及協業組合が、電子投票で用いる自動バックアップ方式と言うのは、ミリセック(1/1000秒)単位の作業と言い、作業は投票データ並びにログを原本に記録して原本をまるごと複写に書き込むものだとのことです。

万が一故障でしてデータに障害が出ても、複写は助かる事態を目的にしているとのことでした。
実例で、広島市で実施した時に、複写書込みエラーを起した投票機がおきたが、投票機は、故障した場合は機械が自動的に停止し、画面に原本へ正常に記録がされ、複写への書込みエラーが表示されたとのことでした。

電子投票普及協業組合では、「一人一票の原則」を厳密に守るため、選挙人の権利を行使されたかの有無を「投票確定ランプ」で確認して運用しトラブルに成らなかったとのことでした。正しく理解しシステム設計をすれば安全に運用されるとも、説明されています。

NTTがそのシステムを納入した海老名市の選挙では、投票者数が不明である事態が、開票後に発覚するなどの問題が生じました。選挙の投票上、<「一人一票の原則」を守れないシステムは、特例法にも違反し、電子投票システムとは呼ばず論外です。>とも聞きました。

  Re: 技術者と疑術者 - ザトペック 12/29-10:44 No.3739

>> 電子投票普及協業組合では、「一人一票の原則」を厳密に守るため、選挙人の権利を行使されたかの有無を「投票確定ランプ」で確認して運用しトラブルに成らなかったとのことでした。

何やら、時代の最先端の投票システムが一番原始的な方法で原則を守らない
といけない事に、”技術者”が”疑術者”に成った感じがします。

  技術者が立ち会うこと - 吉田つとむ 12/29-21:08 No.3743

 投票所においては、投票管理者と立会人が、厳正な監視を行って、公正な選挙が実施されないといけません。そのためには、電子投票と言えども、その操作や監視がシンプルなシステムで無いといけません。

 そうした意味で、投票者が投票を済ませたかどうか、電子投票普及協業組合は「投票確定ランプ」の発光で確認するシステムにしているという説明になっています。

 多数の投票所の存在を考えると、投票所ごとにメーカーの技術者を必要とするのは、システムとして不合理な体制と考えます。

  Re: 技術者が立ち会うこと - zatopekku 12/29-22:45 No.3746

>  投票所においては、投票管理者と立会人が、厳正な監視を行って、公正な選挙が実施されないといけません。そのためには、電子投票と言えども、その操作や監視がシンプルなシステムで無いといけません。
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>  そうした意味で、投票者が投票を済ませたかどうか、電子投票普及協業組合は「投票確定ランプ」の発光で確認するシステムにしているという説明になっています。
>
>  多数の投票所の存在を考えると、投票所ごとにメーカーの技術者を必要とするのは、システムとして不合理な体制と考えます。

  Re: 技術者が立ち会うこと - ザトペック 12/29-23:07 No.3748

>  投票所においては、投票管理者と立会人が、厳正な監視を行って、公正な選挙が実施されないといけません。そのためには、電子投票と言えども、その操作や監視がシンプルなシステムで無いといけません。

手書きの投票の場合、渡される紙は1枚ですから1票しか投票できません
同じ事を実現するのは、磁気カードを使えば簡単です。即ち1回だけ投票できる書き込みをした磁気カードを投票所受付けで、案内ハガキと引き換えに渡し、この磁気カードを投票機に入れることで、1票を行使できる。一票を行使したら、磁気カードは記憶をクリヤされる。この使用済みカードは回収し再度書き込みをして次の有権者に渡す。この様にして、一票の重みは、
守られるのである。

  電子投票の投票とそのトラブル対.. - 吉田 つとむ 12/30-10:43 No.3753

 電子投票で、1人が1票を投票する原則を保障し、それを投票の終了まで維持するべきです。

 そのためには、電子投票機が故障しないように務めるべきであり、どこかに故障が発生しても、それをカバーする方法が必要です。

 投票において、
1.入場者の確認と投票カードの発行を確実に行う。
2.投票カードのトラブルが少ないタイプであり、トラブルが発生した際に、その代替手段が確保でき、トラベル内容が後で解明できる方法が取ってあること。
3.投票カードの使用が投票1回のみで、投票が出来ない仕様(投票後に、その使用済みカードを回収し、新たに投票出来る書き込み行った後、次の入場者に使用する)方式になっていること。持ち帰っても、他の投票所では利用できないこと。
4.投票の秘密を厳守するために、投票者が人にたよららず、投票できるシステムになっていること。
5.投票が開始したら投票の終了まで、何人も投票機の中身をいじらないこと、トラブルの発生時には、投票管理者と立会人が共同で、そのトラブルの状況を確認する。あくまで、投票機内部や投票データが入った記録媒体をいじらない原則を確立する。

 上記のことは、電子投票における投票所における原則と考えます。問題は、トラブルが発生したときに、その情報開示を行う準備をあわせて行う準備態勢をとっておくことと、投票機の構造がトラブル原因を簡明に判別できるようになっていることが必要でしょう。