2003年統一地方選挙、選挙の戦法・看板方式導入
(03/05/20) 

 選挙に看板方式を取り入れた陣営を見ました。その状況を記しましたが、それはトヨタのものとは異なっているとの指摘もありましした。
 このような議論自体が、この世界では起きていない状況です。その点では。こうした指摘がありがたいことです。
 掲示板のやり取りを、下記に転載致します。

見だし

選挙の戦法・看板方式導入 - 吉田 つとむ
Re: 看板方式とカンバン方式 - ザトペック
ご指摘ありがとうございます - 吉田 つとむ
Re: ご指摘ありがとうございます
じっくり、拝見いたします。 - 吉田 つとむ

選挙の戦法・看板方式導入 - 吉田 つとむ

 とある事務所では、全てのスケジュールが看板方式で表示されていました。

 駅立ち、宣伝カーのドライバー・ウグイス嬢・先導車、電話、演説会、食事当番、移動事務所、ハガキ書き、各種動員などの個別作業ごとに、表示されていました。さらに、その表示方法では、毎日、毎時の参加者が、壁一面のスケジュール表に「色紙の短冊」でここの参加者名が一目で把握できるようにされていました。

 一般には、選挙の動きは水面下の行動が多く、ごく少数の幹部を除いて、一般の運動員はそうした幹部の指示に従うだけになっているのですが、そこではまったく異なっていました。

 考えてみると、その表示方法は「看板方式」の考え方を選挙に導入したものでした。参加者に一人でも変更があれば、すぐに選挙対策本部が把握でき、さらに一般の運動員も自分がどこにいるか、全体の中での役割が分かり、何かの事情でメンバーに欠員がいた場合、すぐに把握できるようになっていました。

 この選挙の結果が注目されます。

Re: 看板方式とカンバン方式 - ザトペック

老婆心乍補足します。吉田市議がここで”看板方式”といっているのは
有名なトヨタの”カンバン”方式とは全く異なります。
トヨタの”カンバン”方式は、作り溜めを一切せず、各製造工程は、後工程
が持っていった分だけ物作りをすると言うものです。
例えば、製品発送場から、カローラが5台出荷されたら、製品検査工程に
カローラ5台の検査を要求する。以降次の通り
製品検査工程は、その上流の組立工程にカローラ5台の組立てを要求
組立工程は。所用のエンジンなどのユニットを各ユニット製造部門に要求
各ユニット製造部門は、その部品を作っている部門に部品を要求
と言うように、予め、毎月の生産予定数量を決めて、売れても
売れなくても生産し、売れなければ在庫が増えるという従来の物作り
を根本から見直したものとして、分野を超えて採用されている物です。

ご指摘ありがとうございます - 吉田 つとむ

 トヨタの方式と異なるとの、ご指摘ありがとうございます。

 この選挙では、全体の計画図があり、その時系列の業務ごとに必要な人員の空欄があり、そこに「個人名」を短冊で埋めていく方法がとられていました。

 選挙の場合は、上手くいかなかった内容の取り組みは、時間が過ぎれば途中で放棄する必要があります。50%の成果の内容は続けば、他の方法をより増強する方法で実績を取り戻す必要が出てきます。

 それでも上手くいかない場合は、自分としては失敗であり、他者との兼ね合いで成否が決まることであり、最終判断は結果優先のものと評価されてきました。 

 果たして、そうした方法で良かったかどうか、それは今後の動向次第でしょう。

Re: ご指摘ありがとうございます

http://www2a.biglobe.ne.jp/~qpon/toyota/kanban/yogo/tpsyogo1.htm#a
のように、かんばんにもいろいろあるようで。
工程の中での指示カードというような意味では、吉田さんのご指摘も、当たっているように思えます。

じっくり、拝見いたします。 - 吉田 つとむ

看板方式のリストの紹介、ありがとうございます。
http://www2a.biglobe.ne.jp/~qpon/toyota/kanban/yogo/tpsyogo1.htm#a

 内容をみると、難しそうなところがありますが、こうしたものをきちんと勉強していくことが必要なのでしょう