メディアの報道姿勢の問題点を明記する
(04/01/20)

<目次>
  マスメディアの報道姿勢 - 吉田 つとむ 01/16-17:02 No.3829
  マスメディアの報道姿勢(2) - 吉田 つとむ 01/16-17:23 No.3830
  マスメディアの報道姿勢(3) - 吉田 つとむ 01/16-19:02 No.3833
  産経新聞記者の誤解 - 吉田 つとむ 01/20-17:46 No.3858
  参考人は6名、毎日新聞は誤報 - 吉田 つとむ 01/20-15:27 No.3857
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  マスメディアの報道姿勢 - 吉田 つとむ 01/16-17:02 No.3829

 昨日の、市庁舎検討特別委員会の会議報道に関して、いくつかの問題点を指摘しておきます。

 この日の会議を報道した新聞社は、毎日、読売、東京の3社でした。どれも、委員会が参考人招致をすることを決めたことを報道している。

 しかし、その報道の仕方は様々でした。そのうち、私がおどろいたのは、あの毎日新聞記事と、東京新聞の記事です。

 まず、毎日新聞の記事は、「議会特別委が参考人招致へ」の見出しをつけました。(記事が短いの全文引用すると)小見出しは、町田市庁舎問題としています。本文では、「町田市庁舎の移転関連条例案を審議する同市議会の特別委員会は15日、参考人を招致することを決めた。各会派の意向を踏まえ、条例案の賛成、反対の立場から1人ずつ選び、意見を聞く方針。{斉藤良太}としています。

 この記事には、独断・思い込みがあります。それは、参考人を賛否1人ずつ選び、意見を聞く方針とした部分です。

 この参考人を呼ぶことは、私が委員会で提案し、賛成・反対それぞれの意見があって、採決で決したことです。ただし、その人数などについては持ち帰りとなりました。当然、そのことからすると、幾人となるかは不明です。会派に持ち帰るとしたことを、この斉藤良太記者は勝手に憶測して書いたのでしょう。毎度のことですが、人騒がせな記者です。なぜなら、昨日の会議の以降、記者が議会全体の取材した形跡がありません。もとより、私が全部の会派の動向をウオッチングしているわけではありませんが、昨日の会議の終了時間から見て、そのようなことが決して会派で決めたところが出ているとは観測できません。

 私自身は、参考人招致を委員会で提案し、賛成をいただいてそれが可決してもらった立間ですので、人数に関する表明はする予定がありませんでした。賛否一人ずつ、もしくは会派ごとに参考人を出す方法があると示す程度にしていました。

 委員より、参考人招致を提案した委員が、そこまで見解を示せという希望がありましたので、賛否1名ずつと参考案を述べました。それを、各会派が持ち合えって、それぞれが協議します。そのため、この記事を各時点で、各派の動向が出ているはずもありません。私自身は、求められた参考案を示したに過ぎず、この人数決定に関して、この毎日新聞記事は思い込みで作成されたものと判断します。

 私が示した参考案ですので、希望的にはその通りになってほしいのですが、このように参考人の人数が決まったかのような書かれては、大変気になります。願わくば、また誤報とならないように。
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  マスメディアの報道姿勢(2) - 吉田 つとむ 01/16-17:23 No.3830

 前の毎日新聞の記事が思い込み記事と書きましたが、次の問題とするのは、東京新聞です。これは、眼前の事態に対する解釈の問題です。

 その記事では、参考人招致が決定した文に続けて、「庁舎問題はもともと、学識経験者や公募を集まった市民らでつくる「市庁舎問題検討委員会」で話し合われてきたが、一部委員より、「検討委員会は市長の諮問機関。儀かとしても市民の見解を聞くべきだ」とする意見がだされた。(以下、省略)

 その書き方を見ると、一部委員が、学識経験者や公募市民で作られた「市庁舎問題検討委員会」を無視して、持説を押し通した感が受けます。それは事実と異なっています。

 なぜなら、先に書いたように、この参考人招致の提案は、委員の賛否は同数で、委員長の裁決で可決されたものです。参考人を呼ぶとする意見を私が出し、委員が反対・賛成の議論を交わした上で、可否同数となって、委員長が裁決して、この結論が出たものです。

 この東京新聞の書き方では、なにか一部委員のごり押しして物事が決したかのように記載されているように見えます。

 きちっと取材して記事を書く、物事の流れを把握して記事とする。少なくとも新聞記者は、当事者くらいの範囲は聞き取り取材して、関係記事を書くべきです。それより、どちらが多数であったかを見極めて、記事を書いてもらいたいと願っています。

 報道の姿勢を問いたいと思います。
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  マスメディアの報道姿勢(3) - 吉田 つとむ 01/16-19:02 No.3833

 その他では、読売新聞記者は会議の取材にきておらなかった(私は、記者の顔をほとんど知らない)ようで、記事は淡々としたものでした。

 記事の見出しは、「町田市庁舎移転市民意見徴収へ 市議会特別委」とするもので、市民の意見を聞くことを決めたと書いています。細部では、移転案に賛成、反対のそれぞれの立場から意見陳述をしてもらう予定。人選や人数や人選の方法などは各会派で協議したうえ、二十日の開く次回会合で正式に決め、日程などの詰めにいる。と記している。無難な記事にまとめてある。

 他のマスメディアでは、朝日新聞記者が取材をしていたと思うが、記事はなかった。この種の報道は欠かさず行なうのが特徴ですが、今回はそうした記事が見当たりませんでした。参考人を呼ぶ提案に対して、必要なしとする反対意見も出た上で、賛否は可否同数、委員長採決となったものですが、まったくその事態に触れていません。

 記事にするにはいたらないと判断したのでしょう。それとも、いつものように、発信元が意に沿わなかったのかも知れません。

 産経新聞は、記者が細かく取材をしておったのですが、新聞自体に夕刊がなく、翌日の記事全体の紙面構成の結果、記事から外れたものと推測されます。
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   産経新聞記者の誤解 - 吉田 つとむ 01/20-17:46 No.3858

 産経新聞は、1月19日の記事でこの件で、<町田市の庁舎移転新築 「最終報告」を待たず発車”>とする記事を載せている。

 記事の基本は、市長の諮問機関「市庁舎検討委員会」の答申と、市長の市庁舎移転議案を市議会に提出したことの関係を、批判的に記述しています。

 議会の動向については、参考人を議会に呼ぶ案が議員の一人から出て了承されたと記述している。議会の審議過程の記述としては、問題ある表現です。

 また、私が発言したのは、「諮問機関は、あくまで市長の諮問機関」と言うものであったのに、この産経新聞記事では、市議会が呼ぶした「参考人」を「諮問機関」と誤認する事態となり、「二つの諮問機関」などと記述する混乱をきたしている。

 議会が参考人の意見(見解・主張)を聞くのは、あくまで議員が表決をするための審議過程で、その参考意見を聞くものであり、参考人全体が「諮問機関」として、その結論を下す立場にはありません。参考人は、あくまで個人として、自分の考えを委員会で説明し、議員から質疑を受ける立場にあるものです。そのため、参考人同士が協議することもないわけです。

 産経新聞記者は、そこのところを誤解しているのかも知れません。
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   参考人は6名、毎日新聞は誤報 - 吉田 つとむ 01/20-15:27 No.3857

 市庁舎等検討特別委員会が招致することになっていた参考人の人数は、合計6名となりました。各会派が、1名づつ推薦するという内容です。

 そこで毎日新聞の前回記事は、またも「誤報」と確定しました。記者がこうした独断記事をいつも書くのは、十分な取材をやらず思いつきで文章を書いているからでしょう。

 なお、参考人は123号議案(市庁舎の移転を求める議案)に意見を述べることになりますが、その賛否を参考人に決めずに会派で推薦することになりました。

 委員会での参考人の発言時間は15分とし、またその後の質疑時間の制限は行なわないことになっています。

 この参考人質疑の日程は、2月10日(火)午前10時からと決まりました。その発言順は、次の通りです。
1.自由民主党、2.公明党、3.社民ネット、4.日本共産党、5.市民派クラブ、6.新世紀・自民となりました。
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