電子投票のシャッフル機能、ランダム書きこみ

DREについて - 笹山登生 (転載記事) 01/14-11:42 No.3813
DREと、投票者の秘密保持 - 吉田 つとむ 01/14-11:46 No.3814
ランダミゼーションのいくつかの.. - 笹山登生 (転載記事) 01/14-23:04 No.3816
シャッフル機能について - 吉田 つとむ 01/26-09:03 No.3887
ゴマメさんとのやり取り(転載記.. - 吉田 つとむ 01/26-09:15 No.3888

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DREについて - 笹山登生 (転載記事) 01/14-11:42 No.3813

 相変わらず、笹山さんのHP掲示板時事を転載したものです。
http://www.sasayama.or.jp/

●5617 DREについて 笹山登生 104/01/14(Wed) 09:10:46 No.5613へのコメント 削除
URL: http://www.glencoe.com/sec/socialstudies/btt/election_day/history.shtml
吉田さん。
DRE(Direct Recording Electronic systems )とは、投票者が、タッチスクリーンやキーボード操作によって、電子的記録装置に直接入力することによって、ランダムな記録が出来るということのようで、ここでは、これまでのもっとも初期のレバー式投票装置(Mechanical lever voting machines)や、パンチカードシステム(Punchcard voting systems )やOCR読み取りシステム(Machine readable (optical scanning) voting systems )などに対する概念として定義されていますね。
ただ、ランダムな投票でも、時間的な系列なり、地域的配列などによって、投票者の行動が類推される恐れがあるということで、それらの時間的配列や地域的配列をずらすシャッフル機能というものが必要になってくるということですね。
ですから、入力はランダムであっても、シャッフル機能は必要なのではないでしょうか。
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DREと、投票者の秘密保持 - 吉田 つとむ 01/14-11:46 No.3814

 相変わらず、笹山さんのHP掲示板に書込みした時事を転載したものです。
http://www.sasayama.or.jp/

●5619 電子投票普及協業組合のDREと、投票者の秘密保持 吉田 つとむ(町田市議) 104/01/14(Wed) 11:19:39 No.5617へのコメント 削除
URL: http://j-expert.com/
 笹山さん こんにちは

 電子投票普及協業組合のHPを見ると、このDRE(Direct Recording Electronic systems )の説明では,確かに,投票者がだれに投票したか,それをわからないようにする方法を記載した部分が見出せません。

 この点に関しては,週末の青森県六戸町の電子投票視察の際に、もっと確認してみようと思っています。ただ、現地ではどのようなインターネット環境がそろっているか、それが不明です。ともかく,ここでの議論は公開されたものですし、さらに、私のHP掲示板にも、同じく転載させていただいています。電子投票に関心ある方が,それなりに記事の内容をそれぞれに閲覧されているものと考えます。

 では、以下,現地報告とさせていただく予定です。

 なお、自分ごととですが,(仮称)町田・相模原市の電子投票模擬選挙では,新鮮組のメンバーは、立候補者リストに加わっていません。今回の投票モデルは,立候補者数がわずかに4名という、町長選挙モデルとなっています。
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ランダミゼーションのいくつかの.. - 笹山登生 (転載記事) 01/14-23:04 No.3816

 相変わらず、笹山さんのHP掲示板記事を転載したものです。
> http://www.sasayama.or.jp/

●5620 ランダミゼーションのいくつかのタイブがあるようですね。 笹山登生 104/01/14(Wed) 21:22:40 No.5619へのコメント 削除
URL: http://www.google.co.jp/search?q=cache:G1OD2pm2c-cJ:www.ieee-security.org/Cipher/PastIssues/2003/E56.Sep-2003/E56.Sep-2003.txt+types+of+randomization%E3%80%80%E3%80%80DRE++Direct+Recording+Electronic+systems&hl=ja&ie=UTF-8
吉田さん。
上記サイトを見ると、ランダム化する技術-randomization -には、いくつかの技術があるようですね。
ちょっと技術的に過ぎるので、訳すことははばかりますが。
インターネットカフェが見つかることのみを祈ります。
ちょっと無理でしょうかね。
この前は、金沢市ですら、探せませんでしたし。
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シャッフル機能について - 吉田 つとむ 01/26-09:03 No.3887

 この電子投票普及協業組合の電子投票機は、シャッフル機能が無いかのように記述しましたが、広義の意味で「シャッフル機能」があると考えてよいとのことでした。(具体的には、話をうかがう状況ではありませんでした)

 このシャッフル機能、ランダム化に関して、別のサイトでやり取りした記事がありますので、それを参考記事で掲載いたします。
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ゴマメさんとのやり取り(転載記.. - 吉田 つとむ 01/26-09:15 No.3888

 以下は,電網政治の時代:政治議論の掲示板記事の転載です。ただし、レスの記録ですので,長文となります。
http://www.hirake.org/politic/bbslist/index.html

 最初の記事は、まったく別な方の記事であり、それに「ゴマメ」さんと言う方がレスをつけ、さらにそれに吉田つとむがレスをつけたものです。
 ご覧のように、ゴマメさんはコンピューターとインターネットに非常に明るい方と推察されます。
 もとより,インターネットでは会話をしていますが、現実にはまったくお会いしたことがない方です。

 それでは,以下は転載引用です。

NO.6651  Re[1]: ネット投票SERVEに関する批判的レポート
□投稿者/ ゴマメ -(2004/01/23(Fri) 05:59:09)
□U R L/

>http://www.nytimes.com/2004/01/21/technology/23CND-INTE.html

Secure Electronic Registration and Voting Experiment = SERVE と略すのですね。
初めて知りました。

有権者の全てが自分で投票用紙に文字が書けることを前提として選挙制度というものが存在していると思います(もちろん障害者の問題は例外として処理可能という意味で有権者の全てと表現)
義務教育にはその意味(読み書き算盤教育)もあるはずです。

有権者の全てが、Secure Electronic Registration について理解できていない状況の中では、文字を読み書き出来無い人に投票を強いているのと同じ事でしょう。
これを推進する公務員からして、その何たるかも判っていないような状況の中で、住基ネットはおろかセキュアなインターネット電子投票などまともに出来るはずがないという主張も成り立つでしょう。

オフライン電子投票とも言えるシステムは既に実施されているようですが、海老名市で無効訴訟があったとか、アメリカではシステム開発会社についての問題も報じられているようですが、私はあまり関心が無いです。
それより住基ネットとカードに関する問題、付随してというより根本問題として個人情報の扱い方、を義務教育のカリキュラムに入れてくれないと困るね、全てはそれからでしょう。
これは文部科学省の問題なのにあそこの公務員には動く気配が報じられない、入試に出るようになると親も真剣に関心を持つから、そうなっては困る人々もいるのかな・・・(^_^)
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▲[ 6651 ] / 返信無し
NO.6663  Re[2]: セキュリティ専門家が電子投票システムに「ダメ出し」
□投稿者/ ゴマメ -(2004/01/24(Sat) 09:55:09)
□U R L/

>>http://www.nytimes.com/2004/01/21/technology/23CND-INTE.html
>
>SecureElectronicRegistrationandVotingExperiment=SERVEと略すのですね。
>初めて知りました。

この記事に関連していると思われるニュースが日本語で流れていましたのでリンクしておきます。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20063855,00.htm
セキュリティ専門家が電子投票システムに「ダメ出し」

> コンピュータ科学を教える3人の教授と元IBM研究者の4人の専門家は米国時間21日、現行のインターネットシステムの下で、それぞれの有権者が1回だけ投票することと、投票者の身元の両方を保証できるような電子投票制度を構築することは不可能だと発表した。
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▲[ 6651 ] / ▼[ 6664 ] ▼[ 6653 ]
NO.6652  ネット投票と、現状の電子投票の相違について
□投稿者/ 吉田 つとむ(町田市議) -(2004/01/23(Fri) 09:37:19)
□U R L/ http://j-expert.com/

 日本で行われている現行の電子投票は、ご指摘のネット投票とは,まったくレベルが異なっていると思います。

 現行の電子投票は、投票所内において、投票データを1台ごとの投票機内部に設置した、記録媒体(コンパクトフラッシュ等)に保存する、スタンド・アローン方式が主流です。
その記録媒体は投票終了後に、投票機から取り出し、それを立会いで封印して,開票所に人間(投票管理者・立会人)が搬送します。

 サーバーを使用するものも,投票所内の複数投票機に投票人が投票し,そのデータがランを経由して、投票所内のサーバーに送られるものです。
サーバーでは、MOなどの記録媒体に保存するものです。
クライアント・サーバー方式と呼ばれています。
搬送の方法は、上記と同じです。

 海老名市で問題となったのは、次のような問題点です。
 機械の故障を開票時点までに正確に伝えなかったこと。
 投票数を確認するためとして、投票所で記録媒体の副本データの一部を閲覧したこと。
(副本は、本来,「選挙無効の異議申した」があった場合以外で、そのデータを見ることはやらない)
 開票に際して,記録媒体の読みこみを何度も繰り返し,そのことを立会人などを含めて,開票の参観者に経過説明をまったくやらずに、投票結果を発表したことなど。
(外部から,再点検の依頼があったという=理由にならないことで、これも後で判明)

 ネット投票の問題とは異なると思っています。
電子投票でこうした問題を起こすようでは,とてもネット投票社会の実現は難しいと考えます。

 今は,現状の電子投票の信頼性を高める段階と考えます。
この観点では, 1月18日には青森県六戸町で電子投票があり、安定した結果を出しまし。
また、2月8日には京都市東山区で電子投票方式の投票があります。
いずれも,上記のスタンド・アローン方式タイプの電子投票選挙です。

 電子投票推進の立場から、発言致しました。
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▲[ 6652 ] / ▼[ 6665 ]
NO.6664  Re[3]: ネット投票と、現状の電子投票の相違について
□投稿者/ ゴマメ -(2004/01/24(Sat) 10:30:59)
□U R L/

吉田さん、コメントありがとうございます。
> 日本で行われている現行の電子投票は、ご指摘のネット投票とは,まったくレベルが異なっていると思います。

私もインターネット投票とオフライン電子投票とは区別して考えました。
オフライン電子投票は議会の議場における投票の延長上にあり、投票者の特定が少し難しいという事だと理解しています。
しかしそれは現行のような有権者への葉書による入場という事で対応できる訳で、それ以上に住基ネットカードや身体認証(個人確認の空港のシステムなどが始まっているらしい)など使おうということになれば猛反対です。

> 現行の電子投票は、投票所内において、投票データを1台ごとの投票機内部に設置した、記録媒体(コンパクトフラッシュ等)に保存する、スタンド・アローン方式が主流です。

この辺はハード+ソフトの問題であり、投票者と投票内容が絶対にリンクされていない事が証明されれば済む事だと思いますし、投票結果については誰も改変が出来無い事が証明されていればOKな訳です。

> 電子投票推進の立場から、発言致しました。

システムが安全に構築されるなら最後は費用対効果の問題だけだと思っています。
オフラインですからそれで十分です。
費用の点では、これまでの葉書通知など個人認証方法はそのままにすべきですから、ハード+ソフトという投票と開票システム構築の費用が増える。
効果の点からは開票時間の短縮(それに伴う人件費削減)しか無いと思います。

SERVEについて、更に記事が見つかりました。
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20040123303.html
この記事にリンクされているPDFの原本HTMLはジョンズホプキンス大学のサイトで読めます。
http://www.jhu.edu/~news_info/news/home04/jan04/vote.html

米国のこのシステムは海外在住者の投票の便宜という意味もあるようで、これは軍の立場では当然の方法かも知れませんね。

日本でも在外邦人の投票は実施されていたと思いますが、中身は知りません。
地方議員では在日外国人の投票についていろいろあるようですが、その方々が日本語が十分に理解できるのかどうか、誰がどのように確認するのかという問題を感じるだけです。
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▲[ 6664 ] / ▼[ 6669 ]
NO.6665  電子投票の利点は不明票が無くなり、投票が正確に成ることです。
□投稿者/ 吉田 つとむ(町田市議) -(2004/01/24(Sat) 12:22:10)
□U R L/ http://j-expert.com/

>私もインターネット投票とオフライン電子投票とは区別して考えました。
>オフライン電子投票は議会の議場における投票の延長上にあり、投票者の特定が少し難しいという事だと理解しています。
>しかしそれは現行のような有権者への葉書による入場という事で対応できる訳で、それ以上に住基ネットカードや身体認証(個人確認の空港のシステムなどが始まっているらしい)など使おうということになれば猛反対です。
● 吉田
 ブラジル電子投票では、スタンド・アローン方式ですが,投票に際しては,投票カードが身分証明書として使われていました。
(ブラジル大使館での電子投票説明会での記者会見報告)

 また、日本の今日の段階では,あくまでオフライン投票が前提で電子投票は考えられています。
メーカー間にも考えの違いがあり、機械メーカー系の電子投票機の設定思想は、プラーバシーの観点が少し薄い感じがしています。
 次の段階に進むには,広範なレベルでのセキュリティーが確保されることが必要でしょう。

>システムが安全に構築されるなら最後は費用対効果の問題だけだと思っています。
>オフラインですからそれで十分です。
>費用の点では、これまでの葉書通知など個人認証方法はそのままにすべきですから、ハード+ソフトという投票と開票システム構築の費用が増える。
>効果の点からは開票時間の短縮(それに伴う人件費削減)しか無いと思います。
● 吉田
 現在の手書き方式では,開票に際して不明票が発生していますが、電子投票ではそれをクリアーに出来、有権者の判断が正確に反映されます。
その利点を追加させてください.

 その他の事項については、記述を省略します。
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▲[ 6665 ] / ▼[ 6675 ]
NO.6669  Re[5]: 電子投票の利点
□投稿者/ ゴマメ -(2004/01/25(Sun) 00:31:07)
□U R L/

>● 吉田
> 現在の手書き方式では,開票に際して不明票が発生していますが、電子投票ではそれをクリアーに出来、有権者の判断が正確に反映されます。
>その利点を追加させてください.
>
> その他の事項については、記述を省略します。

昨年の選挙でも同姓候補の割り振りなどで開票の最終結果の発表が遅れたことがありました。
電子投票ではそれが避けられる事を納得できます。

吉田さんのホームページに関連記事が多かった事を思いだし
http://j-expert.com/ike/dennshi/ichiran.htm
電子投票取材関係記事一覧、という充実したページを探り当てました。

投票結果のシャッフルなどの話は面白いですね。
しかし、もともと投票箱に入れる時にはシャッフルされているのですから、
データとして書き込む時にランダムに書き込めばよいでしょう。

データの領域を有権者数に設定しておいて、その中からランダムにアドレスを決めていけばよい。
最後に空白の穴を特定の文字で埋める事で、投票率(投票者数)と入場者数の一致不一致もすぐに検証できるでしょう。
穴を埋めておけば不正な追加投票などもできなくなります。

開票のときにはその空白フラグもカウントしていけば、総合計=選挙管理委員会発表の有権者数かどうかが立会人にもすぐに分かるし。

なんか色々と面白くハマリソウなシステムですね(^_^)
でもこの件は私としては吉田さんの上記記事を今後もフォローさせていただく事で、ここでの投稿は終わりにします。
ありがとうございました。
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▲[ 6669 ] / 返信無し
NO.6675   新たな展開は、移行することで了解
□投稿者/ 吉田 つとむ(町田市議) -(2004/01/25(Sun) 19:39:19)
□U R L/ http://j-expert.com/

 ゴマメさん こんばんは
 最終レスありがとうございました。

 私は技術的なことが不案内なかで、現地での観察記録をメモしてきました。
ゴマメさんがまとめると、その内容もすっきりしてきました。

 シャッフルの話も、非常にわかり易い表現です。
これ以降の電子投票の話は,自分のサイトに戻らせます。
なお、其の際,ゴマメさんとのやりとも、合わせて転載、移行させていただきます。
<この行で終了です>

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