京都市電子投票の投開票は順調に終了(発表は遅い)

<目次>
電子投票の読み込みは7分 - 吉田 つとむ 02/09-00:58 No.3953
結果の発表が遅れた理由 - 吉田 つとむ 02/09-01:16 No.3954
選挙結果の発表について - 吉田 つとむ 02/09-09:48 No.3956
投票数とその解釈 - 吉田 つとむ 02/09-10:11 No.3957
--------------------------------------------------------------------------------
タイトル:電子投票の読み込みは7分

 京都市東山区の電子投票選挙は、昨日の夜に終わりました。午後9時20分に選挙の開票事務がスタートしましたが、その電子投票データの読み込みが始まったのは午後9時26分であり、その読み込み作業が終了し、プリンターを通じて紙に打ち出されたのは、午後9時33分でした。

 つまり、7分で15,256人の投票データを読み込み、それを紙だしまで出来たと言うことになります。
--------------------------------------------------------------------------------
タイトル:結果の発表が遅れた理由

 京都市東山区の全部の開票結果は、なかなか発表されませんでした。

 電子投票分の開票読み込みが7分で終了し、その他の分の不在者投票分の開票作業も終了したと考えられるのに、その発表がなされませんでした。

 電子投票の開票作業中は、その開票が終了したと言う時点まで、順次その作業内容の説明が行われました。

 ところが、紙の投票分の開票段階以降、選挙管理委員会はしばしの沈黙が発生しました。異様と思えるほどの時間ではなかったのですが、晃かに開票作業が終了しているのに、開票結果の発表はおろか、そのペーパーさえ、選挙の立会人に渡されませんでした。

 後で聞くところによれば、選挙の開票結果を京都市選挙管理委員会にFAXで送信し、その了解を貰ってから、投票立会人に明示する方式となっているようでした。

 その結果、そこで開票作業を見ていた視察者の大半が、「なんだ、電子投票って、けっこう時間がかかるんだ」と思いました。

 電子投票自体はその設置も、投票も、開票も順調に進んだのに、その結果発表段階で、京都市の独自の手法のため、その場に居合わせて人達に、「電子投票も、けっこう確定に時間がかかる」と言う、誤った観念を撒き散らす悪影響がありました。

 このように、電子投票の集計が遅いと言う誤った観念を植え付けた、京都市選挙管理委員会の手法は多いに問題をはらんでいます。

 後は、別途、後述。
--------------------------------------------------------------------------------
タイトル:選挙結果の発表について

 京都市長選挙、東山区の開票結果の発表については、立会人の開示する前に、京都市選挙管理委員会にFAXで問い合わせをした後で行うと言うやり方に、会場の視察者は疑問を持ったことでしょう。

 上記の経過は、会場内のうわさで情報収集したもので、この経過の説明はまったく行われていませんでした。

 そのため、今だ投票結果の発表が遅れた理由を知る人は少ないでしょう。(今日は新聞休刊日であり、京都新聞では号外が出ていると言いますが、そのニュースを確認しておらず、どのような経過として配信されているか、不明です)

 なお、会場内には黒板が配置されており、その上に得票結果を手書きするものがありました。選挙長が、得票結果を1回発表しただけで選挙の終了を発表したため、そこに書き記す様に求めました。若干の時間を置いて、ようやく書き表されました。

 なお、その後、会場入り口で、メディア関係者を中心に、選挙の投票結果が配布されたという話しを、今日になって確認しました。

 そのため私は、その選挙結果を宿泊先にFAXで取り寄せました。

--------------------------------------------------------------------------------
タイトル:投票数とその解釈

 今回の市長選挙では、現職の桝本頼兼氏が、多数の政党・団体の推薦を受け、当選しました。その結果は、次の通りです。

候補者全区合計東山区
桝本頼兼
231822
8962
広原盛明
174847
5465
新井信介
25090
899

 
  この東山区の選挙結果に関して、
 選挙管理委員会の発表は、次のようでした。
候補者名電子投票紙の投票
ますもと頼兼
8847
115
8962
新井  信介
884
15
899
広原もりあき
5425
40
5465
15156
170
15326
無効票
0
6
6
 15156
176
15332


* HPに転載する際、整理した上で、表にしました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







電子投票を
途中で終了
187
187
電子投票を
せずに退出
0
0
紙による投票
によるもの
1
1
187
1
188


* 京都市では、「電子投票の操作を途中で終了した者」を、上記の様に「持ちかえりと思われる」と、解釈しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
不受理の票数
 0
 0

投票者総数
 15343
 177
15520

        ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 この「電子投票の操作を途中で終了した者の数」を、「持ち帰りと思われる票数」に入れる考えかたに、私は疑問を持っています。

 電子投票の投票プロセスを考えると、これは晃かに「白票」をあらわす意思表示考えるのが適当と考えます。

 皆さんの考えは如何でしょうか。
 特に、選挙管理を行っている人達の考えをお聞きしたと思われます。有権者の意思表示として、お考え下さい。
--------------------------------------------------------------------------------
<注記:最終的にその投票結果が発表されたのは、午後9時55分くらいでした。メディアの記事では、22分で開票としています>
<注記:とくに今回は、大勢の視察者がいましたが、発表経過時間がかかった理由を明示すれば、誰にでもすぐに理解できたことでした。もとより、区選挙管理委員会が、この開票結果を選挙の立会人より先に、京都市選挙管理委員会にFAXで送信し、その確認を受けることはまったく疑問でした>