電子投票の模擬体験(成功と失敗の教訓)
(04/02/16) 

<前書き>

 吉田つとむが、1月31日に開催した、「第7回新春の集い」の電子投票の模擬体験について、佐々木小次郎さんから、その開票結果に関する疑問が寄せれていました。

 吉田つとむHP議論掲示板に書きこみされているものです。その疑問には、当事者の電子投票普及協業組合の宮川竜一理事が、回答を書かれました。その会に参加した人で、会の内容に疑問があれば、とことん突き詰めていただく。これが当初からの方針でした。

 実験室の中の実験と違って、イベントの中でのことはなかなか再現しがたい事柄でした。そうした考えにたつがために、そのメーカー理事の宮川純一氏に、みづから回答者として登場いただきました。異例のことでしたが、その宮川氏は、催事の当事者として、その回答に携わっていただいた次第です。

 また、このやり取りの背後に、ビデオテープの存在がありました。時間の流れを映像と音声で表現するものですが、佐々木小次郎さんの疑問に対して、ストレートに答える部分がありました。

 その日の状況を冷静に記録していたのは、スチールカメラとビデオカメラのカメラマンでした。その中で、今回の疑問に対する回答が、VTRカメラマンのテープ記録に保存されていました。きっちりとその時間帯に、開票作業の現場を撮影記録されていました。

 <目次>
  電子投票の普及 - 塚本 清一 02/03-23:12 No.3924
  人為的な事故の可能性=水 - 吉田 つとむ 02/03-23:48 No.3925
  Re: トラブル発生 - 佐々木 小次郎 02/04-08:00 No.3927
  まず、メーカーに伝えます - 吉田 つとむ 02/04-17:24 No.3929
  Re^2: トラブル発生 - 宮川 竜一 02/04-20:32 No.3931
  No.3930の削除について - 吉田 つとむ 02/04-20:58 No.3932
  ビデオによる検証でご覧ください - 吉田 つとむ 02/11-22:35 No.3972
  電子投票の模擬体験の可否につい.. - 吉田 つとむ 02/15-23:45 No.3984
  Re: 電子投票の模擬体験の可否に.. - 佐々木 小次郎 02/16-21:43 No.3988
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投稿者名:塚本 清一 タイトル:電子投票の普及

 吉田市議の新春集いの目玉として、電子投票機の実演が有り
 私も、生まれて初めて電子投票を体験した。
 電子投票機は想像していたよりも小型で、昔のラップトップ
 パソコンぐらいの大きさでメデイアは、デジタルカメラに
 使われているメモリーステックを若干大きくした様なもの
 で、非常に簡単なシステムであるなと思われた。メモリー
 ステック2枚にヂュプリケート記憶がされるが、一つの端末
 の中での2重記憶なので、果たして、投票者が誤って飲み物
 をこぼすなどの不慮の事故に対しどの程度の、冗長性
 が保障されるのか、検証すべき点は多いと感じられた。
 
 反面、機械アレルギーの人に配慮した、操作卓は、苦心の
 跡が見受けられた。
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投稿者名:吉田 つとむ タイトル:人為的な事故の可能性=水

 電子投票の模擬体験にご参加いただき、ありがとうございます。今回の企画では、合計131名の方が投票していただきました。模擬投票の得票結果は、予測通りの坂本竜馬が第一でした。

 さて、ご懸念の記録媒体のことですが、確かに機械が水をかぶったらどうなるか、事故はもとより、そうした危害を及ぼされる可能性は否定できないことでしょう。

 一応、飲み物をもったまま「投票」の行為をすることはないという前提で考えてみたいと思っています。

 今度の日曜日は、京都市長選挙がありますが、その際、東山区では電子投票が実施されます。そのことも話題にしておきましょう。
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投稿者名:佐々木 小次郎 タイトル:Re: トラブル発生

>  
 無事に終了したかに見えた吉田つとむ、新春の集い、での電子投票
 実演であったが、実は、最後の開票の段階で、真っ青になる様な
 出来事があった。
 この為に、僅か130名分の開票結果の集計発表が約15分遅れた。
 
 トラブルとは投票機から回収したメモリステックを集計用のパソコンに
 読み込ませようとした時、2台有る投票機からの回収メモリステックの 内、1台目からのデータは僅か数秒で読込めたが、2台目からのものは 読み込む事が出来ず、慌ててヂュプリケートされたもう一枚のメモリス テックに交換したが、それも読めず、オロオロしていた。その後、私は その場を離れたが、不思議な事に、15分後開票結果は発表された。
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投稿者名:吉田 つとむ タイトル:まず、メーカーに伝えます

 電子投票の開票業務にかかわる話ですので、メーカーにきちんと話して、その状況を確認することにします。

 その方法は、このスレッドに私が聞いた形でその説明をするか、メーカーの当事者に直接書きこんでもらうか、今後の話とします。

 いずれにしても、こうしたHP掲示板の記事ですので、明快な返答で進めるべき内容です。
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投稿者名:宮川 竜一 タイトル:Re^2: トラブル発生

電子投票を実演したEVSの宮川です。
お恥ずかしい所をお見せいたしました。
投票発券機と投票機は、本当の選挙に使用している機器です。
総てを実機で用意すると車に乗らず、私が腰痛とあり荷物を減らす為、集計機だけは、今回のイベント用に携帯パソコンにソフトだけインストールした物で、本来のServer機にServerOSなど特殊管理をしている専用機では有りません。
9歳の長女に起動から操作を任せておりましたので原因が分かりませんでが、USB経由で接続していたマウス、プリンター、CFリーダーが反応せず、リスタートをしてUSBが認識し、その後順調に開票ができました。
また、私の紙を入れすぎでプリンター出力が遅くれました。
開票結果と投票者数は同じなので、数字は間違い無いと思います。
また、1枚目で読み込みが出来ないと指摘された記録媒体は、開票鍵で投票データが記録された記録媒体では無いので、読み込みは致しません。
本当は、講演で実機を持ってシステム運用を説明するつもりでしたが機会が無く残念です。電子投票は運用も含めてシステムです。その場しのぎの段取りの無いイベントと本当の運営は違います。
しかし、今回の件で改めて出荷時の機器検証の重要性を感じました。

最後に、オロオロしていた訳ではなく、講演、実演、挨拶を頼まれていましたが、何度も同じ事を聞く方や進行確認をする方、選挙の仕組みを聞く方、挨拶に来られる方など予想外の展開の中、開票作業と私の挨拶が同時に入り、てんてこ舞いをしていまた。状況を冷静に思い出して、ご理解頂きたいと思います。
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投稿者名:吉田 つとむ タイトル:No.3930の削除について

 管理者が、書きこみ人の依頼でNo.3930を削除しました。

 理由は、本人の記事が書きこまれずに、単にレスとなっていたためです。

 全体のツリー構成をすっきりさせたいという希望に添ったものです。
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投稿者名:吉田 つとむ タイトル:ビデオによる検証でご覧ください

 こんばんは 佐々木小次郎さん

 1月31日に実施した新春の集いでは、場内でビデオカメラが回っていたのをご覧になったと思います。当初から、全体の進行の記録撮影をお願いしていた方が、撮っていただいたものです。

 内容は約1時間の内容に編集されており、実際の進行と順序が前後しているところもあります。しかし、最初のシンポジウムと、後半の懇親会の状況などが良くつかめます。しかも、電子投票の開票は、懇親会の途中で行われている様子もわかります。

 それを見ると、佐々木小次郎さんの疑問に答えるヒントが発見できました。それは、電子投票の開票が迫った来た段階のことですが、講師挨拶の次第で、壇上に吉田つとむと宮川竜一氏と岩崎正洋助教授が上がっていて、「集計できましたか」などと問いかける言葉が出ています。

 しかし、なぜか、パソコンの集計結果を表示したモニター画面は出てきても、プリンターの用紙が出てきません。良くその映像を見ると、プリンターに何枚もの用紙が差し込んである様子と、その作業を行った子どもさんが困っている様子も映し出されています。

 そこで、プリンター用紙を1枚にすると、上手く印刷される様子が映し出されています。

 この編集ビデオテープの映像でも、およその流れは推測がつきます。

 さらに、未編集のビデオ映像を見ると、もっとその前後関係がはっきりするでしょう。

 この際に、タイトルなどいれた形の作品を仕上げていただこうと考えています。その作品がしあがった時点で、「吉田つとむ後援会第7回新春の集い」ビデオ作品の発表会を企画したいと思っています。
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投稿者名:吉田 つとむ タイトル:電子投票の模擬体験の可否について

 「吉田つとむ後援会第7回新春の集い」で実施した、電子投票の模擬体験の可否について、その「成功と失敗の教訓」として意見を述べます。

 まず、電子投票機を町田(厳密には、相模原市域)持ちこんで、模擬投票とその開票をなし終えたのは、成功の範疇に入るでしょう。なぜなら、投票結果を示し、会場内で発表できたわけです。

 もちろん、問題点はいくつか提起でます。

○第1
 投票と開票の作業に、例え模擬投票であっても、最少人数の人員を置くべき必要がありました。その手当てを不充分にしか図っていませんでした。

 → 投票の最初の段階には、十分な人がいましたが、開票時点では人が極端に人がいませんでした。
 → 投票の立会いに関しては、人の手当てをしていましたが、開票の時点までの人員は確保していませんでした。結果的に、開票作業では、宮川竜一さんの娘さん一人がその開票の機械を操作し、データ出力を行おうとしています。

○第2
 予定の変更
 投票の準備はなされていましたが、開票は懇親会の途中で、会場内でやることになりました。
 → 開票作業を投票の並びの所でやるべきでした。皆さんに見えるところで言う配慮から、場所を移動しました。本来は、セットアップを十分に準備し、開票作業を行うべきでした。
 → 結果として、開票作業のための開票用のパソコンとプリンターの連携が取れなかったことや、プリンター用紙を入れこみすぎたという初歩的なミスが発生し、機械の動作が遅れてしまったようです。

 さらに、紙に打ち出した数字には20:09と入っており、その時間に開票結果が判明していたことがわかります。

 「投票締め切りの宣言・投票機の作動を終了させる・投票記録媒体の取りだす・開票用パソコンを用いての開票作業・パソコン場面での表示・プリンターでその数字を印字する」というタイムスケジュール通りにに動いています。

 主要な遅れは、「プリンターでその数字を印字する」と言う行程で、印刷用紙を入れすぎて、ポータブルのプリンターが作動しなかったということに起因しています。マニュアルも持った人員が配置されておれば,問題すら起きなかったことでしょう。

 投票結果と言う点では間違いが発生したわけではなく、機械と印刷用紙をきちんとセットアップしておくと言う事態の準備が足りませんでした。

 思うに、「電子投票普及協業組合」においては、この種のイベントであっても、プリンターをポータブルに変更するなどの場合、特に綿密な準備が必要であろうことが判明しました。

 上記の経過を踏まえれば、今回の中で失敗の分野も成功に変えていける内容でした。こうして、電子投票関係者に対して、(単純な)教訓を得ることが出来たものと考えています。
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投稿者名:佐々木 小次郎  タイトル:Re: 電子投票の模擬体験の可否について

>  上記の経過を踏まえれば、今回の中で失敗の分野も成功に変えていける内容でした。こうして、電子投票関係者に対して、(単純な)教訓を得ることが出来たものと考えています。


流石に失敗学に造詣の深い吉田市議ですね。
見事に、原因の分析、そして再発防止対策に言及した点、立派
と言うほか有りません。
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