セミナー講師の講演内容
(2004/04/30)
 
<記事>
■辻 一彦(つじ かずひこ)
■坂本 休(さかもと やすむ)
■高市 早苗(たかいち さなえ)
■なだ いなだ
■村尾 信尚(むらお のぶたか)
■半田 正興(はんた まさおき)
■橋爪 寛一(はしづめ かんいち)
■緒方 俊平(おがた しゅんべい)
■岩井 義照(いわい よしてる) 
■吉田 つとむ(よしだ つとむ
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タイトル:■辻 一彦(つじ かずひこ)

 このセミナーの来賓として、斎木貞暁氏がパーティーでは挨拶されました。

 辻一彦元衆議院議員は、日本青年団協議会会長として活躍され、当時国交の無かった中国にもわたり、先方の首脳とも会われた人物とのことでした。すでに、引退されていますが、今の政治家には見当たらない、物静かでやさしい感じの語り口でした。

 出身が私の本籍地である福井県であることは、初めてお会いする立場でありながら、不思議に親しみを感じました。
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タイトル:■坂本 休(さかもと やすむ)

 早朝の午前7時のセミナーで講演されたは、坂本 休(さかもと やすむ)大分県中津江村村長でした。

 日本におけるワールドカップの思い出の中で、「あー、あのときの」とその光景が必ずよみがえるのが、カメルーンの選手達の到着を10日間も、辛抱強く待ち続ける大分県中津江村の住民と、その村長さん・・・坂本 休(さかもと やすむ)氏・・・です。

 そうしたエピソードは、決して偶然おきるのでなく、ワールドカップの練習地を誘致しようとし、実際に練習地に指名されたのは、それだけの過程があったからでした。

 坂本村長は朴訥とした話し方ですが、1度として話が途切れることがありません。ご本人は、自分は声も小さいと言われましたが、誰もその1時間の話ぶりから、目をそらすことをさせない、ひきつける強さを持っていました。

 話は、ワールドカップ参加チーム国への、練習地誘致合戦から始まりました。ワールドカップ開催地は、激烈な誘致合戦がありました。あとで、そうした自治体には大きな財政負担が残りました。時に、そのワールドカップを誘致できなかった自治体は、悲惨でした。

 練習地の誘致合戦は、それに比べ目立ちませんが、開催場所が限られた大会会場に比べ、もっと大勢の候補地が、その誘致を競ったようです。

 そうした中で、わずかに人口1,600人の大分県中津江村が、どのようにこの練習地の誘致活動を行ったか。はたまた、どのようなことが、その目的達成に寄与したか。はたまた、その実現に確信が持てたかなどなどの話がありました。

 そして、真の日本到着に至る、息の長いカメルーンの選手団の状況、そして日本到着に当たっての、宿泊地争奪の攻防戦の存在、テレビを思い出し、当時を思い出す話、それの裏話などなど。

 しかし、私が本当に話を聞き入ったのは、それから先の話でした。

 その後、村は平成の市町村合併で日田市と一緒になること、そしてその名前が残ること、あるいは村の事業が今後も引き継がれていくこと、もっともっと大きな長い構想があること、そうした話をじっくりお聞きしました。

 こうしたことは、この種のセミナーに参加してこそ、聞かれる勉強でした。
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タイトル:■高市 早苗(たかいち さなえ

 きらびやかな経歴は、■高市 早苗(たかいち さなえ)前衆議院議員の特徴です。選挙に落選した今も、大学教授の肩書きですが、話を聞くと次回の選挙となると、その厳しさが伝わりました。

 なぜなら、高市前衆議院議員の選挙区では、小選挙区候補と比例代表選挙の候補が、交互に立候補するコスタリカ方式と言われるやり方でその候補者が決まる場所です。当選すればよいのですが、落選するとその人物が極端に不利になるのが、わが自民党の特徴です。今の状況では、比例区で高市さんがどのように扱われるか、まったくわかりません。もう1回先の衆議院議員選挙に出ることは可能ですが、その間、じっと、自分の陣営を維持し、知名度を確保することが必要になります。

 選挙のプロセスを語っていただきましたが、ご本人も言われていましたが、選挙でやってはいけないことの勉強になりました。コスタリカ方式の衆議院小選挙区制という制度の中での候補者はどうあるべきか、その選挙の特徴をいくつかの点で学べました。

 その上で、国会議員と地方議員の関係がどうあるべきか、町田市議である私には、特に勉強になった点もありました。

 講師の高市早苗前衆議院議員は、講演後、挨拶する時間も無く、会場を退席されました。参加者を含めて、お互いに残念なことでした。
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タイトル:■なだ いなだ

 ネット上に、「老人党」を立ち上げられました。しかし、私にとって、なだいなださんと言えば、お医者さん、60年代の安保闘争のメンバーという側面を強く意識します。

 なぜなら、政党としての老人党というものは、ミニ政党として実在したもので、下記の経歴がそれを示しています。

1986年(昭和61)  2月  老人福祉政策集団として老人福祉党を結党
1986年(昭和61) 7月 第14回参院選25万票のご支持(得票率0.50)
1989年(平成1) 7月 第15回参院選17万票のご支持(得票率0.33)
1992年(平成4) 7月 第16回参院選45万票のご支持(得票率0.94)
1995年(平成7) 6月 福祉専門政党として日本福祉党に名称変更
1995年(平成7) 6月 第17回参院選48万票のご支持(得票率1.03)
<注: 日本福祉党のHP記事を転載>

 さて、前置きはこれで終わりますが、この「なだいなだ」先生の話では、政治の知識の基礎をその参加者に求めるものでした。

 政治・政治家の基本知識や、現在の国家財政の基礎数字をたずねるものでしたが、私には前半はわかったものがありましたが、後半(数字部分)はほとんどだめでした。

 ご本人も言われていましたが、現職の国会議員も政治・政治家の基本知識をたずねても、答えられない人が大勢いたとのことで、なにやらほっとしました。翻って、日本に、「知識人」という人たちが幅を利かせていた時代の特徴が出ていた「インテリゲンチャー」の姿を久しぶりに見た感じがしました。

 どうしても、私には「古き良き時代」からの警鐘ではあるが、どのようにそうした言葉を受け止めるかは、そのきっかけさえも思い浮かべることが出来ない存在です。
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タイトル:■村尾 信尚(むらお のぶたか

 官僚の方が、地方自治体の中枢で仕事をすると、時として政治家をめざさっることがあるようです。今回の講師は、三重県に出向し、あの北川知事に見出されたようです。

 そして、北川知事の退任の際、知事選に立候補するも落選し、今は大学教授の職にあるとのことでした。

 官僚の視点から、民の視点へ、NPOにも深い関心を示しておられました。
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タイトル:■半田 正興(はんた まさおき)

 物静かな語り口でした。「1日に、10枚のはがきを書きましょう」という政治家・企業家向きの話でした。

 表書きをして、裏には絵を書き、そうしてあいさつ文を入れるという、一見容易な仕事ですが、毎日続けていくとなると、その根気をどのようにして維持するか、その手法を学び取ります。

 この方の話の特徴は、文字を書くのが下手でも良いとする点でした。必要になったときにすぐに書くをモットーとされていました。そのために、いつもはがきを持ち歩く生活をされています。

 なお、このはがきを書くのは、手紙を書くこととは違い、はがきはオープンであることが前提になっています。家族が見ることもありうること、そのように考えられています。

 もっとも、即、「政治・選挙」が意識されているのでなく、出会いの挨拶を文字にする、親しい人との交流を深める。そうした目的につながるように思いました。著書もあり、ユニークな話でした。
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タイトル:■橋爪 寛一(はしづめ かんいち)

 さすが、生保・損保出身と言う印象を受けました。実に上手い語り口でした。それもぺらぺらしゃべるタイプでなく、落ち着いた抑揚を持って、話されるその話し方は、実に相手を引き込んで行きます。

 選挙の知識も豊富と思われました。もちろん、その分野のコンサルタント、研究企業の社長ですので当然でしょうが、出版・映像を兼ね、具体的な候補者、議員とのかかわりを持って、個別指導を業務とされているようです。

 地方で、じっくりと政治家として活動するつもりであれば、こうした人物から自分を客観的に見てもらって、当選を重ねる術を学ぶことも必要と考えました。

 関係の著作を、購入予約しました。
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タイトル:■緒方 俊平(おがた しゆんべい)

 広島市の弁護士さんでした。息子さんが県議選に出ると言うことで、選挙法を勉強されたとのことでした。弁護士は全部の法律を知っているのでなく、その読み方を知っていると言う話でした。

 思うに、公職選挙法を専門的に研究している弁護士さんなど、全国的にもほとんどいないでしょう。なぜなら、そうした需要がほとんど無いからであり、それが本来の姿であるからです。

 出来るだけ法律に違反しないように、違反ではないかと思われることはやらない、指導を受けた場合には、その改善状況も関係機関に報告する。

 清らかな選挙をやるように心がける。この言葉に尽きるようでした。あわせて、これからは、選挙法に通じて、「選挙違反を出さない」ことも強調されていました。

 私も、そのように日ごろから心がけていますが、この日の話で一層、従来の見地を強め、清らかさを増して行きたいと思います。
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タイトル:■岩井 義照(いわい よしてる)

 過激な経営コンサルタントです。
 特に、金融に関してのスタンスが過激で、この岩井さんに遭遇した銀行の貸付係りさんは、さぞかしびっくりでは無いでしょうか。

 もっとも、中小企業は、しっかりした頼るべき存在が少ないのが特徴です。融資の返済をどのようにしていくか、自分をどうやって守るのか、知識として知っておく必要があるのでしょう。

 著作も多数ありました。
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タイトル:■吉田 つとむ(よしだ つとむ)

 正直に申しまして、この日の話し振りは決してまとまっていたとは申せません。

 それなりに、選挙とインターネット戦術、議員HPのあり方に関して離すつもりでしたが、前置きに時間を費やし過ぎました。

 どうしても、熱心に聞き入る人と関心を示さぬ人の兼ねあいに関して、自分が集中できないでおります。

 複数の講演者がおられた場合、自分は自分でその与えられた分野の中で、最善を尽くすべきですが、回りくどい説明をしたようです。

 もっと、優れた政治家のHP、良くなる政治家のHP、参考になる点が入っているHPを、自分が考える観点にそって、具体的に紹介すれば良かったと反省しています。

 機会があれば、上記の反省点にたった講演を心がけます。

 最後の説明を、吉田つとむ本人としました。すべては、上記の通りです。


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