米軍のイラクでの虐待事件とその報道

 イラクを占領した米国のイラク人への虐待事件とその報道に関して、その意見を書きました。
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<目次>
米英軍のイラク人捕虜虐待報道 - 吉田つとむ 05/02-11:39 No.4293
Re: 捕虜虐待 - 宮本 武蔵 05/02-20:10 No.4294
アメリカのファルージャからの退.. - 吉田つとむ 05/03-00:18 No.4295
イラク人捕虜の虐待と情報機関 - 吉田つとむ 05/03-12:52 No.4297
アブグレイブ刑務所の悪しき歴史 - 吉田つとむ 05/03-15:00 No.4300
米軍、イラクで女性にも虐待 - 吉田つとむ 05/05-07:59 No.4312
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米英軍のイラク人捕虜虐待報道 - 吉田つとむ 05/02-11:39 No.4293

 米英軍による、イラク人捕虜の虐待が報道されました。時あたかも、両軍による捕虜虐待が同時期に報道されたと言うことは、広報の時期が見はかられていたか、報道が抑えられていたかのいずれかです。

 米軍のものは、メディアに配信されたものでなく、上官に提出された資料とのことですので、今まで「報道が抑えられていた」と解釈するのが通常の考えでしょう。

 さて、今回の捕虜虐待は具体的な写真もあり、その捕虜を侮辱する行為の「撮影」と、それに「自分が一緒に写る」ことを自体をアメリカ軍人が楽しんで行っているという、軍人としてはもっとも恥ずべき行為と見なされるものです。

 アメリカ政府と軍は、今回の事態が限定的な事件として、その責任所在を正すとしていますが、果たしてどこまで実行するのか、その真価が問われます。

 イラクの独裁政権を取り除き、そこに民主主義を打ち立てる手伝いとすると言う大目標が、軍事的にも・政治的にも危うくなってきました。

 そうしてみると、この間で唯一正しかった行動は、ファルージャからの米海兵隊の撤退(転進再配置)ではなかったか、と思われます。
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Re: 捕虜虐待 - 宮本 武蔵 05/02-20:10 No.4294

>  米英軍による、イラク人捕虜の虐待が報道されました。時あたかも、両軍による捕虜虐待が同時期に報道されたと言うことは、広報の時期が見はかられていたか、報道が抑えられていたかのいずれかです。
>

私も、当該報道を見て、寒気を覚えました。
虐待といえば、イラクの武装勢力に人質となった3人の内の一人が
拘束されたときの状況説明のとき、イラク人に拘束されて
虐待された人の話を聞いていたので、虐待される事を覚悟を
決めていたと語っていた。其の時彼が語ったイラク人による虐待の
伝聞内容は、今回報道された米英軍の恥ずべき行為そのものだった。
幸い、彼は虐待を受けずに済んだようであった。
虐待行為は、戦争が終結したとき相互に、必ずや厳しく裁かれる
事になろう。
お互いに憎しみが先に立っての虐待であろうと思うが、フセイン
政権による虐待から人民を解放すると言うことも、戦争の大義
の一つで有ったはず。
憎しみからは、何も生まれない、ここは吉田市議が言うように
賢い撤退をする事が正しい選択ではなかろうか?
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アメリカのファルージャからの退却 - 吉田つとむ 05/03-00:18 No.4295

 こんばんは 宮本武蔵さん

宮本さん
> 憎しみからは、何も生まれない、ここは吉田市議が言うように
> 賢い撤退をする事が正しい選択ではなかろうか?

 吉田の意見は、次の通りでした。
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 イラクの独裁政権を取り除き、そこに民主主義を打ち立てる手伝いとすると言う大目標が、軍事的にも・政治的にも危うくなってきました。

 そうしてみると、この間で唯一正しかった行動は、ファルージャからの米海兵隊の撤退(転進再配置)ではなかったか、と思われます。
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 つまり、イラク進攻の大義をイラクに民主主義(政権)を打ち立てる手伝いと書きました。それが、順調に行っていないだけでなく、その手段、プロセスまで危うくなってきました。

 ファルージャで起きたことをアメリカが絶対に許さないとしていたが、それ以前にアメリカが捕虜の虐待をしていたことで、この両者の関係が相対的なものになったというのが私の認識です。

 とにかく、ここはアメリカが一歩引く、そのことによって、平和的な道に至ると言う選択が、この時点ではより良いと判断されるでしょう。
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イラク人捕虜の虐待と情報機関 - 吉田つとむ 05/03-12:52 No.4297

 米軍によるイラク人捕虜の虐待問題は、それをどのようにとらえるかで、より深刻な方向にあるようです。以下は、毎日新聞、読売新聞などの記事を基にして、私が書いた記事です。

 まず、この忌まわしい米軍の行動に関して、2-3人の例として取り扱おうと言う、ブッシュ大統領を始めとするアメリカ国家の立場に対して、その刑務所の当事者(解任された准将)は、自分がそのことを知らなかったこと、虐待行為を行った部下をかばうつもりはないこと明らかにしたとのことです。

 つまり、虐待事件の写真が問題になった刑務所の房は、情報機関の管理下にあったと説明しています。となると、単純に、2-3人の軍人の若気の至りではすまないレベルになってきます。

 (以下、ヤフーニュースを元にした記事)もう一つは、上記に関係することで、捕虜を調べる取り扱いに関して、情報機関がその情報収集のために、捕虜への虐待を肯定していた文書の存在をアメリカのメディア誌(ニューヨーカー誌)が、発表したというニュースです。

 この内容が真実とすれば、米軍のイラク解放というイメージは、よりその支持を失うことになり、そのイラク占領に一層の困難さをもたらすことになる。

 米軍の信頼回復には、相当の犠牲が必要と考える。

 翻って、イラクに派遣した日本の自衛隊は、イラクの武将勢力とまったくかかわりがおきていなかったのを、幸運な事態と考えたい。
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アブグレイブ刑務所の悪しき歴史 - 吉田つとむ 05/03-15:00 No.4300

 さらに、このイラクのアブグレイブ刑務所というのは、フセイン時代の国民弾圧の象徴であったことが、ヤフーの検索記事で出てくる。

 その多数は、今回の米軍の虐待記事であるが、その前には、この刑務所が外部から武力攻撃された事件、その時の取材でロイター通信記者がカメラとロケット砲を間違われて、米軍に射殺されたことなどが、記事検索されます。

 また、アブグレイブ刑務所に関しては、フセイン時代に3万人ものとらわれた人が処刑させたことや、この米軍進駐のあとには、この刑務所が将来的に博物館となる見込みの新聞記事も含まれている。

 そうした様々のイラクの政治と戦争・戦闘にとって、様々の悪しき舞台となっている場所である。
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米軍、イラクで女性にも虐待 - 吉田つとむ 05/05-07:59 No.4312

 表題(米軍、イラクで女性にも虐待)に関するロサンゼルス・タイムズ紙の記事を、本日の朝刊各紙が報じている。

 前記の、イラクのアブグレイブ刑務所で、収容した女性の対して性的な暴行を含む様々の虐待を行っていたとする内容が、米軍報告書に基づきて報じられている。

 先の事件発生に関して、ブッシュ大統領自ら、厳正な処分を指示したことが、新たに報道されているが、今回の虐待報道で、米軍が行っていた、刑務所内での捕虜の取り扱いを問題となってこよう。

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