談合裁判から1社が下り、損害賠償金を支払う
(04/12/19)
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談合裁判、1社支払済み - 吉田 つとむ 12/11-08:04 No.5458
Re: 1社を優遇すべき - 塚本 清一 12/11-09:22 No.5459
入札参加制限は終了済み - 吉田つとむ 12/11-09:57 No.5460
損害賠償金を支払った会社 - 吉田つとむ 12/14-13:37 No.5471
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タイトル:談合裁判、1社支払済み

 町田市が発注する工事関係の談合に関して、市は関係企業に関して52社に損害賠償請求を求めた裁判を起こしています。(既報)

 このうち、1社はすでにその請求金額を町田市に支払済みであることが発表された。

 そのため、今回の談合に関する損害賠償裁判から、この企業ははずして継続することになる。(以下、続報)
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タイトル:Re: 1社を優遇すべき 塚本 清一

やはり、裁判に訴えることで、即、動きがでましたね。
一社が賠償金を支払ったことで、他社も追従するものと思います。
即ち一社だけで談合などできるわけが有りませんから、一社が
賠償金を払った事で、残りの会社も我先に応じてくるでしょう。朗報です。
いずれにしても、係争で失われる時間、労力、お金、信用を考えれば
建設業者としても、賠償金を払った方が得と判断したものでしょう。
当該一社に関して、早期に入札参加を認める手続をしてやるべきでしょう。
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タイトル:入札参加制限は終了済み

 入札参加の除外は、他の談合裁判中の企業を含めて、公正取引委員会の処分の段階ですでに終了しています。そのことから、このうちの1社が、損害賠償裁判からおりたことで、その企業が町田市の入札参加に入れるという種類のことではないと思います。上記に書いていますように、入札を差し止める処分は、すでに完了しています。

 ともかく、市が談合の損害賠償請求したことに対して、それ以前の段階で、すでに破綻していた企業を除いて、校正取引委員会の調査結果の処分を受け入れており、それが損害賠償請求に発展するとは思っていなかったということでしょう。(談合問題の全体では、別の1社が、その中で「1件のみの事件を談合がなかったとして係争中」との報告を受けたことがあります)

 そうした経過から、これらの裁判中の相手も「談合」した事実は認めています。(注:上記の1件を除いて)その上で、談合はしたが、価格調整をしていない、町田市に損をさせたとは思っていないというものでしょう。

 そうした損害賠償請求の裁判の争いの一方で、1社だけは裁判を避けて早期解決を願ったものと考えます。この動きが、他社にどのような影響をもたらすか、その個別の動向を私にはまったく知りません。ただし、上記のことから「争点」は限られており、今後も、裁判から撤収して、請求金額を支払おうとする企業は、他にも出てくるのではないでしょうか。

 なお、私は実際にこの企業に取材したわけでもありませんし、個別企業にそうした取材をする考えもありませんが、少なくとも「メディア」の取材対象であることは大いに考えられることです。(注:ただし、町田市役所全国紙記者クラブの記者は、この間、公平な取材をしないで一方的な記事を書く人物が多かったので、果たして記事を書いてもどのようなものになるか、まったく不明です。)
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タイトル:損害賠償金を支払った会社

 上記の町田市発注工事における入札談合に係わる損害賠償金請求は、52者(社)に対して、平成16年7月20日に訴訟を東京高等裁判所に提起されています。

 この52者の中で、今回、損害賠償金を納付した会社が1社が出たため、町田市はその会社に対しての損害賠償請求を取り下げる手続きをしました。

 その名称は、「株式会社 地研」と言い、小山町ある会社だそうです。

 町田市がその会社に対して請求して損害賠償金の金額は「3,855,915円」であり、2004年11月2日に一括支払いが行なわれたとのことでした。

 なお、裁判では 第1回の口頭弁論が2004年11月5日に行なわれたとのことでした。

 他者(社)にもこうした会社が出てくるのか、注目されます。
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