公務員批判の話題(一概に批判しても意味がない) (05/01/08) 「電網政治の時代」と言うおなじみのサイトの掲示板に、公務員批判の記事が多く出ていました。うなずくものもありますが、単に偏見による記事も多く、現実の視点から私がその反批判をしたものです。 「電網政治の時代」 http://www.hirake.org/ 官僚、特殊法人、公務員、年金の議論掲示板 http://www.hirake.org/politic/bbslist/index.html -------------------------------------------------------------------------------- <目次> 町田市の公務員について /管理者 (04/12/12(Sun) 19:34) [7738] 身近な自治体(町田市)は、それほどのんびりはしていません /吉田つとむ(町田市議) (04/12/20(Mon) 01:06) [7749] Re[7]: 労働実態と賃金。言葉の引用と第三者の認識 /桜の花 (04/12/20(Mon) 08:28) [7750] 町田市の状況、及び官民を語る前の前提 /吉田つとむ(町田市議) (04/12/21(Tue) 12:20) [7755] 町田市では、人件費の割合が情報開示されています /吉田つとむ(町田市議) (04/12/21(Tue) 12:44) [7756] Re[10]: 賃金体系は民間と違います /桜の花 (04/12/22(Wed) 09:07) [7759] 官庁の公務員のあり方の変化について /吉田つとむ(町田市議) (04/12/23(Thu) 10:18) [7760] -------------------------------------------------------------------------------- 町田市の公務員について /管理者 (04/12/12(Sun) 19:34) [7738] (吉田注:ここで、管理者とあるのは、「電網政治の時代」の管理者の意味です。その掲示板で行われた議論の一部を整理し、議論のすたーととされたものです) 町田市の公務員について -------------------------------------------------------------------------------- 身近な自治体(町田市)は、それほどのんびりはしていません /吉田つとむ(町田市議) (04/12/20(Mon) 01:06) [7749] 公務員の仕事、お役所の仕事の中で、「ヒマヒマワールド」さんがおっしゃるような自治体や、その出先機関もあるのでしょう。 しかし、当市のような自治体では、5時までは役所に入ってくる人もいますので、その時間で閉庁することはありません。 確かに、電話は5時で終了しますが、それも警備室につなげば、内線で担当部門に回送されます。 そこに職員がいれば、受信するようになっています。 お役所の仕事が下記のようなものと判断されているようです。 >実務上では、手書きの文書受付やハンコ押し、電卓での集計作業 >大量のコピー焼き・郵便物宛名書き発送作業・ポスターチラシ雑件配布 >出勤簿整理、文字や数字・罫線機能のみの公文書作成とデータ入力 >余った時間は留守番電話番のほとんど専門知識不要の簡単な事務と単純作業 >昇任試験や資格検定取得などのスキルアップ全然なし。 >管理職でさえ、過半数が自分一人ではメール送信できないほどのIT関連音痴。 >それでいて、管理職含んだ一般行政職の平均は推定90万円〜100万円! 現在、ほとんどの資料はワードやエクセルで作成されています。 議会での意見では、国産の一太郎がなぜ排除されるのか、そうした議論が話題になる状況です。 大量の印刷物の作成は、専用の印刷部門で印刷しており、中間量の印刷物は孔版の軽印刷機で印刷されています。 出退勤簿に、はんこを使用した時代は昔のことです。 カードを使った機械管理の入力機器が配置されています。 基礎自治体の現場では、様々に込み入った住民相談が相次ぎます。 こうした事態に対応できない職員は、前線では務まりません。 たとえば、議会は(われわれ)議員がインターネット中継を導入させ、職員はそのセミオート式の機械で収録、エンコード作業を行い、24時間以内に録画をアップさせる作業を担当しています。 これらの職員業務は、その導入に基づいて新規作業に加わったものです。 また、メールの使用は、様々に出ています。 議会では、議員の質問通告はFD提出か、メールで行います。 その方が本人原稿と一致して、その集計作業が簡素化するからです。 以前は、議事録が議員全員に配布されていましたが、今では参考に会派に一冊です。 ネットで見てくださいという要求ですが、これまた議会の議員が資源の無駄を省きたいからと、HP議事録を標準化したものです。 議会の日程も、最新情報はHPに掲載しています。 前期の議運で大幅にその作業のスピードアップ化を計らせました。 他方で、確かに都県レベルの出先のお役人は「えらい」対応かも知れませんが、都会ではオンブズマンの存在で、これまた昔の公務員とはいささか違った対応に変わってきています。 お役所は、どこでも同じのんびりムードという印象は、少なくとも当てはまらない自治体がたくさんあるでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- Re[7]: 労働実態と賃金。言葉の引用と第三者の認識 /桜の花 (04/12/20(Mon) 08:28) [7750] ヒマさんの告発は大変センセーショナルな労働実態を語っています。 一方吉田さんは町田市は例外と言ってヒマさんに水をさしていると 受け取れます。 果たして年間2000億の予算を計上している町田市(吉田さんのHPにリンク)に は問題がないのでしょうか?他の市議会議員さんは問題定義されていないのでしょうか? 町田市も私には『50歩100歩』に思えています。 理由です。 ●市のOA化が進み効率よくお仕事がされているようですが・・ OA化の膨大な予算を享受したのはだれでしょうか? 市民でもあるし職員だとおもいます。 この市職員の労働条件は昔と比べて悪くなったのでしょうか? 楽になったのでしょうか? 常識的にはマニュアルを理解すれば格段に楽な仕事になっています。 公務員の実態として楽になったからといって『生産性を上げて労働強化』に 繋げる話など聞いた事がありません。 ここではヒマさんの言われるような労働時間の遊びが生まれていないでしょうか? ●賃金ですが 相変わらず高賃金です。 年功序列が定期昇給の制度を 維持している等による今の時代では悪弊とされる問題は維持されています。 町田市としてはHPで人件費が財政に占める割合を乗せるのは嫌なのだと思います。 吉田さんはお解りだと思いますが乗せることは簡単なのに開示したくないのだとおもいました。 ●事務職に限らず現業に於いても他の市議のなかで民間との格差を主張している 議員さんもいらっしゃいます。 問題があるということだと思います。 私は吉田さんのおっしゃる言葉は違っていると思ったしだいです。 国民として第三者の目からは『公務員の実態に変わりはありません』 逆に吉田さんが上げた例えは『今までより公務員は楽な仕事をしています』 と言っていらっしゃるのではないでしょうか。 ヒマさんがテーマとして熱く長く語っているのは・・ まさに『公務員の労働実態と賃金について』なのです。 吉田さんには政治家としてでなく一人の国民として気が付いていただきたいところです。 そして政治家としてご判断してください。 何か全てが自民党政治家風なご都合主義的論調を感じたしだいです。 <吉田注:以下は、吉田の前文の、全文の引用のために割愛> --------------------------------------------------------------------------------町田市の状況、及び官民を語る前の前提 /吉田つとむ(町田市議) (04/12/21(Tue) 12:20) [7755] ● 吉田 つとむ 公務員の悪弊をどこかで見つけて改善することは重要ですが、それをもって一般することは全面的に可能か。 これが私の問いかけです。 私も自身の行動・主張を通じて、その不当性や問題点を様々に提起したことがありますし、今もある面ではそうした対応をとっています。 とにかく、私が問題としているのは、悪弊を全部のことに適応させることにばかり関心を寄せる所業には、いささか異論を唱えないわけにはいかないと言うことです。 「OA化が進み、労働時間の遊び」があると言うことですが、現実がそうなっているのであれば、それはそれで喜ばしいことでしょう。 ただし、現実には、役所のOA化というのは、今までの業務の人員編成を、新しい介護保険、子育て支援、教育重視、生活安全部門の新設部門にシフトしています。 予算的にも、「民生費」というのが予算費目のトップに出てから数年たち、この傾向はいっそう強くなっています。 ◎ 他の市議との相違について(参考) 他の市議で、民間との格差を主張している議員がおり、それをどう考えるか、との意見でした。 私は、自分の職業の大半が零細企業のサラリーマン(営業部門)でした。 最初の仕事は、朝早くから出勤し、週の半分は遠方に出張する仕事でした。 時間を効率化するため、飛行機を利用したり、深夜のフェリー便を利用したり、あるいは高速道路を利用したり、出先ではほとんど一人で行動していました。 2番目の仕事は、出鼻のポケットベルを常用し、市内近隣の得意先を注文取り・納品・集金をかねて駆け回る業務でした。 3番目の仕事は、ポケットベルを常用し、作業着をまとい、土木工事の現場と事務所を駆け回る仕事でした。 今のように、カーナビもない時代ですので、勘と経験が重要な能力でした。 その他、いくつかの民間の仕事についてきました。 大企業や中規模以上の企業で働いたことはありません。 それらは、自分の取引先でした。 それら同士のサラリーマンでは、「月とすっぽん」の差がありました。 その相違をじっと見つめてきていました。 30歳代前後の勢いがよい他の市議さんたちが、いかほどの民間企業の中身をご存じか、私にはわかりません。 おそらく経歴が示すとおりに頭の良さで持って、メデイア情報を使いこなし、それぞれに比較されているのでしょう。 --------------------------------------------------------------------------------町田市では、人件費の割合が情報開示されています /吉田つとむ(町田市議) (04/12/21(Tue) 12:44) [7756] 桜の花さん こんにちは 桜の花さんは、次のように書かれています。 >町田市としてはHPで人件費が財政に占める割合を乗せるのは嫌なのだと思います。 吉田さんはお解りだと思いますが乗せることは簡単なのに開示したくないのだとおもいました。 ● 吉田 つとむ そこで、この指摘の資料について、具体的に情報公開の程度を調べさせていただきました。 人件費の割合に関して、私が調べたところ、町田市のHPにいくつかの資料が掲載されています。 http://www.city.machida.tokyo.jp/ 町田市→市政情報→データで見る町田市→町田市の財政 →予算の参考資料→ 各年度ごとの当初予算と補正予算ごとにある図表 一般会計歳出予算(性質別)をごらんいただくと、人件費の割合(21.1%)その中の職員給与費(19.3%)も円グラフまで作成して掲載されています。 なお、その財政状況の欄では、 全期財政状況にある 一般会計支出状況には、それが数値で示されています。 その他、未確認ですが、決算の資料にも掲載されているはずです。 いかがでしょうか。 「表記がわかりにくい」というご指摘であれば、それはそれで担当者に当たってみたいと思います。 --------------------------------------------------------------------------------Re[10]: 賃金体系は民間と違います /桜の花 (04/12/22(Wed) 09:07) [7759] ●吉田さんご丁寧な説明で理解できるところもあります。 ありがとうございました。 ●労働実態については内部の職員でないと本当にわからないことだと思います。 その組織全体があたりまえに自然に流れている場合の時です。 その点でヒマさんの告発は一般国民にとって心にのこるデーターだと思います。 何処かで書きましたが楽しい職場環境を作る努力は何処でもやっていることですし、 労働効率を考えても納得できることです。 あくまで突き詰めた時その事とヒマさんの告発は矛盾しているという点でも 大変傾聴に値する公務員の管理職全員で自ら考えるべきことだとおもいますが、 実際問題として不可能な仕組みが内在しているとおもいます。 政治家に監督責任を持たせることこそ一番民主的だと考えてもいかがでしょうか? ●公務員の賃金の問題です・・ 吉田さんの認識はそれほど問題意識までとどいていない事柄のようにかんじました。 簡単に町田市が大企業に匹敵する規模という認識にとどまっていることです。 それでは小規模の地方自治体の公務員のそれでも高い賃金の証明にはなりません。 それでは国家公務員は超大企業になっしまいますから想像を絶する常識的賃金が設定されてしまいます。 そういうことでは無いと思いませんか。 公務員の賃金体系の一般的からの矛盾点のはっきりした認識こそ改善の目安なのです。 簡単に言うと・・ 一般には無い体系ですが・・ 公務員の年功序列賃金体系は平公務員の賃金でさえ 吉田さんの言う民間大企業の管理職の賃金を軽く越えるんです。 身内の若手公務員管理職の賃金さえも越えてしまいます。 この体系が現在地方自治体の財政を圧迫しています。 とくに年齢別人員構成がへんてこな現在それが顕著に現れています。 時間の流れで解決させて良い問題でもありません。 根本は公務員の職種と職階に応じた民間並みの常識に直すものなのです。 ここが私と吉田さんの認識の違いのようなきがしました。 大局的に見ないと吉田さんのご意見のように町田市の若手議員の経験不足的考えと いう発言で終始し公務員からは腹の中では何も知らない先生と言われているかもしれません。 損をしているのは市民なのです。 『公務員の賃金体系は民間と違います』明らかに職種と職階にマッチした 賃金体系に直さなければいけません。 公務員が少なかった昔からの『悪い賃金体系』なのです。 これは政治的課題でもありますね。 <吉田注:以下は、吉田の前文の、全文の引用のために割愛> --------------------------------------------------------------------------------官庁の公務員のあり方の変化について /吉田つとむ(町田市議) (04/12/23(Thu) 10:18) [7760] 問題は、ヒマヒマワールドさんの体験的な面を含めて記述が、公務員社会のどこにでも当てはまるものか、あるいは今日の時点まで当てはまるものか。 そのことを正確に議論するべきだと私は指摘しているわけです。 >●吉田さんご丁寧な説明で理解できるところもあります。 >ありがとうございました。 > >●労働実態については内部の職員でないと本当にわからないことだと思います。 >その組織全体があたりまえに自然に流れている場合の時です。 >その点でヒマさんの告発は一般国民にとって心にのこるデーターだと思います。 >何処かで書きましたが楽しい職場環境を作る努力は何処でもやっていることですし、 >労働効率を考えても納得できることです。 >あくまで突き詰めた時その事とヒマさんの告発は矛盾しているという点でも >大変傾聴に値する公務員の管理職全員で自ら考えるべきことだとおもいますが、 >実際問題として不可能な仕組みが内在しているとおもいます。 >政治家に監督責任を持たせることこそ一番民主的だと考えてもいかがでしょうか? > ●公務員の賃金の問題です・・ 私は今の公務員給与がまったく正しく、正当だとは思っていません。 ただし、規模の大小を捨象して、民間企業の給与と公務員給与を比較することにどこまで正当性があるのか、疑問と考えています。 前に書いたように、町田市のように、大きな規模の自治体で、地方交付税もまったくもらっていない自治体まで、全てが平均的な民間企業給与と同じでなければならないかの、このように考えています。 それでは、国家公務員給与はスーパー企業に相当するではないか、というのが「桜の花」の私に反論されるないようですが、その点では=スーパー企業規模としても、旧ソ連の国営企業あるいは、今日の日本の破綻企業に近しい存在です。 その点も加減した給与も換算しないといけないものと考えます。 次に、公務員の年功序列制の給与に関してですが、これについてはようやく、その体制を能力や職務レベルで階差をつけようと変化をしているところです。 そのスピードが遅すぎるというご指摘であれば、最もだと感ずるところです。 -------------------------------------------------------------------------------- 文頭に戻る 関係記事 一覧 HPメニュイー画面に戻る 吉田つとむHP |