三重県四日市市長選挙・電子投票選挙の開票結果
(05/01/14)

<前書き:続き>
 平成16年11月28日投票の三重県四日市市の市長選挙は、電子投票方式による選挙が実施された。この選挙では、三重県四日市市長・市議議会議員補欠選挙が同時に実施され、有権者数は約23万人、投票所は56ヶ所で過去最高の規模となっていた。

 人口30万人以上の自治体選挙では、初めて実施された電子投票選挙であったため、東京都・政令都市や大きな自治体関係者がは多数詰め掛ける状況であった。その関係者のまなざしは、特にその準備状況、投票の初期段階、開票作業のスムーズさ、その記録の発表タイミングなどに注目が集まった。

 結果は、大成功であった。
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<見出し>
四日市市の電子投票選挙結果 - 吉田 つとむ 11/28-23:20 No.5370
市長・市議補選の得票数の大きな.. - 吉田 つとむ 11/28-23:31 No.5371
新見市と四日市市の比較 - 吉田 つとむ 11/29-00:10 No.5373
(続き)新見市と四日市市の比較 - 吉田 つとむ 11/29-10:37 No.5374
人口30万人都市での電子投票 - 吉田 つとむ 11/28-23:44 No.5372
いい加減にしろ! - 納税者1 11/29-12:15 No.5375
電子投票の今日の様相 - 吉田 つとむ 11/29-19:12 No.5376
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四日市市の電子投票選挙結果 - 吉田 つとむ 11/28-23:20 No.5370

 四日市市の市長・市議選挙の開票が行われました。開票作業は午後9時20分に開始され、午後9時50分にはその開票結果が発表されました。

 市長選挙では、午後9時45分時点で開票率97.9%

井上 哲夫候補 48152票(現職)
水谷としお候補 39343票
さの 光信候補  6699票
(総数 94194票)
 の結果となり、現職がその支持を固めました。

 市議補選では、午後9時50分時点で開票率98.8%
しょうじゆかり候補  7069票
とよだ たかし候補  5826票
ドリトル 中川候補  7949票
諸岡  さとる候補 36898票
西口 たかひろ候補 14264票
西口 ひろふみ候補  9948票
(総数 81954票)

 会場では、病院などで行われた手書きの不在者投票の開票確認作業が続いていましたが、大枠の結果が電子投票の開票結果発表で出たので、私はその時点でホテルに帰りました。
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市長・市議補選の得票数の大きな相違 - 吉田 つとむ 11/28-23:31 No.5371

 市長・市議補選の得票数の発表において、その得票数の大きな相違(10000票以上)が発生し、会場内にはそれを疑問視する考えがありました。

 たまたま、メディアの方がおられましたので、私は、「その相違は市長と市議の補選が同時であり、その選挙の投票当事者に大勢の現職市議会議員とその支持者が入っています。その人たちは、今回の立候補者の中から「市議会議員」を選出するのは困難であろう。結果としては、投票しないで終了する=白票の立場を取ったのでしょう。選挙の当事者としては、やむをえない立場です」と説明しました。

 この点、いずれ詳述しますが、早期に今回の状況説明をしました。

 どうぞ、疑問の方、この解釈に反対の立場の方があれば、書き込みしてください。
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新見市と四日市市の比較 - 吉田 つとむ 11/29-00:10 No.5373

市長・市議補選の立候補者の得票数相違に関して、私の周辺にいた選挙管理委員会の皆さん、メディアの皆さんに対して、コメント的な説明を行いました。私が、行った説明の趣旨は以下の通りです。

 市長候補者の得票数と、市議補欠選挙候補者の得票数において、かなりの差が出ることは理解できることです。

 なぜなら、現職の市議会議員とその関係者(例えば支持者)にとっては、市長候補を誰に投票すべきか容易であるが、市議補選のどの候補者に投票するべきか、極めてデリケートなことになります。その結果、(電子)投票の投票段階で(誰にも投票しないという白票という選択肢が電子投票にはルールに無いので)、現職の市議会議員とその関係者(例えば支持者)の立場では、「投票せずに、終了する」を選択するのがありうるでしょう。

 ここで選ばれて議員になる人は、次回の選挙では他の現職議員はライバルになる立場からも、その意味を理解できるものです。
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(続き)新見市と四日市市の比較 - 吉田 つとむ 11/29-10:37 No.5374

 今回の四日市市に選挙も含めて、電子投票選挙は全国10自治体(延べ12回)で実施されています。

 そのうち、今回のように市長・市議(補欠)選挙のように1回に2度の投票の選挙を行うのは、日本で最初に投票が行われた新見市の市長・市議選についで2回目のことです。
 
 私の記憶に基づけば、その新見市の電子投票選挙では、市長選挙の候補者に対する得票数が少なく、市議候補に対する得票数の方が多かったはずです。その理由は単純で、市長選挙は2名の候補者が争い、現職候補に共産党候補が対抗する形で行われたのに対し、市議選では市内全域を対象にした定数18名に対し、20名が立候補するが形で行われる少数激戦の選挙が行われました。

 それに比して四日市市の選挙では、市長選挙が現職に対抗して、元県議が立候補する激突型でありました。他に、共産党推薦候補が立候補し、全部で3名の市長候補がそろっていました。それに対して、市議補欠選挙は、定数1名の選挙に6名の候補者が立候補する形でした。確かに候補者陣営からすると激戦ですが、公明党・共産党の候補者もいない上での選挙でした。それ以上に、定数が1名欠けていたとはいえ、他の現職市議にとって他の新人候補者を応援するのは、現実的に難しいことであり、その後援者にとっても、今回の市議補欠選挙で特定候補者の氏名に投票することは極めて難しい判断です。投票機では、「誰にも投票しないで終了する」という選択肢がありますので、今回の市議補選では支持する候補を持ちにくい有権者は、その選択をしたと理解するのが適当だと考えます。

 この見解は、いかがでしょうか。
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人口30万人都市での電子投票 - 吉田 つとむ 11/28-23:44 No.5372

 人口30万人以上に都市(注:政令都市では人口10万人以下の一部の行政区で電子投票が実施された例を除く)の規模の大都市で、電子投票が行われたのは初めてです。

 そうした意味で、東京都の杉並区、足立区や、さいたま市を始め、その他の大人口を抱える自治体の選挙管理委員会から、その関係者が視察に訪れました。自治体数で50以上、総勢で100名以上の選挙委員会職員、選挙管理委員が詰め掛けました。その他私を含めて、数名の議員が視察に訪れました。

 新聞、TVの取材も、この種の電子投票選挙では久しぶりの賑わいでした。やはり、「大都市」の選挙という把握であったようです。

 これだけ順調に開票される電子投票選挙の成果を見るならば、これを契機に、町田市の選挙でも電子投票を実施できればと思いますが、いかがでしょう。
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いい加減にしろ! - 納税者1 11/29-12:15 No.5375

一市民として物申します。

あなたの視察(旅行)?は止めてください。

被災地からの情報によると視察?が目的の地方議員には

辟易しているそうだよ。

現地にあんたの頭は必要なし。
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電子投票の今日の様相 - 吉田 つとむ 11/29-19:12 No.5376

 タッチパネル式の画面を持った電子投票機の日本の水準は、世界的なレベルのものです。今回の四日市市の電子投票実施で、その意義は、ますます有効になってきました。

 日本のこうした技術を腐らせたくありませんね。四日市市で持ちいれられた記録方式は今回もスタンド・アロン(単体)方式あり、かなりのレベルで定着してきました。

 様々の考えがあり、議員が議論を行なって自分の役割を担っています。そうした皆さんの税金を有効に使ってこそ、意義があるというものです。

 前にも申し上げた言葉ですが、議員はそれぞれの主張によっ活動しています。中にはこうして意思の疎通が出来ない方がおられるようです。真にお気の毒様です。

 なお、不思議なことに、ここで書かれている文面は、新潟中越地震の現場に私が訪れたことへのクレームらしきものです。気の毒なのですが、私の長岡訪問においては、ほとんど人には私が議員であることは明かしていません。それは関係記事を一通り呼んでいただけばわかることです。
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