吉原修都議が2期目の当選(及び、その経過の反省点)

 平成17年7月3日投票の都議会議員選挙において、町田市選挙区では自由民主党の葭原修候補が2期目の当選を果たしました。ただし、前回のトップ当選から3位に後退してのものでした。実感としては、無事議席が確保できたと言う面よりは、ややふがいない結果としか思えないものです。

 多数に反省点があるでしょうが、とりあえずのものであり、その経過を少々省みました。掲示板の書き込みでは、その徹底分析を求めていますが、とてもそこまでは至っていません。当事者としては、次期の市議選挙において、自分がどのような体制をとるか、あるいは自由民主党で頑張って行こうと言う候補者を一人でも擁立し、市政において最大勢力の会派を作りうる努力を重ねていく必要があると考えています。

 そうした観点から見ると、今回の結果は市議会に自民党議員が登場するのに対して、ややその傾向に水をさすものともとらえることができます。ただし、逆に、私たち(平成6年組)が市議会に登場したときには自民党が都議会の議席を無くし、衆議院選挙の大敗した結果で野党に転落した時でした。その意味では、自民党にとっては市議の中に新しい議員が誕生しやすい環境とも考えられます。

 上記は、下記の記事を基にした現在の印象です。論理的に書いたものでなく、直感的に書いたものに過ぎません。異論がある方は、どうぞ、議論掲示板に書込みしてください。

<見出し>
★ - 吉原修候補が当選 - 吉田つとむ 07/04-00:42No.6451
Re: 選挙結果を徹底分析すべき - ザトペック 07/04-07:23 No.6452
党内の改善措置について - 吉田つとむ 07/04-11:05 No.6453
都議と市議会議員との関係 - 吉田 つとむ 07/06-17:13 No.6460
党による選挙によらず、後援会選.. - 吉田 つとむ 07/07-06:51 No.6462
Re^2: 選挙結果を徹底分析すべき - 宮本 武蔵 07/04-18:30 No.6454
Re^3: 選挙結果を徹底分析すべき - ザトペック 07/04-18:37 No.6455
選挙結果の分析について - 吉田つとむ 07/04-23:39 No.6457
Re^2: 史上第二位の低投票率 - 塚本 清一 07/07-22:16 No.6464
投票率が高かったら、もっと差が.. - 吉田つとむ 07/08-00:09 No.6465
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★ - 吉原修候補が当選 - 吉田つとむ 07/04-00:42No.6451

吉原修候補が当選し、2期目の都政で頑張ります。

 3名当選の中で3位と言う順位であり、選挙結果自体は芳しいものではありませんが、気を取り直して、吉原都議と協力し、市議会自由民主党会派の役割を高めたいと思っています。
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Re: 選挙結果を徹底分析すべき - ザトペック 07/04-07:23 No.6452

>  3名当選の中で3位と言う順位であり、選挙結果自体は芳しいものではありませんが、気を取り直して、

三位に成ったと言うことは、それなりの理由があるのです。
吉田市議までマイクを握った選挙運動中の必死さはよくわかりました。
それにもかかわらず、三位になったと言うことを謙虚に受け止め、
選挙民の審判を徹底分析すべきなのです。それが、選挙の本当の目的なのです。単に当選、落選で終わりにしたのでは、選挙民に対し責任を果たしていないといえます。
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党内の改善措置について - 吉田つとむ 07/04-11:05 No.6453

 ようやく都議選が終了しましたので、今日は久しぶりに自前で駅頭に立ちました。地元と言うこともあり、大勢の人たちに市政ブログ報告を持っていっていただきました。

 そうした中で、「お目でとうございます」、「以外に、厳しかったですね」等の短いお言葉をそれぞれにいただいた方もありました。

 吉原修都議は選挙の結果、3位と言えどもとにかく当選ですので、これからの4年間を新たな気持ちで、町田市民と東京都民のことを考えてくれることになります。

 さて、当選とは言え、町田市における自由民主党候補の不振は、どこに原因があるか、その分析をすべきとご指摘を受けました。

 おっしゃる通りです。私の考えは、次の通りです。

 党側の問題では、小泉総裁が早いうちから「都議選の応援には出ない」と発表したことは、党内外の選挙意識を削ぎ、自由民主党に逆風を招きよせる事態を引き起こした思っています。党内に大きな反対派勢力があったにしても、党活動を支えるのが、リーダーの務めだと考えます。思うに、参議院選挙の敗北の責任を自分では取らず、執行部に残った阿部晋三幹事長代理では、その代役にはなりえなかったと言えましょう。

 次に、東京都連レベルで言えば、その最高幹部が衆議院選挙の小選挙区で勝ち上がって来た代議士でなく、比例選挙で当選した方がリーダーを務めていることが、党内に緊張感を失わせる要因につながったと考えます。

 小選挙区制度の中で当選し続けている、伊藤公介代議士、石原のぶてる代議士、平沢勝栄代議士等の中から、東京都のリーダーを出さないことがその「ぬるま湯」状態を生み出しているものと考えます。東京で自由民主党を立て直すには、上層部でそうした人事を図っていただきたいと思っています。

 こうした指摘は、党組織の「イロハ」のことですが、この間の小泉総裁ブームで、党内で忘れ去られていた課題でした。

 なお、上記の見解は、全て党内で変更可能なことであり、また本来やるべき事柄です。これが、地方で活動する自治体議員の本心です。
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都議と市議会議員との関係 - 吉田 つとむ 07/06-17:13 No.6460

 では、自由民主党の候補者がすべて不振であったかと言うと、「多摩市・稲城市」、「日野市」のようにその選挙区の中でトップの成績を占めたところもあるし、八王子市のように自由民主党候補が2名も当選した選挙区もありました。

 となると、町田市のように自由民主党の候補者の当選順が前回の選挙でははるかにトップ当選したのに、前回の候補者とそれほどメンバーが変わらないのに、今回は3位ということの理由は、どこにあったかという問いかけが必要になります。

 本来は、こうした話も数字を含めて説明するともっとわかりやすいのですが、町田市民で選挙に関心がある人には、簡略にしてもその趣旨を誰にでもわかってもらえるでしょう。

 不振を語る際には、次のものがどのようにかかわっていたか、あるいはそれほどではなかったのか、と分析するのがオーソドックスな方法でしょう。

 良否が、想定されるファクター

1.党の地元町田総支部の組織、
2.地元の代議士とその後援組織
3.地元の市議会議員とその後援組織
4.都議会議員本人にかかわること
5.都議会議員の後援組織

 この中で、他のことを今ここで平たく論じることははばかれることがいろいろ考えられます。

 端的に言って、「地元の市議会議員とその後援組織」で言うと、市議会の中で、2年前に会派の離脱者が出た関係で、いまだ自由民主党会派の議員が、二つの会派に分かれています。そのことは、世間的にも・実務上もいくつもの不都合が起きているでしょう。

 ただし、そのことは何度か起きていた分裂状況であり、それが都議選挙にどこまで不都合があるとされるかはわからない面もあります。

 さらに、町田市の自由民主党の都議会議員選挙の場合、市議会議員(団)の存在が、重要度が高いと認識されているか、それともそれほど関係ないと認識されているか、この分析も必要でしょう。

 なぜなら、他の政党にあっては、各クラス議員の活動は一体ですが、町田市の自由民主党にとっては、議員のクラスによって、それぞれに温度差が出ていることは誰しも否定できない事実です。
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党による選挙によらず、後援会選挙 - 吉田 つとむ 07/07-06:51 No.6462

 その基本は、自由民主党の政治家が国政、都道府県政、市区町村政に限らず、基本的に後援会選挙にあるからでしょう。

 特に、その問題は小選挙区制度が出来た後も、後援会選挙が主導的であり、自由民主党と言う政党は背後にあり、国政政治家、都道府県政政治家、市区町村政政治家が必ずしも一体とはいえない立場はほとんど変更していない点が著しくなっています。

 具体的には、都議と市議の関係において、その両者は別物として存在しているにもかかわらず、その後援組織組織においてはその一部がが重複し、都議の後援組織幹部が、市議とその後援会を自分の組織の一部と誤解する傾向が出ています。

 そのため、都議の選挙においては市議とその後援会に過度の期待をする傾向があり、「全面的な応援をしてあたりまえ」と言う官僚的な態度を取る組織関係に無理解なリーダーも出ています。(国政政治家の後援会組織の場合は、特にそのリーダーでその傾向が出てくる傾向があります)

 ただし、逆に、市議選挙に対しては、その官僚意識の体質で持って、無関心を決め込む傾向があります。(これは、あくまで自由民主党の場合であって、公明党や共産党にあっては別であり、民主党や社民党の場合は不明です)

 そのため、状況が好調な場合はその矛盾点が見えてきませんが、状況が不調な場合は、その疎遠さがより強まる傾向も出てきます。

 そうした傾向を排除するには、「党主導」の選挙に変わることが必要になってくると思っています。

 従来より、市町村議選挙に「党」が介在する割合が極端に少なく、都議・衆議院選挙にあっては、後援会が主導し、政党総支部がそれについていく傾向が続いています。

 果たして、それで良いのか、こうした問題を正面から問い返す時期に来たのではないでしょうか。
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Re^2: 選挙結果を徹底分析すべき - 宮本 武蔵 07/04-18:30 No.6454

> 三位に成ったと言うことは、それなりの理由があるのです。
> 吉田市議までマイクを握った選挙運動中の必死さはよくわかりました。
> それにもかかわらず、三位になったと言うことを謙虚に受け止め、
> 選挙民の審判を徹底分析すべきなのです。それが、選挙の本当の目的なのです。単に当選、落選で終わりにしたのでは、選挙民に対し責任を果たしていないといえます。

ザトペックさんの仰るとおりです。民主党と共産党との選挙協力が随所
に見える中、民主党候補と共産等候補の得票数を足して2で割れば、
吉原修の得票数に4000票の差しかない。民主党と共産党がうまく
協力し合えば、吉原議員は危なかったのである。
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Re^3: 選挙結果を徹底分析すべき - ザトペック 07/04-18:37 No.6455

> ザトペックさんの仰るとおりです。民主党と共産党との選挙協力が随所
> に見える中、民主党候補と共産等候補の得票数を足して2で割れば、
> 吉原修の得票数に4000票の差しかない。民主党と共産党がうまく
> 協力し合えば、吉原議員は危なかったのである。


確かに、宮本武蔵さんの様な見方も出来るでしょう。
しかし、共産党の新人に約2万票も持っていかれたことを謙虚に反省
すべきと思います。民主党を含めた準与党に対する不満が共産党に流れた
と見て差し支えないでしょう。この点を新議員としてのスタートに当たり
キッチリと対応すべきと考えます。
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選挙結果の分析について - 吉田つとむ 07/04-23:39 No.6457

 票数の問題では様々の分析が可能です。首長選挙と議員の選挙では別物であり、民主党の提携は社民党、生活者ネットワークが対象です。現に、町田市においては、民主党の都議候補を社民党と生活者ネットワークの双方が推薦した形で選挙が組まれています。

 他の選挙区に置いては、生活者ネットワークの候補者を民主党が推薦する形式もあり、民主党と共産党が「都議」レベルで共闘・相互擁立する可能性はほとんどないといえましょう。

 それより、昨年の参議院選挙のように、4人区において2名の候補者を擁立することは十分にありうることです。

 得票数で選挙結果を分析するわけですので、今回の票差の背景に何があったか、次回にはどの点を克服するべきか、そのように問題設定をするべきではないでしょうか。
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Re^2: 史上第二位の低投票率 - 塚本 清一 07/07-22:16 No.6464

> 三位に成ったと言うことは、それなりの理由があるのです。
> 吉田市議までマイクを握った選挙運動中の必死さはよくわかりました。
> それにもかかわらず、三位になったと言うことを謙虚に受け止め、
> 選挙民の審判を徹底分析すべきなのです。それが、選挙の本当の目的なのです。単に当選、落選で終わりにしたのでは、選挙民に対し責任を果たしていないといえます。

低投票率が、吉原議員の順位にどの様に影響したか、そしてそのことから
何を感じ取るかも重要です。一般的には、支持政党がない、いわゆる浮動票
は低投票率のときは、少ないと見るべきと思います。とすれば、吉原議員に
浮動票が入る割合は少ないと考えられますので、浮動が少なかったのは、
吉原議員にとって追い風であったと考える。さすれば、第三位は幸運に支えられた結果と謙虚に反省すべきでしょう。
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投票率が高かったら、もっと差が.. - 吉田つとむ 07/08-00:09 No.6465

 投票率は大幅にすくなくなりました。前回は得票率が高くなった状況下で、吉原修候補が群を抜いてトップになりました。それだけでなく、大半の自由民主党候補がそれぞれの選挙区で上位を占めました。小泉総理の誕生で、自由民主党所属候補が圧勝した選挙でした。

 もとより、公職選挙で個々の有権者がどの候補者に入れたかということは秘密であり、一切わかりません。「神のみぞ知る」世界であります。

 それでは今回はどうかというと、民主党候補が大きく得票を増やし、公明党候補がかなりの得票を伸ばし、それぞれに優位な選挙結果を出しました。これは、有権者が明らかに前回の都議会選挙で吉原修候補に投票したのに、今回は他の政党公認候補者に得票する相手を変えたということでしょう。

 そのことは単に「浮動票」と称してよいのかわかりませんが、政党を超え、前回に投票した候補者と違った候補者に得票した人々が大勢いたということが推測されます。

 一般に自由民主党候補は、低い得票率では安定した得票順位を示し、投票率が高くなれば不利と言われてきました。今回は投票率が低い選挙です。本来は、それが有利に作用したはずです。塚本清一さんの考え方によれば、得票率がもっと高かったら、他の候補にもっと差をつけられていたと言うことになります。私も、こうした考えを決して否定できるものはありません。

 本来、このあたりで、吉原修陣営にじかに携わった人に、この議論に入ってもらうのが適当と考えます。
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