電子投票選挙の行く末について
(05/09/25)

 岐阜県可児市で行われた電子投票に関して、その無効を求める裁判があり、最高裁で無効の判決がおりました。このことは可児市に留まらず、電子投票選挙全体への疑問や不信をもたらしています。特に召すメディアの電子投票選挙失敗キャンペーンが目立ち、その選挙で問われたものはなにか、と言う本来の問いかけを無視した状況が起きています。
 たまたま、その下状況下、下記の「公正選挙」からいただいた書き込みと私のレスを中心に、議論掲示板に書かれた記事をまとめました。

<前書き>
電子投票の行く末 - 公正選挙 08/14-09:48 No.6608
電子投票システムメーカーについ.. - 吉田つとむ 08/14-11:35 No.6613
Re: 電子投票システムメーカーに.. - 公正選挙 08/21-17:06 No.6630
先日、宮川氏と面談 - 吉田つとむ 08/28-09:33 No.6645
Re: 先日、宮川氏と面談 - 公正選挙 08/28-21:40 No.6649
行政の信頼性と、電子投票実施事.. - 吉田つとむ 08/29-10:35 No.6652
電子投票普及協業組合に対する自.. - 公正選挙 09/04-10:35 No.6663
組合が行う批判の根拠とその理解 - 吉田つとむ 09/05-07:20 No.6665
組合が行う批判の根拠とその理解 - えのさん 09/05-19:33 No.6669
国家の目標がないのか・・ - えのさん 09/07-08:28 No.6677
電子投票選挙の行く末 - 吉田 つとむ 09/13-00:22 No.6690
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電子投票の行く末 - 公正選挙 08/14-09:48 No.6608

吉田つとむ様
はじめて投稿させていただきます。電子投票に関心があり、ずっとROM
させていただいてました。
9・11には衆院選が行われますが、平成14年に初めて実施されて4年
も経つのに、まだ国政では電子投票は行われないんですね。非常に残念
な状況だと思います。
電子投票が進展しない理由として、国のやる気のなさがあげられると思
います。なぜやる気がないかと言えば、電子投票を推進する人たちの政
治的な思惑が関係あるのではないでしょうか。
こちらの掲示板にもありましたが、推進の第一人者の宮川氏は政治広報
センター代表で、そもそも特定の政党の選挙バックアップや、当選予想
など政治的に大きく関わった人物のようです。電子投票という公正が求
められる分野にそうした人は不向きであり、そうしたことから国は推進
に積極的になれないのではないのでしょうか。
想像でいろいろ書きましたが、吉田さんのご意見はいかがでしょうか。
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電子投票システムメーカーについ.. - 吉田つとむ 08/14-11:35 No.6613

「公正選挙」さん こんにちは よいこそいらっしゃいました。

 さて、私が最も関心が深い分野の電子投票選挙の行く末に関しての書き込み、感謝いたします。しかも、その内容を見ますと、次のような表現が適当と考えられるものです。→ 高校野球界にも150キロ以上のスピードで投げるピッチャーが出てきましたので、この議論掲示板にも、剛速球タイプの書き手が登場されたものと解釈しています。
 
 さて、本論です。電子投票がなかなか進展しない情況と、それが今だに国政選挙に導入されないことの解釈の問題です。「公正選挙」さんは、後者の内容に関心を持って書かれているので、この際、(地方自治体選挙で)電子投票がなかなか進展しない情況に関しては、別項として、「国政選挙に導入されないことの解釈の問題」に関しての分野に限ったことで書かせていただきます。

 宮川隆義氏は、政治広報センター社長をされており、「公正選挙」さんがご指摘のように、<特定の政党の選挙バックアップ(吉田注: 政治一般の刊行物の発行や特定議員・及び候補者の広報支援事業)や、当選予想(吉田注: 今回でも週刊文春特集記事の作成)など政治的に大きく関わった人物のようです>と見なされても決して否定できない人物でしょう。

 私も政治に関係を持っているものとして、古くからその氏名をたびたび聞いたことがあった人物です。そのことを認定した上で、話を先に進めて行きたいと思います。

 この「電子投票選挙」を一貫して推進してきたのは、この宮川隆義氏であったことは事実であり、誰も否定しない事柄でしょう。→私は、岡山県新見市で最初の電子投票選挙が実施された日までは、そのことを知らず、IT関係のメーカーがそれを推進していたと単純に錯覚していた。(興味がある方は、関連のレポートをご覧ください。このHPでは、私の意見の中の電子投票の項目に詳しい記事がいくつもあります)

 電子投票の推進では、他にもいくつかのメーカーがかかわっていますし、しかもそれは有力なコンピューターメーカーやそのシステム企業が名を連ねています。

 ただし、本来であれば、ブラジルが実施しているように、韓国が目指すように、国が電子投票のシステムを全面的に構築すればよかったのでしょう。しかし、現実には、そのルールのみを国が決め、その他を全てメーカー任せとした上で、対象を地方自治体選挙のみに限定したことが、その方針として大きな問題を生む結果につながったものと考えます。→ 失敗のリスクを、単独自治体が基本的には負ってしまう現実。

 さて、これまで国が電子投票を推進する際に、果たして、宮川隆義氏の意向に沿ってきたのか、それを排除する方法できたのか、実際には後者の方であろうと考えます。むしろ、宮川氏は当初から独自に電子投票システムを手がけてきたが、国はそれを採用せずに、大手の有力なコンピューターメーカーやそのシステム企業の協力で持って、電子投票選挙システムの導入を考えてきたものと考えています。

 この分野の分析は、今までメディアの中ではまったくなかったことですので、関係記事はネットの中にはほとんど存在しないのではないでしょうか。

 これからまだまだ、意見を続けていこうと考えますが、まずは、レスの速さで持って、簡単に記載させていただきました。
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Re: 電子投票システムメーカーに.. - 公正選挙 08/21-17:06 No.6630

>吉田様
超特急の速さで、かつ、ご丁寧なレスありがとうございます。
こちらは平日かなり多忙でネット世界から遠ざかるため、お礼が遅れまして申し訳ありません。今後も書き込みは土日中心になると思います。

>国政選挙に導入されないことの解釈の問題」に関しての分野に限ったことで書かせていただきます。

国政導入問題も重要ですね。地方での積み重ねが重要でしょうが、地方は責任を取りたくないから国政を待っているといった「にわとりと卵」みたいな状況になっています。私見ですが、電子投票は政権政党には不利な感じがするので(新人は文字で書かれるよりパネルから選ばれる方が少し有利でしょう)現在の政権政党の英断が必要でしょう。

>政治的に大きく関わった人物のようですと見なされても決して否定できない人物でしょう。

吉田さんと意見が一致して嬉しい限りです。自治体はやはり宮川氏の会社の採用には一歩引いてしまうでしょう。新見市の初めての選挙のときにいきなり開票所で記者会見して当時の総務大臣の悪口を言ったらしいですし、契約した業者にそんなことをやられたら自治体は引いちゃうでしょうね。

>  電子投票の推進では、他にもいくつかのメーカーがかかわっていますし、しかもそれは有力なコンピューターメーカーやそのシステム企業が名を連ねています。

それらのメーカーは可児市みたいに失敗を繰り返してるんですよね。失敗しないところは政治的な問題があり、中立的な大手企業は機械がボロで失敗する。こんなことでは八方ふさがりですね。

>ただし、本来であれば、ブラジルが実施しているように、韓国が目指すように、国が電子投票のシステムを全面的に構築すればよかったのでしょう。

確かに一理ありますが、国はそもそも電子投票なんて反対なのではないでしょうか。アメリカでは現行の方式の大失敗(フロリダショック)から電子投票に進んでいったのに対して、日本の自書式投票は公正さに関しては自民党から共産党まで誰も疑ってないですから。国は電子投票のメリットはわかってるでしょうが、現時点ではデメリットもあるわけですし、危険を侵して投票方法を変更する気などないと思います。

ちょっと長文になりまして否定的な意見ばかりになりましたが、またご意見うかがわせてください。
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先日、宮川氏と面談 - 吉田つとむ 08/28-09:33 No.6645

 先日、宮川隆義氏と面談しました。本来は、インターン生を電子投票システムの勉強につれていったもので、面談を予定も約束もしていなかったものです。

 近いうちにインターン生による電子投票システムの話にかかわるレポートを掲載します。

 そこで、このレスはそれらをアップ(別のスレッド、もしくはブログ)した後に書かせていただきたいと思っています。 公正選挙さんの週末スケジュールにはあわなかったでしょうが、当方も多数の用件の中での行動ゆえ、ご理解ください。

 また、私は一般に考えられるより、遥かに宮川隆義氏や、その電子投票普及協業組合の皆さんと親しいと自分で思っています。電子投票の実施は、地方の小さな自治体で行われることも多く、そうした現地で食事を一緒にとらせていただいたこともあります。ただし、自分の見解を左右されないために、相手側にその食事を負担してもらう行為は、一切行っていません。このことは、私の電子投票取材記の中でも書いていますし、ここで再度強調させていただいておきます。

 なお、この間は衆議院選挙に入りますが、この種の記事はその選挙の記事には含まれませんので、近いうちにレスをつけさせていただきます。
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Re: 先日、宮川氏と面談 - 公正選挙 08/28-21:40 No.6649

こんばんは。レスありがとうございます。
私は実は、元自治体選管関係者なのですが、吉田さんは宮川氏とは親しい関係なのですね。私はお話をしたことはないですが、吉田さんの書き込みを読む限り宮川氏は人間的には魅力的な方であると想像します。お食事のお話などお気になされてるようですが、私は基本的に電子投票に賛成であり、吉田さんの活動には敬意を表しておりますので、そうした変な疑いはまったくもっておりませんのでご心配なく。
でもそうは言っても、先週の文春にも宮川氏の選挙予想が載っていますが、やはり選挙予想を業としている以上は電子投票の業者として自治体の信頼を勝ち得るのは「無理」だと思います。私は元自治体関係者として確信を持ってい言えますが、各団体(おそらく総務省も)同じ考えを持っていると思いますよ。

最後に、元選管関係者としては、公示が近づいて選挙関係の書き込みなどにも慎重な姿勢をとられている吉田様に好感を持って見させていただいていることを付け加えさせていただきます。
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行政の信頼性と、電子投票実施事.. - 吉田つとむ 08/29-10:35 No.6652

公正選挙さん こんにちは

 宮川隆義氏と私が親しい間柄であることは、一般に常に明白しておいた方が、後々ネット上の皆様にご疑念を抱かれない基本だと理解しています。この種の世界では、まず身の潔白を証明することを欠かせては後々に大変なエネルギーを消耗させることが多々あり、ご理解ください。

 さて、公正選挙さんは、その宮川隆義氏が選挙の予想をやっていて、片方で選挙の投票システムを販売するのでは自治体の信頼を勝ち得ないのではないか、とのご意見です。元自治体選管関係者であることを明らかにしてのご主張です。

 確かに、その考えは無理からぬ考えですが、現実の電子投票選挙における自治体の採用状況では、過去13例中に8例がこの宮川氏が理事長を務める「電子投票普及協業組合」が落札・納入しています。

 残る5例では、可児市で無効判決を出すに至った、「富士通・ムサシ連合」や、海老名市の市長・市議選挙で票数操作処理を行い、選挙の当事者に不信を買った「NTTデータ」などがあります。

 こうした事例を基にすれば、宮川氏が理事長を務める「電子投票普及協業組合」を議会を含めて、自治体が嫌っているとは考えにくい情況です。→最も、その電子投票システムの納入では、メーカー間の激しい競争は当然あるでしょう。

 エピソードを紹介しますが、宮城県白石市の市長選挙において、最初のゼロ票確認ができず、投票所で大混乱を起こしたのは、「東芝」でした。結果は投票機に入っているソフトの初期化のミスでしたが、その際、電子投票普及協業組合の幹部は白石市の現地に赴き、東芝側の取り組みが成功するよう、大きな期待を持って開票作業を見守っておられました。白石市の選挙関係者の幹部の人は、そのことをご承知のことでしょう。

 さて、それでは総務省ではどうなのか、国のお役人の方まではなかなか情報収集できてていませんが、昨年の参議院選挙の際には、京都市東山区内において、「電子投票実証実験」を総務省の委託により、この電子投票普及協業組合が実施しています。この時は、全国で2箇所のみで、他に「東芝」が担当したにすぎないと記憶しています。→私は、この京都市の実験を見学に行きました。

 公正選挙さんの宮川氏に対する見解には、上記の例を持って、「反証」とさせていただきます。

 思うに、電子投票選挙システムの開発者が、その宮川隆義氏であり、この間の電子投票導入の鈍化、国政の未導入によって、日本のIT化の重要な分野において、立ち遅れが生じることだけは間違いありません。

 その責を、宮川隆義氏に押し付けるのは、お役人の本末転倒の所業でしょう。返す返すも、森総理の在任がもう1期でもあれば、日本の国政選挙における電子投票選挙の実施時期が、今頃は訪れていたでしょう。
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電子投票普及協業組合に対する自.. - 公正選挙 09/04-10:35 No.6663

吉田さま
またまた丁寧なレスをありがとうございます。
また反論(?)を述べさせていただきます。

>現実の電子投票選挙における自治体の採用状況では、過去13例中に8例が
>この宮川氏が理事長を務める「電子投票普及協業組合」が落札・納入して
>います。

電子投票普及協業組合のHPにこれまでの実施状況が書いてありますね。確
かに多くの団体での実施に携わってます。しかも失敗はなく、一番優れた投
票システムを持っていることは誰もが認めるところだと思います(私もで
す)。

>こうした事例を基にすれば、宮川氏が理事長を務める「電子投票普及協業組>合」を議会を含めて、自治体が嫌っているとは考えにくい情況です。

ある実施自治体担当者に聞いたことがありますが、総務省からの指導や組合からのアプローチなどにより電子投票普及協業組合を入札からはずすことは困難なようです。確かにいいシステムなので外す理由はないのでしょうけど、それ
でも外したいと思った団体があったのは事実だと思います。
したがってたくさん採用されていることが嫌っていない反証にはならないと思
います。

もう1つ付け加えると、電子投票普及協業組合は市町村や国会議員などに総務
大臣や総務省の幹部(?)などを誹謗中傷すような文書を送ってきています。
さらにそこにはある政党の国会議員を罵倒するような文言もありました。
そんなことしなくてもいい投票システムを持っているのだから、普通に営業す
ればいいのにと思ってしまいます。吉田さんはそのような文書を見たことあり
ますでしょうか(おそらく町田市にも送られていると思いますが)。もしその
文書を見れば選管担当者は誰でも一歩引いてしまうと思います。

>電子投票実証実験」を総務省の委託により、この電子投票普及協業組合が実
>施しています。

これはニュースで見ました。確かに総務省が電子投票普及協業組合を重視して
いる1つの証拠にはなりますね。ここは反論はありません。総務省は何を考え
ているんでしょうかね(そもそも総務省が電子投票に賛成なのか反対なのかも
よくわからなくなってきました。)
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組合が行う批判の根拠とその理解 - 吉田つとむ 09/05-07:20 No.6665

 公正選挙様 おはようございます。週末のレスをいただきましたが、時節柄、お答えするすること自体に、時節柄、特定政党や政治家に言及せざるを得ない可能性がありますので、その分野に関する議論は、時を改めて記述させていただきます。

● 公正選挙さん
> ある実施自治体担当者に聞いたことがありますが、総務省からの指導や組合からのアプローチなどにより電子投票普及協業組合を入札からはずすことは困難なようです。確かにいいシステムなので外す理由はないのでしょうけど、それ
> でも外したいと思った団体があったのは事実だと思います。
> したがってたくさん採用されていることが嫌っていない反証にはならないと思います。
● 吉田
 電子投票普及協業組合が行った電子投票は、その投票・開票の実績において失敗がないとすると、その業者を入札において排除することは極めて困難であると認めていただいたと解釈致します。
 であるとするならば、その電子投票普及協業組合が「ある自治体」から嫌われたとしても、それ自体は電子投票普及協業組合が入札の参入し、落札させることには妨げの大きな根拠にはならないだろうと推測しています。そのことは電子投票普及協業組合が入札の方法で問題として取り上げた、福井県鯖江市の納入実績の例でも実証されたものと思っています。
 つまり、相手から嫌われるか、それとも気に入ってもらうか、それは電子投票の普及・進展の必要条件でもなく、さらに十分条件でもないと解釈されます。確かに、電子投票選挙を理解する上で、物事がスムーズにはいかない可能性がありますが、現実のもたつきは電子投票普及協業組合側にあるとは思えません。

● 公正選挙さん

> もう1つ付け加えると、電子投票普及協業組合は市町村や国会議員などに総務
> 大臣や総務省の幹部(?)などを誹謗中傷すような文書を送ってきています。
> さらにそこにはある政党の国会議員を罵倒するような文言もありました。
> そんなことしなくてもいい投票システムを持っているのだから、普通に営業す
> ればいいのにと思ってしまいます。吉田さんはそのような文書を見たことあり
> ますでしょうか(おそらく町田市にも送られていると思いますが)。もしその
> 文書を見れば選管担当者は誰でも一歩引いてしまうと思います。
● 吉田
 時節柄、当該の国会議員や政党が特定されないように、この記事中では一切その文字や、リンクなどを用いないで記述したいと思います。
 確かに、電子投票普及協業組合が他者に批判的な記述をそれぞれの方面に送付したことは聞いていますし、組合自身が自ら明らかにしていることです。
 しかし、私は次のような問題点を持っていますので、組合の対応は現実に避けがたい、かつ、電子投票システムの開発・普及に欠かせない問題提起をしているものと解釈しています。

1. それは電子投票システムの構築がどうあるべきか、
2. 投票結果に疑問が起きた合った際に投票ログを公開する問題に関する見解の発表など、当事者を明示しないで果たしてわかりやすく説明できるものか、大いに疑問です。
3. 国会議員、内閣などに関する記述への言及は、適当な時期に繰り延べさせていただきます。
4. 電子投票システムなど、新種のシステム導入でどれが優れているか、公開の議論を置いて、ともかく業者「営業」だけでの自然淘汰的方法で、果たして日本の電子投票制度の拡大と技術向上が達成できるか、「規制」と「指導」の中に置いて、これまた大いに疑問と感じるところです。
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組合が行う批判の根拠とその理解 - えのさん 09/05-19:33 No.6669

電子投票への移行を 吉田さんのリポートのなかで
楽しみにしていた一人ですが・・

公正選挙さんの記述の中の役人的判断があったそうですが・・
この裏の事情には なんだか『官僚と産業と政治家がいるかどうか
わかりませんがご都合主義の実態』=『悪幣』だといえるのでは・・
と 読んでいて いやな気持ちになりました。

経験したことと良くあることの推測を含めて言ってみますと。
多分 過去にも多くの優れた技術を開発しても世の中に活用されない
ものもあったと再び悲しくなりました。
良いものなら 是非とも『組合の方式』を採用すべきでしょう。
これも官僚の手のひらでもてあそばれてる 不合理です。

考えられる理由
@法律では採用する必要がまだない。
A官僚と大手企業の歴史的癒着。大手企業が参入できる手段があれば別です。似た方式ならば談合で話がつく。政治力も使える。お話では ここが全て無いのでしょうね。
B大手企業は 市場シェアーで参加できなければ。市場を潰したほうが
サラリーマン社員・役員の失敗にならないので全力をつくす。
C『組合』に特許があれば その特許がきれるまでの期間 小細工をしてでも採用を引き伸ばす。
D地方の選挙事務担当者は 中央しか見ていない。
中央の間違えを正そうとはしないし その様な慣習がない。制度もない。事実 機材の良し悪しで 判断や認識をしていても・・おかど違いのそれこそ本筋の問題では取るに足りない事が不採用の理由に真面目に語りあげられている。

裏では企業間のプライベートな争いがあり、大手企業に癒着している官僚が 現状では 電子投票推進材料を握りつぶしているのでしょう・・と邪推しています。
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国家の目標がないのか・・ - えのさん 09/07-08:28 No.6677

結局 労力の無駄遣いで 社会的損失なんですね。

国家に正しい『動機付け』がなく・・
時代の流れ・・と言う感覚までで止めている(ずるい人達)
意志決定権者と推進者の立場が明確なのかわからない。
お話の中での計画性があいまいなので・・
大事な事ですが・・
官僚の許諾権や政治家の利権を発生させる悪幣になる事例だと思える。
社会的責任の感覚すら この過程において不明確にしている。
ランクアップすれば そこで白黒がつきます。

・・その様な段階で 偉そうに役人が講釈する時代こそ
過去の遺物にしたい。
国家事業の今までもあっただろうと推察できる悪幣です。

この事の大儀とは 誰の目から見ても・・
投票の電子化によってもたらされる
国民の意志を迅速に表現できるメリットであり 
機器の導入による特需にあるはずです。

民主主義社会の進化・発展の為には 絶対に通過しなければならない
重要なハードルで 最も意義深いシステムです。

小役人的・小市民的発想で 
これらの全てを妨害すべきではないと思っています。
社会的意義が明確に備わっているのです。
国が 予算を傾注しても無駄にはならないはずです。

この様なテーマは 国民の為のテーマなのです。
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電子投票選挙の行く末 - 吉田 つとむ 09/13-00:22 No.6690

 これまでの13回の電子投票選挙実施例において、大メーカーの富士通・ムサシグループと、NTTデータが行った電子投票選挙において、その得票カウントに際してその合理性を疑われる事態が発生しました。投票記録が収められたサーバーを選挙の最中に開けてしまうという、紙に各方式の選挙の投票箱を選挙事務に関わる当事者が、それを開く行為が起きたわけです。

 もちろん、途中で投票機がストップするなどのトラブルがあってのことですが、通常の選挙の当事者には起こりえないことです。なぜそうした初歩的な不正行為につながる行動を取ったのかというと、「選挙」のプロセスがどうあるべきかという民主主義制度の基本を知らない、「コンピューター」オンリーの人材が、選挙の投票事務者の中で中心的な仕事をしていることが最大の問題でしょう。

 それにしても、岐阜県可児市で「富士通・ムサシグループ」が行った失態は、電子投票そのものが欠陥選挙、怪しげなブラックボックスの中での選挙とメディアから決め付けられてしまいました。

 正直に言って、この事態でもって、日本の電子投票が早急に国政選挙に導入されることはほとんどなくなったのではないでしょうか。世界が電子投票に向かう中、まったくそれをなくすことはないと思いますが、諸外国に比べ日本の電子投票導入の時期が大幅に立ち遅れることだけは間違いありません。ひいては、日本の技術力がこの分野で後退することも確実です。内閣の中にそうした声が皆無であるのも、そのことに一生拍車をかけるとでしょう。ここらで、総務大臣に中馬弘毅さんでもなってくれないと救いようがないでしょう。
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