来年の参議院選挙と電子投票選挙導入について
(06/06/08)

 来年の参議院選挙では、一部の地域で電子投票を実施する運びで進んでいます。他方で、諸外国においては電子投票選挙の導入が本格的になりました。せっかく日本で考案あされたものなのに、このままでは他の国に置いてけぼりを食らう状況です。
 以下、来年の参議院選挙における電子投票選挙の導入見込みについて書いています。

<目次>
自民党本部で開催された電子投票システムのデモ 投稿者:吉田つとむ 投稿日: 6月 2日(金)09時26分16秒
2006年06月01日 参議院選挙と電子投票
2006年06月06日 米国社の電子投票機の特徴について
2006年06月06日 東芝社製の電子投票機で投票体験
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自民党本部で開催された電子投票システムのデモ

 6月1日(木)のことですが、自民党本部において参議院選挙向けの「電子投票システム」のデモンストレーションが行われました。会場は、7階の参議院幹事長室前で行われましたが、この参議院幹事長というのは、前の総務大臣である片山 虎之助参議院議員です。

 この日は、多数の実施件数を持つ「電子投票普及協業組合=EVS」や、宮城県白石市で実績がある「東芝」、アメリカの企業である「株式会社 ES&S・JAPAN」がデモ機の持込を行っていました。私は、全国の電子投票選挙には全部で現地見学を続けてきていますが、アメリカの機械は初めて見るものでしたが、特徴は投票機がすっぽりケースに収まり、それ自体が投票台になる点でした。

 参議院選挙の電子投票システムは、前回の参議院選挙の際に、京都市東山区と宮城県白石市において参議院選挙の投票システム(参議院比例代表選挙の投票において、政党か候補者を選択する方法)投票実験が行われたものですが、それらを踏まえて実施導入されるものです。

 この電子投票はこれまで地方選挙では何度か実施されていますが国政選挙では未実施です。来年の参議院選挙で行うべく、法律の改正が見込まれるのですが、実際には「電子投票選挙」導入に関する条例が備わった自治体のみが対象となりますので、現実的にはこれまでに電子投票を実施した自治体が対象になるのではないでしょうか。

 当日の話によれば、その日の夕方には小泉総裁を始め、党の幹部が投票体験を行う予定になっていました。私は、これより数時間前に現場に出向き、事前の説明と投票体験を行いました。投票機の画面を撮影しながら投票した写真がありますが、ブログか「写真版」フォルダに、後日アップいたします。

 それらの成果が実ることを祈るとともに、韓国での導入計画が進んでいることをここで紹介しておきたいと思います。韓国では、大きな地方選挙が行われましたが、約50の自治体で電子投票選挙の実験が行われたとのことでした。数年前に青森県六戸町の電子投票選挙を見学に来ていた段階から、一挙に進展している様子がうかがえます。
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2006年06月01日 参議院選挙と電子投票

 本日は、来年度に行われる参議院選挙の定数是正に関する議案が衆議院で可決しました。東京・千葉の定数を2づつプラスし、群馬と栃木の定数をそれぞれ2マイナスするものです。参議院は3年後との半数改選ですので、毎回の選挙ではおのおの1づつの変動となります。

 ところで、本日はその記事でなく、来援の参議院選挙で電子投票を実施する方向で進んでいることの紹介です。自治体ごとで、電子投票実施の条例を持っているところに限定して可能となるようです。

 これから(以降の秋頃?)の法案審議となりますが、今日はデモンストレーションが自由民主党本部7階参議院幹事長室前で行われていました。

 会場で案内をしていたメーカーは、おなじみの「電子投票普及協業組合=EVS」、他に宮城県白石市で行った「東芝」、それに米国の「株式会社ES&S・JAPAN」の3社がそこでコマーシャルをしていました。

 この日の午後4時30分頃には、小泉総裁をはじめ自民党の幹部が、参議院選挙用の電子投票体験を行うとのことでした。見本は2年前の候補者を使ったタイプの物でした。ちなみに、私は自由民主党と、神鳥忍候補を選択しています。(続く)
http://image.blog.livedoor.jp/expert1/imgs/4/3/431ece77-s.jpg
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2006年06月06日 米国社の電子投票機の特徴について

 6月1日、自由民主党本部で行われた電子投票機の参議院選挙投票モデルのデモンストレーションには、前記のように3社が参加していました。

 私はこれまでの国内で行われた電子投票選挙を全てを体験していますので、それらに使用された国内機種は全て体験済みでした。その他に、ブラジル大使館で行われたブラジル機の投票操作も体験しています。

 今回はアメリカの投票機種に始めて触れました。「株式会社ES&S・JAPAN」の機種がそれに相当しています。
http://image.blog.livedoor.jp/expert1/imgs/d/a/daa88a0b-s.jpg

 外見的な特徴は、投票機を包むケースがそのまま投票台になることでした。掲載の写真でその形状がわかるでしょうか。アメリカらしい合理性を感じました。

 また、システムは(ニンテンドーゲーム機風の)カートリッジ差し込み式となっており、異物混入による選挙妨害を阻止することを売りにしていました。

 以下、参考写真を掲載。
 http://image.blog.livedoor.jp/expert1/imgs/b/6/b646363c-s.jpg 
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2006年06月06日 東芝社製の電子投票機で投票体験

 電子投票関係の記事が続きます。まずは、東芝社製の電子投票機で投票体験したものを掲載します。ここでは政党の選択を行い、当然に自由民主党を選びました。
http://image.blog.livedoor.jp/expert1/imgs/9/d/9d5bb376-s.jpg

6月1日、自由民主党本部で行われた電子投票機の参議院選挙投票モデルのデモンストレーションには、前記のように3社が参加していました。

 ここでは、東芝社製の電子投票機について書きます。東芝機は、宮城県白石市において2回の電子投票選挙で採用されています。2回目の使用では、大きな失敗を起こしていますが、電子投票システムに問題があったり、不正な操作を行ったわけではありませんでした。初期操作のプログラムの設定を間違えことで、投票日の開始において、ゼロ票確認作業が出来ず、その設定操作の復旧作業に大幅な時間を要するという不手際を起こしましたが、メーカーと職員の協力で何とかその難局を乗り切りました。(私は、現地には復旧後に到着し取材)

 <私が書いた現地取材記>
(05/01/22) 宮城県白石市長電子投票開票結果の取材記事(2)(05/01/14) 宮城県白石市長選挙・電子投票開票結果の取材記事
http://blog.livedoor.jp/expert1/archives/50585420.html
 自由民主党本部のメーカーのデモでは、さらに個人名の選択に進みました。
http://image.blog.livedoor.jp/expert1/imgs/3/b/3b279808-s.jpg
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