地方議員のマニュフェスト作成はどこに妥当性があるか
(07/08/06)

<以下の議論の前提について>
 「マニュフェスト」は国政や首長の選挙では、かなり浸透しており、それによって候補者選定をしたと言う話も多く聞きます。それでは、地方議員についてもそれは同じかと言うと、私は大きな疑問を持っています。その議論の異端を、掲示板のやりとりで紹介しましょう。
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マニフェストについて=ブログ書き込み 投稿者:吉田つとむ 投稿日:2007年 7月17日(火)00時21分19秒
「マニュフェスト」とは一般に政策綱領 投稿者:吉田つとむ 投稿日:2007年 7月12日(木)23時51分5秒
首長のマニフェストと議員のそれが異なる時 投稿者:ザトペック 投稿日:2007年 7月12日(木)22時57分25秒
「明白なマニュフェスト」の提示の是非について 投稿者:吉田つとむ 投稿日:2007年 7月12日(木)07時18分11秒
マニフェストについて 投稿者:吉田つとむ 投稿日:2007年 7月11日(水)22時32分55秒
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マニフェストについて=ブログ書き込み 投稿者:吉田つとむ 投稿日:2007年 7月17日(火)00時21分19秒

 先の記事、「マニュフェスト」とは一般に政策綱領 投稿者:吉田つとむ 投稿日:2007年 7月12日(木)23時51分5秒 をブログにも掲載したところ、レスがありました。
 元記事=「マニュフェスト」とは一般に政策綱領
http://blog.livedoor.jp/expert1/archives/51019705.html

 これに付いたコメント=Posted by ictkofu at 2007年07月15日 11:16
http://blog.livedoor.jp/expert1/archives/51019705.html#comments

 参考で紹介します。
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「マニュフェスト」とは一般に政策綱領 投稿者:吉田つとむ 投稿日:2007年 7月12日(木)23時51分5秒

 以下の文章は、時節柄、特定選挙に関する内容を基本的に排除して記述しています。つまり、特定政党や個人の同調や批判を含まないものであることを、どなた様もご理解ください。

 「マニュフェスト」とは一般に政策綱領と呼ばれるもので、党や政治家の「主義・主張」とは次元が異なったものではないでしょうか。「政策綱領」は目の前の民意を前提に短期の目標設定を行うものであり、「主義・主張」は党や個人がその誕生以来設定した大目標や世界観であり、人生をかけて培った理念や社会観であると考えます。

さらに、「マニュフェスト」の意味は、政治公約に具体的な数値目標を入れた上に、その達成に対して責任を持つ事であると今日では考えられているのではないでしょうか。であるとするならば、自分が選出された際には、「この任期中に一生懸命に頑張ったが、少数派であってできなかった」では「マニュフェスト」の趣旨に添う答えにはならない理解するべきものです。もし、そうした頑張る領域のことまで含むと解釈されるのであれば、なにも「マニュフェスト」と横文字で表現されることはなく、単に「公約」とすれば良いことだと考えます。

 前に書きました趣旨のように、地方自治体は、住民が行政と議会の代表をそれぞれに選ぶものであり、基本的に執行権が行政首長にあるものです。地方議会議員の政策決定権限は大きな制限があるものです。

 上記のことを考慮すると、自ずと地方議員の役割は、「マニュフェスト」と称されることではなかなか表現されるものでなく、もっと多様であるべきというのが私の見解です。
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首長のマニフェストと議員のそれが異なる時 投稿者:ザトペック 投稿日:2007年 7月12日(木)22時57分25秒

私の考えは、議員は議員自身の明確なマニフェストを選挙民に伝えるのが本当で、自分が再度の選挙に挑む時、マニフェストに示した項目の実績が出ていないとして落選するのが怖くて、首長になると思われる人のマニフェストに近いものを自分も選ぶということは、選挙民を愚弄するものと思います。すなわち、選挙民が自分の考えを政治に反映させるのは、いろいろな考え方をもつ立候補者の内、最も自分の考え方に近い人を選ぶことになると思います。首長は、選ばれて議会に送り込まれた議員の意見とその数をみて、民意がどこにあるか
を判断し、それを政策に反映することになるのです。したがって、首長のマニフェストに迎合することで、実績を残し、自分の次の選挙を有利に戦う等都は、本末転倒なことと言わざるを得ない。自分の今回の選挙で掲げたマニフェストが少数意見であっても、それを選んでくれた選挙民の意見を議会に反映するため選ばれたのですから、任期内は、そのマニフェストが少数意見であっても、周りの意見に迎合することは許されないと思います。自分の主義主張を変えるならば、次の選挙で堂々と新たなマニフェストを掲げ、民意を問うべきと思います。もちろん、コロコロとマニフェストを変えれば、市民は離れていくでしょう。
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「明白なマニュフェスト」の提示の是非について 投稿者:吉田つとむ 投稿日:2007年 7月12日(木)07時18分11秒

 果断〔下段が正しい)の記事は、以下のように訂正・付け加えをします。

 では、「明白なマニュフェスト」が支持された政治家(地方議員)が、自分と違った考えたや立場の首長がいた場合、その「明確なマニュフェスト」はどのように有効に機能するのでしょうか。自分が首長の反対派、あるいは議会少数派であれれば、そのマニュフェストの達成は、果たして実現可能なものでしょうか。

 もちろん、依然と異なって体制的な選択は少なくなり、予算執行の是非の問題となるでしょう。税を使う話は簡単でも、立場によってその使途は大きく違ってくるものです。

 以上のような顕著から、いわゆる「明白なマニュフェスト」は、果たしてそれはどんな判断をされるのでしょうか。失格の判断なのか、それとも頑張れば認められるものでしょうか。

 私は、ただ今のところ、地方議員が首長の執行分野にかかわる「明白なマニュフェスト」を全面的に掲げる選択には踏み切れないものです。
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マニフェストについて 投稿者:吉田つとむ 投稿日:2007年 7月11日(水)22時32分55秒

 「マニフェスト」については、それを地方議員候補者が掲げることに大きな疑問を抱いているものです。(なお、以下の記事は参議院選挙と直接の関係を持たず、地方自治体議会に関する考えを問うものです)

 言うまでもなく、地方の首長は住民の直接選挙で選ばれており、議員がそれを決定するわけではありません。議会の役割が多くなったとしても、執行権は行政にあり、議員の政治公約はあくまで限定されたものと考えています。

 その意味では、充実した地方自治体議員のマニュフェストというものが、どのようなものかなおさらわからないでいます。とは言え、マニュフェストがかなり流行っていますので、吉田つとむの落選の大きな理由は「明白なマニュフェスト」を掲げなかったからだ、という意見は的を得た判断であると言う見地があります。

 では、「明白なマニュフェスト」が自分と違った考えたや立場の首長がいた場合、果たしてそれはどんな判断をされるのでしょうか。失格の判断なのか、それとも頑張れば認められるものでしょうか。

 この点を再度、考えることにします。
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