● 廃プラ施設建設の進め方に異議ありの声!

 前の平成12年3月議会に置いて、町田リサイクル文化センター内に、廃プラスチックの中間処理施設を造ることが、新年度予算案で決まりました。さらに、その建設工事を前に検討委員会を造るべきだ、という請願は多数決で退けられました。  私は、それで地元の意見がまとまるか疑問でしたが、やはり、異論が出てきました。

 今月に記事としています、「私製版視察報告◇明石市・尼崎市・茨木市」の冒頭(明石市)をご参照下さい。

 

◎ この記事の要約 

 町田リサイクル文化センター内に、廃プラスチックの中間処理施設を造るとなると、都市計画の変更を要することになり、今後の都市計画審議会での議論が注目されるところです。

 地元の関係者では、<「廃プラスチック中間処理施設」建設に伴う都市計画変更に対する意見書>の意見提出者を集めているとのことです。都市計画審議会で開かれる段階になると、大勢の様々の問題点を記した意見書が提出されることになるでしょう。都市計画審議会の審議が注目されます。

 さらに、大きな動きがありました。この廃プラ施設建設に関して、新興住宅地と隣接団地地区で反対運動があり、旧住民の間では反対意見は見あたらないとされていましたが、事態が一変しました。「地元の町内会で今回の計画が十分に説明されていないと言う問題と、隣接の一町内会には周辺地区自治会・町内会長への説明が一貫して行われていなかった」、という問題が地元で取り上げられました。 

 このため、経過の説明を徹底させることはもちろんのこと、廃プラ処理が適正な規模で分散化することを求める意見となり、今度の議会に新たな請願が提出される運びとなりました。一方、この動きとは反対に、市の方針を促進する立場の請願も提出される見込みです。この議会では、両意見の請願が激突する可能性があります。

 いずれにしても、行政と地元に大きな亀裂が生じることと、住民の立場とは何かという課題が、議会の場で論じられることになります。(この記事は、5月1日時点の見込みで記事を書き進めていますので、まったく事態が異なった場合、このファイルの冒頭に、必要な書き込みをして記事とします。)

 議会では、所管の都市環境常任委員会で、廃プラの中間処理施設の現地視察に姫路市に訪れたのですが、肝心の機械は稼働していませんでした。廃プラ処理が順当に進んでいるという施設を見るために出かけた視察であり、町田市に同様なものを今すぐ造るとなると、6月議会の委員会で異論がでるのは必然です。

 

◎ 見出し

  1 地元の態度はどうであったのか?

  2 提出予定の請願文

  3 「廃プラスチック中間処理施設」建設に伴う都市計画変更に対する意見書

  4 議会の委員会審査の行く手!(私は担当常任委員)

 

1 地元の態度はどうであったのか?

 町田リサイクル文化センターでね町田市の全てのゴミ処理をすることは、なかなか困難です。現状でも、焼却灰は二つ塚のある東京都三多摩地域廃棄物広域処分組合に持ち込んでいます。また、前述のように、廃プラスチック類は栃木県に運んでいるところです。

 今回の廃プラスチック中間処理の問題では、行政の味方に甘さがありました。反対運動は、新興住宅地と隣接団地地区に限ったものあり、旧住民の間では反対意見は見あたらないとされていました。周辺自治体・町内会の意見を把握していると考えていました。町田市議会都市環境常任委員会の委員会審査でも、請願は通るわけがない!と行政は自信たっぷりでした。ところが、旧住民地区で事態が一変しました。「地元の町内会で今回の計画が十分に説明されていないと言う問題と、隣接の一町内会には周辺地区自治会・町内会長への説明が一貫して行われていなかった」、という問題が地元で取り上げられました。

 この小山田地区には、隣接都市である多摩市の焼却場が背後あり、地元住民にすれば、「どこまで自分たちがこの種のリスクを一元的に負わなければならないのか」、という思いがつのっていたのではないでしょうか。 

 このため、経過の説明を徹底させることはもちろんのこと、廃プラ処理が適正な規模で分散化することを求める意見となり、今度の議会に新たな請願(下段に全文掲載)が提出される運びとなりました。一方、この動きとは反対に、市の方針を促進する立場の請願も提出される見込みです。この議会では、両意見の請願が激突する可能性があります。

 いずれにしても、行政と地元に大きな亀裂が生じることは必然です。相反する二つの請願が議会に出されることにより、住民の立場とは何かという課題が、議会の場で論じられることになります。(この記事は、5月1日時点の見込みで記事を書き進めています。請願の未提出などの場合、このファイルの冒頭に、必要な書き込みをして記事とします。)

 議会では、所管の都市環境常任委員会で、廃プラの中間処理施設の現地視察に姫路市に訪れたのですが、肝心の機械は稼働していませんでした。廃プラ処理が順当に進んでいるという施設を見るために出かけた視察であり、町田市に同様なものを今すぐ造るとなると、6月議会の委員会で異論がでるのは必然です。

 

2 提出予定の請願文

 平成12年6月議会に提出が準備されている、請願の内容(全文)

 

廃プラスチック中間処理施設に関する請願

【請願要旨】

 小山田環境対策協議会は、プラスチック中間処理施設の建設にあたっては、町田市廃棄物減量等推進審議会が答申した四つの基本方針に基づいた施策がなされますよう請願いたします。

【請願理由】

  1. 答申案中の基本方針1「先生押掛鋳出抑制」、基本方針2「燃やさない、埋め立てない方式への転換」については、基本的に賛成である。

  2. 基本方針3「安全性とリスク管理を徹底した中間処理施設・最終処分軌の中で、『できるだけ発生滴に近くかつ適正な規模での分散化』が提案されている。この点についての具体的な展望を示していただきたい。

  3. 基本方針4「市民参加の計画立案と付報開示」の中で、『計画はそれを作る段階から市民と共に長期的展望に立ってすすめること』の重要性が指摘されている。これまでのプラスチック中間処理施設については、地域説明会が極めて不十分なこと、町内会長への説明会も流会となっていること、周辺自治会および住民への連絡が不完全であることを勘案し、今後、市民の納得と合意を尊重しつつ事業を進めて頂きたい。

  平成12年5月  日

  町田市議会議長 中里 猪一様

   −−−−−−−−−−−−以上が、請願文です−−−−−−−−−−−−

 

3 「廃プラスチック中間処理施設」建設に伴う都市計画変更に対する意見書

 町田市は、リサイクル文化センター内に「廃プラスチック中間処理施設」の建設準備を進めています。ただし、そのためには、「廃プラスチック中間処理施設」建設計画が都市計画審議会で検討され、ゴーサインが必要となります。地元の皆さんでは、審議会への<反対>の意志表示をした意見書の提出を準備中だということです。オープンなことですので、下段にその意見書の全文を掲載します。

「廃プラスチック中間処理施設」建設に伴う都市計画変更に対する意見書

 町田市は、小山田にあるリサイクル文化センター内に「廃プラスチック中間処理施設」の建設を計画しています。この施設は有害な化学物質が発生する危険性があると、専門家から指摘されました。
 しかし、町田は施設の安全性を十分検討しないまま、都市計画審議会に計画案を提出し、早急に建設を進めようとしています。安全性の検討が不十分なまま施設が建設されてしまったら・・・・、取り返しがつきません。審議会に多くの市民の意見を提出し、計画の
再検討を迫っていかないと大変です。
 この小山田には、町田市民37万人のごみが一極集中しています。私たちはもう20年以上もダイオキシン等の被害を受けつつ、健康に対する不安を毎日受けています。しかも近隣に清掃工場や処分場が増え続けています。これ以上は我慢できません。
 プラスチックを燃やさない、埋め立てないという方針には費成ですが、安全性が疑われる施設を建設するのは反対です。
 この地に安心して住み続けたい、命を守っていきたい、小山田の環境を守りたい!
そんな願いをかなえるために、一人でも多くの意見書が必要です。
皆様のご協力を心から御願いします。

記載事項

1.小山田の環境を良くしたいと、考える人ならどなたでも。
2.町田市民、または町田市内に通勤している人。
3.年齢制限はありません。子どもも学生も可。
4.賛同いただける意見の下に、それぞれ住所・氏名を明記して下さい。
5.印刷された意見に、ご自分の意見を書き加えても結構です。白紙の分はご自由にお書き下さい。(自由意見は白紙に何枚書いてくださっても結構です)
6.ご家族やお知り合いの方々のご協力をお願いします。
7.提出期限は、2000年  月  日です。(この意見書は、「廃プラスチック中間処理施設」建設計画が都市計画審議会で検討されることがハッキリした時に、審議会に提出する予定です。

   −−−−−−−−−−−−以上が、意見書の全文です−−−−−−−−−−−−

 

4 議会の委員会審査の行く手!(私は担当常任委員)

 さて、これだけ大きな動きが出てきましたので、はたして議会内の動きはあるのでしょうか。吉田つとむは都市環境常任委員会の委員ですので、この委員会で質議を行い、意見を述べる立場にあります。

 前回の検討委員会の設置を求める請願の審査では、請願賛成派は少数でした。今回、従来計画に異議を唱える請願では、いわゆる地元住民がこの運動の中心となっています。自民党の多数意見が、果たしてどうなるかで請願の可否が決まると思います。

 私が取るべき立場は決めています!

g61206081 <「廃プラ施設建設の進め方に異議ありの声!」の記事は、この行で終わります>